ニールセン・メディアリサーチによると、現地時間8月22日米ロサンゼルスで行われたショーン・ポーター(米)対セバスチャン・フォルメラ(ドイツ)戦の視聴件数がピーク時が122万5000、平均は107万7000世帯が視聴していたことが分かった。
視聴件数が低調だったのは、タイトルマッチでなかったことに加え相手のフォルメラが米国で殆ど無名だったことが影響している。FOXが中継するPBCの視聴件数は200万世帯を超えることが殆ど。2019年3月、挑戦者決定戦として行われたポーター対ウガス戦の最大視聴件数は219万7000人、平均で214万2000人だった。
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コロナ禍で好カードが作りにくい
視聴件数が伸びなかったのはマッチメークだが、低視聴だったのはPBCだけでなく、トップランクや、DAZNでも同様に起こっている。提供されるカードは顔見世的なマッチメークが殆ど。6月に北米でプロ・ボクシングが再開されたが、まだトップ選手同士の試合は挙行されてない。
トップ選手同士のカードが見られないのは、ボクサーの練習環境が整わないこと、ホスト局やプロモーターらが慎重になっている面も強い。コロナ禍で各国の渡航規制が敷かれ、ボクサーの練習環境にも大きな影響を及ぼしている。
スパーリング・パートナーを招聘するといってもコロナ禍のなかで難しい。もしパートナーやチームがコロナ陽性であれば試合は中止。ビッグ・ファイトが中止になることの損失は大きい。実際、試合前の新型コロナウイルスの検査で陽性となり、試合が中止となるケースが相次いでいる。
米国の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者は多いが増加は鈍ってきている。もちろん、予断は許さない状況だがコロナ禍で様子を探っていたプロモーター達は2020年後半のビッグ・ファイトを打ち出してきている。当面、観客動員は認められない公算が高いが、2020年10月にはロマチェンコ対ロペス戦が正式決定。完全回復には時間がかかるが、2020年後半は楽しみな試合が目白押し。9月以降に期待したい。
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