井上対ドネア戦を全米ボクシング記者協会(BWAA)が2019年間最高試合として選出した。井上尚弥(大橋)は年間最優秀選手賞は逃したが、BWAAが選出する年間最高試合としては、2015年三浦隆司が選出された以来日本人としては2人目。2019年間最高試合は米リング誌、ESPN(米スポーツ専門チャンネル)、BWAAと3冠を達成した。
井上対ドネア戦は、マニー・パッキャオ(フィリピン)対キース・サーマン(米)、ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)対セルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ)、エロール・スペンスJr.(米)対ショーン・ポーター(米)、アンソニー・ジョシュア(英)対アンディ・ルイス(米)、ジョシュ・テイラー(英)対レジス・プログレイス(米)戦を抑え年間最高試合を受賞した。
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BWAA2019年間最優秀選手賞はカネロ
年間最優秀選手賞、もっとも名誉ある賞はライトヘビー級に参戦したメキシカン・スーパースター、サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)が受賞した。井上尚弥はBWAAからノミネートされたが受賞を逃した。
カネロはダニエル・ジェイコブス(米)を判定で下しWBA・WBC・IBFとミドル級3団体を統一。その後、WBO世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)戦に臨み、11回コバレフに戦慄KO勝ちを収め4階級制覇を達成した。
Sponsor Link井上はカシメロ戦か

photo by:boxingscene
2020年、ビッグ・ファイト実現なるか。2019年、2018年にWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)にエントリーした井上は大きく飛躍した年だった。エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を下しノニト・ドネア(フィリピン)とWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)バンタム級決勝では激闘を制し世界的に名を広めた。
米TopRank社と契約を果たした井上は次戦に米再上陸を果たす。まだ正式決定してないが、次戦は4月開催で米西海岸の聖地ラスベガスにあるマンダレイ・ベイが招致に向け動いている。相手は未定だが有力視されるのがゾラニ・テテ(南アフリカ)を破りWBO世界バンタム級新王者となったジョンリール・カシメロ(フィリピン)だ。
すでに交渉が具体化し両陣営の間で合意に向け交渉が進められている。井上はIBF(国際ボクシング連盟)から指名戦を命じられていたが、井上は統一戦に舵をきることでIBFの指名戦を先送りにする方針だ。
米有力プロモーターTopRankという影響力の強いバックをつけた井上陣営がAサイド。合意に向けてのキーはカシメロ陣営が納得する条件をTopRankが掲示できるかどうかだろう。交渉が決裂すればIBFの指名戦に向かうか。IBF王座を諦めることにになる。
(Via:BWAA)
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