世界的に新型コロナウイルス急拡大で年が明けた。2020年、パンデミック(世界的流行)となりプロ・ボクシング興行は中止を余儀なくされたが北米は6月に再開。今回は筆者が選ぶ2020年の各賞を選出してみた。
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目次
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最優秀選手 井岡一翔
ノミネート
井岡一翔
テオフィモ・ロペス
タイソン・フューリー
田中恒成に圧勝した井岡一翔を年間最優秀選手として選んだ。PFP首位を独占するワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に判定勝ちし大番狂わせを起こしたテオフィモ・ロペス(米)と迷ったが、高いスキルだけでなく国際的にも評価が高かった田中にノックアウト勝ちした井岡を選んだ。
米リング誌
テオフィモ・ロペスとタイソン・フューリー(英)が共同で受賞した。
最高試合 中谷対ベルデホ
ノミネート
中谷正義対フェリックス・ベルデホ
ホセ・セペダ対イバン・バランチェク
インパクトとしては計8度のダウン応酬劇だったセペダ対バランチェクかもしれないが、中谷の逆転KO劇はドラマがあった。1、4ラウンドにダウンを奪われ劣勢に追い込まれたが中盤以降、逆襲しベルデホをノックアウトした。
米リング誌
ホセ・セペダ対イバン・バランチェクが受賞
番狂わせ ロマチェンコ対ロペス
ノミネート
ワシル・ロマチェンコ対テオフィモ・ロペス
ジェイソン・ロサリオ対ジュリアン・ウィリアムズ
ディリアン・ホワイト対アレクサンデル・ポベトキン
試合結果レビュー:【結果】ロマチェンコ対ロペス今後はどうなるのか
ロペスは自信に満ちあふれていたが、オッズ、専門家でも8割がロマチェンコ勝ちを支持。しかし、ロペスが番狂わせで判定勝ち。筆者もロマチェンコ勝ちは揺るがないと予想していたが、ロペスがロマチェンコ戦にアジャスト。後半、ロマチェンコは盛り返したがすでに遅かった。
米リング誌
ワシル・ロマチェンコ対テオフィモ・ロペス
新人賞 ジャロン・エニス
ノミネート
ジャロン・エニス
エドガー・バーランガ
痛烈なノックアウト勝ちをしたバーランガと迷ったが、年3試合を消化したウェルター級期待の新星ジャロン・エニス(米)を選んだ。178cm、188cmと恵まれた体格をもち、スピード、パワー、身体能力も高い。2020年12月、最後の試合は偶然のバッティングで残念だったが、2021年はタイトル奪取の期待したい。
カム・バック賞 エロール・スペンスJr.
ノミネート
エロール・スペンスJr.
ローマン・ゴンサレス
愛車フェラーリを飲酒運転。車が宙を回る大事故を起こしたスペンスは奇跡的に軽傷で済んだが、これまで通りのスペンスなのかどうか疑問符がついていた。復帰戦の相手はダニー・ガルシア(米)印象的なシーンはなかったが、スピード、パワー、反射神経はこれまでのスペンスとかわりはなかった。
最高KO ガーボンタ・デービス
ノミネート
ガーボンタ・デービス
アレクサンダー・ポベトキン
井上尚弥
PPV(ペイ・パー・ビュー)デビューとなったガーボンタ・デービス(米)。メキシカンの人気者レオ・サンタ・クルスをコーナーに追い込み、フィニッシュとなったアッパーは戦慄的だった。
最優秀トレーナー イスマエル・サラス
ノミネート
イスマエル・サラス
エディ・レイノソ
ロペスSr.
関連記事:【週末結果】井岡対田中振り返りサラス・トレーナーの戦略
不利予想のオッズを覆したイスマエル・サラス・トレーナーを選んだ。自ら新型コロナウイルスに感染したが、教えるジョー・ジョイス(英)がダニエル・デュボア(英)に番狂わせ勝ち。トレーナーを務める井岡一翔が田中恒成に圧勝。多くの功績を残した。
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