現代ボクシングの最高傑作、WBA・WBO世界ライト級王者、リング誌のベルトを巻くワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)。近未来のスター候補、IBFタイトルを巻くロペスの統一戦のゴングまであと2日に迫った。
高等スキルを持つロマチェンコをロペスが撃ち落とすのが難しい見方が殆どだが、一方でロペスのサイズ、パワーを評価する声もすくなくない。今回は、米リング誌記者らの予想を紹介したい。
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結論からいってしまうと、リング誌記者全員の予想はロマチェンコ3−0の判定勝ちを予想。トム・グレイ記者は「この戦いでロマチェンコの卓越したスキルは、これまでの戦いより重要にはならないと思う。ロペスは素晴らしいボクサーだけど、これまで彼が十分な戦いをし逆転勝ちした戦いがあるとは思えない。
ロマはコミーとは格が違う。ロペスは最初の数ラウンドでその差を感じることになるだろうね。この戦いでロマチェンコがダウンする大きな瞬間が訪れるかもしれない。ただ、ロペスがロマチェンコに勝つとは思えない」。
アンソン・ウェインライト記者は「この戦いは若さと経験そして、スキル対パワーだ。ロペスが優れたボクサーではないというわけではない。彼はずっとロマチェンコとの対戦を臨んでいたからね。”願い事には気をつけろ”という言葉が浮かぶ。彼はクマを突く危険な行為をした。ロマチェンコが潜在能力をみせることになる。彼はロマチェンコとの12ラウンドで多くのことを学び成長するだろう」。
リー・グローブス記者は「ロペスがロマチェンコ戦を持ち出した時は時期尚早だとおもったけど、ロペスがリチャード・コミーに勝ち2020年内もっとも期待される戦いになった。ロペスは若いし身体も大きいしパワーもあるし自信に満ち溢れている。
ロマチェンコは14ヶ月リングにあがらなかった錆を落とすだろう。まずは、ロペスの力量を見極めることに使うだろうから前半3ラウンドにチャンスがあると思う。ただ、ロマチェンコが大きなダメージを負わなければ、確実にポイントメイクし世界最高峰のスキルがロペスを挫折に追い込むだろうと予想している」。
ロン・ボルゲス氏「メイウェザー対アルバレス戦ような展開になるだろう。ロペスは今戦に自信をもって臨むだろうが、目の前の敵が蒸発しわからない角度からパンチが飛んできて被弾するだろう。ロペスがペースを掴めずフラストレーションを溜め込めば、優れた技術をもつロマチェンコが説得力ある勝ち方をするだろう。
ただ、番狂わせが起こる可能性も否定できない。長期離脱していたコンスタンチン・チューがアンダードッグのリッキー・ハットン(英)と戦ったときボディ攻撃で棄権したようなアップセットは誰にでも起こり得る。ロマチェンコでも例外ではないが、あのマンチェスターの夜のチューのようにロマチェンコは衰えてないだろう」。
マーティ・マーケイ氏「エリート・ボクサーに挑むには段階を踏む必要がある。彼の野心には関心するけどロマチェンコと対戦するには経験不足だ。彼はまだトップクラスのサウスポーとテストされたことがない。ロマチェンコのスピードとパンチの角度はロペスとのリーチ、サイズの優位性はなくなる。優れたジャブ、フックを仕掛ける。もちろん、ロマチェンコの一方的な試合ではないが、ロペスは一撃を狙いロマチェンコはカウンターをとり確実にポイント・メイクするだろう」。
マイケル・モンテロ氏「経験は重要になる。ともに15戦以上のキャリアを積んでいるが、両者の対戦相手のレベルは全く異なる。ロマチェンコはアマチュアで400戦以上戦い、プロでも様々な相手と戦ってきている。ロマチェンコは優れたフットワーク、そしてアングルを使い牙城を崩すことはないだろう」。
ギャレス・デイビース氏「ロマチェンコはタフな戦いを強いられるだろう。ロペスの強気のスタイルに対抗し我ファンを楽しませてくれるだろう」。
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