米トップランク社は12月12日、米ラスベガスにあるMGMグランドで中谷正義とフェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)の一戦を行うことを正式に発表した。試合はシャクール・スティーブンソン(米)対トカ・カーン・クレイ戦のセミ・ファイナルにセットされる。
米メディアから基本合意されたことが報じられた中谷対ベルデホ戦はヘッドラインのシャクール・スティーブンソンの対戦カード待ちだった。中谷、ベルデホにとってどんな一戦なのか。
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ベルデホはふたたび輝けるかどうか
フェリックス・ベルデホ
国籍 プエルトリコ
身長 175cm
リーチ 182cm
プロ戦績:28戦27勝17KO1敗(1KO)
アマチュア戦績:106勝17敗
ロンドン五輪ライト級 ベスト8敗退
中谷戦はベルデホのキャリアを左右する重要な一戦となる。
ベルデホは、ロンドン五輪ライト級に出場しプロに転向、プエルトリコのスター候補だった。トップランク社(米有力プロモーター)と契約を交わしたベルデホは多くの期待を背負っていたが、2018年3月アントニオ・ロサダ(メキシコ)にKO負け。ベルデホの評価は急落した。
プロに転向し6年。27歳となったベルデホはライト級で二次テスト、トップクラスの実力があるかどうかトップランクによる最終テストを迎える。再起戦を経て迎えたバスケス戦の内容はよくなかった。強打を振るう迫力あるシーンもあるが一方で打たれ脆さもある。
ロサダ戦から再起戦を制したベルデホの戦績は4戦4勝。トップランクは、元WBA暫定スーパーフェザー級王座を巻いていたブライアン・バスケス(コスタリカ)を送り込み判定勝ちしたもの内容的には厳しく、アピールするにはパフォーマンス不足だった。
トップランクとしては、ロペスを苦しめライト級で実力を証明した中谷はベルデホの最終試験にもってこいの相手だ。
中谷はふたたびチャンス
テオフィモ・ロペス(米)とIBFライト級挑戦者決定戦を争った以来のビッグ・チャンスとなる。中谷はロペスに判定負けしたが米メディアの中谷に対する評価は上々だった。
オッズでロペスが圧倒的に有利だったがロペスは大苦戦。中谷の長い距離から繰り出されるジャブ、右ストレートに苦戦。3−0(118−110 2者, 119−109)と大差判定勝ちだったが、スコアほどの差はなかった。
ベルデホが勝てばロマチェンコに勝ちライト級3団体(WBA・WBO・IBF)を統一したテオフィモ・ロペス(米)戦が中南米決戦が視野に入るが、中谷のサイズと武器からタフな戦いを強いられることは間違いない。
ロペス戦で評価をあげた中谷が勝つ可能性は充分ある。ロペスとの再戦を掴むには厳しいかもしれないが、プロスペクトの1人ベルデホに勝てばふたたび世界タイトル挑戦やビッグ・ステージに立てるチャンスがやってくる可能性はある。
中谷、ベルデホTVはWOWOW
この一戦はWOWOWがメンバーズオンデマンドで独占配信することが決定している。詳しくはこちら。
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