大きく様変わりしたヘビー級、WBA・IBF・WBO世界ヘビー級王者アンディ・ルイス(米)対アンソニー・ジョシュア(英)の再戦交渉が進み12月米ニューヨーク開催が有力視されている。そして、その勝者に対しWBO(世界ボクシング機構)はオレクサンデル・ウシク(ウクライナ)との対戦を義務づけることを発表した。今後の最新のヘビー級の動向をみてみたい。

 ジョシュアが王座から陥落したことで、実現すれば最大級のカードだったジョシュア対ワイルダーのメガファイトが消滅。今後のヘビー級の先行きが不透明になった。ジョシュア陥落のニュースはワイルダーだけでなくウシクにとってもショッキングだった出来事だったことは間違いない。

 ウシクが落胆するのも無理はない。ジョシュアがルイスに勝ち、ウシクがヘビー級デビュー戦に勝利すれば、ジョシュアに挑戦することは難しくなかった。何よりキャリア最大の報酬が確約されたはずである。

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ウシクがジョシュアに挑むのは規定路線だった

photo by:boxingscene

 WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)に出場し優勝、クルーザー級強豪らを一掃し文字通り議論の余地のない4団体統一王者となったウシクは、ヘビー級参戦を匂わせマッチルーム・ボクシングと契約を結んだ。DAZN、マッチルームを選択した理由は他でもないジョシュア戦実現の為だろう。

 はやい段階からマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーン氏は、ジョシュアとの対戦を示唆していたことから契約条項にジョシュア戦が盛り込まれていた可能性は高い。しかし、ジョシュアがルイスに負けたことによりジョシュア戦は遠のいてしまった。

今後のヘビー級戦線はどうなるのか

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 まず、来年のヘビー級の動向を占う上でも重要な一戦が12月開催に向け動いている。ジャレル・ミラー(米)の代役に抜擢され大番狂わせを起こし無名から一気に世界的な著名ボクサーの仲間入りを果たしたアンディ・ルイスとアンソニー・ジョシュアの再戦が12月米ニューヨークの聖地マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)開催で交渉が進行中。

 DAZNとマッチルームは、看板選手のアンソニー・ジョシュアが敗北したことで、大きな痛手を負ったと報じられているが、そうでもない。むしろ、ルイスの大番狂わせはスポーツの枠を超え世界的に大きな反響となり海外メディアでルイスのニュースを見ない日はなかったほどだ。

 看板選手が負けダメージを受けたことは事実だが、この一戦で母国英国にしか大きなファンベースが無かったジョシュアはルイスと同じく著名タレントの仲間入り、グローバル展開し新規ユーザ獲得が急務なDAZNもプラスになったにちがいない。

 もちろん、この再戦でルイスは第1戦の勝利がフロック(まぐれ)でないことを証明する戦いになる。勝てば、次も大きなステージが用意される戦いなる。一方、調整試合なしで再戦条項を行使することを決めたジョシュアはキャリア最大の正念場を迎える。負ければ商品価値は大暴落は免れない。

 第1戦は大方がジョシュア勝ちの予想をしていたが、ヘビー級では小柄ながらルイスのスピード、パンチングパワーを評価しスタミナ、タフネスに不安があるジョシュアの脅威になる見方をしていたアナリストも中にはいた。

 第1戦でルイスの強打を浴び沈んだジョシュア。ふたたび露呈したスタミナ不安に加え、一方的に負けたメンタルはどうなのか。再戦に向け不安材料は多い。そして、再戦でどういった戦術を選択するのかも興味深い。ルイスのスピディーな強打を警戒してアウト・ボックスを選択して塩漬けにする可能性も十分ある。

 ルイス対ジョシュア戦の勝者は、WBOが指名したオレクサンデル・ウシクと指名戦が命じられる。ウシクのヘビー級デビューの相手はカルロス・タカムが決まっていたが、怪我のため延期となっている。

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ワイルダーは9月にオルティスと再戦

 一方、DAZNの破格のオファーを蹴ったWBCタイトルを保持するヘビー級屈指のハード・パンチャー、デオンテイ・ワイルダー(米)は、すでに2戦が内定済みだという。たしかにワイルダーがピンチに見舞われたのは事実だが、再戦の必要性があるだろうか。

 当の本人は、文句なしに批判を黙らせたいのだろう。まず、ワイルダーは2019年9月に米ロサンゼルスでルイス・オルティス(キューバ)との再戦に臨む。すでに両陣営は対戦に合意し日程を確定するのみだという。

ワイルダーは2020年にフューリーと再戦

 そして、ワイルダーはオルティスの再戦のあとリネラル王者タイソン・フューリー(英)との再戦に進むことを明らかにしている。どこまで、交渉が進んでいるか不透明だがワイルダーと関係の深いPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)もツイッターを通じて発表しているこから大筋合意しているのだろう。

 まだ、日程や会場などは明らかになってないが、ワイルダーがオルティス戦をクリアーすれば、2020年2月か3月に米ネバダ州ラスベガスが有力だという。

 米ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで9000人の観客を動員したフューリーは次戦、10月に米東海岸ニューヨークに上陸予定。フューリーの米国お披露目が終わった後、ビッグマッチの聖地ラスベガスでワイルダー対フューリーの再戦という流れ。おそらく、近年のヘビー級で興行規模では最大級のカードとなる。

 ルイス対ジョシュアの勝者は、2020年以降にウシクがヘビー級デビュー戦を勝てば対戦することになるが、ルイス対ジョシュア再戦の勝敗によっては大きく変わる。ルイスはPBCを取り仕切るヘイモンがマネージメント。仮にウシクが勝ったとしても締結は容易ではなく、場合によってはベルトが散らばる可能性もある。

 もちろん、これまでの話は先の話で不透明だが、ルイス対ジョシュアが来年以降のヘビー級メガファイト実現の鍵を握る重要な一戦であることは間違いない。

(Via:boxingscene

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