マッチルーム・ボクシングと契約したWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人の米国デビューは現地時間3月13日米テキサスにあるアメリカン・エアライン・センターでアクセル・アラゴン・ベガを相手に防衛戦を行うことが正式に決定。DAZN(ダ・ゾーン)がストリーム配信する。試合締結までの経緯と京口の今戦のミッションは何かみてみたい。
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京口は11月の防衛戦がキャンセル
京口は11月の防衛戦がキャンセルとなったが悪いニュースばかりではなかった。欧米の有力プロモーター、エディ・ハーン氏率いるマッチルーム・ボクシングと日本人初となる契約を結んだのである。
不可解なのは今戦に関して京口が所属するワタナベジムから何も発表がないことだ。もちろん、北米のマネージメントに関してはカネロ・チームのエディ・レイノソ氏に任せているということもあるのかもしれないが。
京口は11月タノン・サック・シムシー(タイ)と防衛戦を行うことが決まっていたが、試合前日のPCR検査で陽性反応を示し試合が中止。陣営は年末に会場を押さえるなど再開催を模索していたが、新型コロナウイルス感染拡大で中断することを余儀なくされた。
Sponsor Link京口はマッチルーム・ボクシングと契約
所属ジムによればマッチルームに移籍ではなくあくまでも遠征だという。
何れにせよ、マッチルーム・ボクシングと契約したことで京口は安定したプラットフォームを手にした。これまでTV局のバックアップがないなかYouTubeチャンネルで世界タイトルマッチを配信するなど模索していたが、マッチルームと契約したことでその必要はなくなる。
マッチルームは、ボクシング界の重要人物エディ・ハーン氏が率いるプロモーションズで、ネット配信大手DAZN(ダ・ゾーン)と提携関係にある。北米をはじめ欧州にサービスをローンチし2021年グローバル戦略を打ち出している。今戦のアクセル・アンゴラ・ベガ戦は、DAZNでストリーム配信される。
京口とマッチルーム・ボクシング契約に関しては、「DAZNマッチルーム日本進出か!村田諒太のメガファイトを占う」の記事を読んでほしい。
Sponsor Link京口は印象的な勝利を飾れるか
アクセル・アラゴン・ベガ
出身 メキシコ
年齢 20歳
身長 154cm
プロ戦績 18戦14勝8KO4敗1分
北米デビューの相手としてベガは適任だ。ライトフライ級では中堅クラスでトップクラスではない。結果はもちろんミッションは米デビュー戦を印象付けれるかどうかだ。アンダーカードとはいえ注目が集まる再戦カードの舞台。印象的なパフォーマンスをしてアピールしたいところ。
ベガは、サウル・フアレス(メキシコ)に勝ちWBA(世界ボクシング教会)地域タイトルを獲得しているが、相手はトップレベルとは言い難い。ミニマム級時代はウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に2戦2敗。WBO世界ミニマム級タイトル、NABFのタイトル奪取に失敗している。
メインは、WBC世界スーパーフライ級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)対同級WBA王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)再戦。セミ・ファイナルにはジェシカ・マキャスキル対セシリア・ブレークフスの再戦がセットされている。
IBFミニマム王座を獲得した京口は階級をあげ2018年12月マカオで、WBA世界ライトフライ級スーパー王者ヘッキー・ブドラーと対戦し10回TKO勝ちで2階級を制覇。WBA王座と米リング誌のベルトを獲得した。
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