ゲーリー・ラッセルJr.IBF王者ワーリントン戦オファーを拒否

 WBC世界フェザー級王者ゲーリー・ラッセルJr(米)とジョシュ・ワーリントン(英)の統一戦交渉が破断。ワーリントンはIBF王座を返上した。交渉決裂理由は何だったのか。ラッセルJr.の次戦の行方をみてみたい。

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ワーリントンはIBF指名戦回避の方針

 キッド・ギャラード(カタール)のIBF(国際ボクシング連盟)指名戦を望まないジョシュ・ワーリントン(英)はWBC王者ゲーリー・ラッセルJr.(米)との統一路線に方針を固めていたが交渉は決裂した。

 ワーリントンが指名戦を避けるのも無理はない。2019年6月、キッド・ギャラードに判定勝ち。30歳とプライム・タイムを迎え、メリットがない指名戦に応じるより、フェザー級で評価の高いラッセルJr.の統一戦にカジをきるほうが合理的だ。

 米リング誌フェザー級格付けで2位のラッセルは、試合枯れが続いているがフェザー級での評価は高く、決まれば米リング誌フェザー級タイトルがかかる戦い。勝てば米国での評価も高まる。

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ワーリントン戦の交渉決裂理由は

 決裂理由は条件だった。ワーリントンのプロモーターは100万ドル(約1億549万円)のオファーをしたがラッセル陣営は、最低報酬額に満たないとオファーを却下。統一戦交渉が破断となったワーリントンはIBFフェザー級王座を返上し2月英国でマウリシオ・ララ(メキシコ)と対戦する見通し。

 空位となったIBFフェザー級王座決定戦はキッド・ギャラードとジェームス・ディッケンスで指令がくだり大筋合意している。

ラッセルのファイトマネーは100万ドル超え

 敵地アウェイのオファーとしてはラッセルの指摘どおり安いと言わざるを得ない。IBF・WBC2団体統一戦がアウェーとなれば報酬として十分とは言いにくい。すでに報酬が100万ドルを超えているラッセルは階級を上げればオプションも多くワーリントン戦を低い報酬で受ける必要はないという見解だろう。

 ラッセルは年1のペースだが契約するPBC(プレミア・ボクシング・チャンプオンズ)から手厚いサポートを受け、軽量級ながらファイト・マネーは100万ドルを超えている。PBCもやすやすと、フェザー級でタイトルを抱えるラッセルをリスキーな統一戦に送り出す気はなかっただろう。

 ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)戦で35万ドルのファイト・マネーを受け取りWBC王座を獲得。パトリック・ハイランド(アイルランド)、オスカル・エスカンドン(コロンビア)戦は50万ドル。ジョセフ・ディアス(米)戦でキャリア最高額140万ドル(約1億4777万円)を受け取り、キコ・マルチネス(スペイン)、ニャンバヤル(モンゴル)とネームバリューがない相手で100万ドルを受け取っている。

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ラッセルの次戦はどうなるのか

 レイ・バルガス(メキシコ)との指名戦を命じられている。本人は130ポンド、135ポンドまで視野を広げビッグ・ファイトを実現したい意向を示しているが、実現するかは不透明感が漂う。これまでも、レオ・サンタ・クルス(メキシコ)戦を熱心にアピールしていたが結局は組まれなかった背景がある。

 フェザー級でラッセルとレオ・サンタ・クルスの統一戦交渉が進んだが、米西海岸で多くの支持があるサンタ・クルスは、ガーボンタ・デービス(米)戦がまとまった。結果論からいえば、不人気のラッセルを選ばなかったのは正解だったといえる。

 コロナが蔓延するなかデービス対サンタ・クルス戦は、米テキサスで初の有観客メジャー・イベントとして多くの注目を集めた。PPV(ペイ・パー・ビュー)購買件数は低調になる厳しい見方が多かったもの、22万5000世帯と市場予想を大きく上回った。

 サンタ・クルスはリスキーな大一番だったが、最低でも2億円以上の報酬を手にしている。PPV購買件数については、「ガーボンタ・デービス対サンタ・クルスPPVは22万5000件に到達」こちらの記事を読んでほしい。

 ラッセルは、フェザー級で残り1戦し階級アップを示唆している。同じPBC傘下でスーパーフェザー、ライト級と2階級のタイトル保持者ガーボンタ・デービス(米)、WBC世界ライト級王者デヴィン・ヘイニー(米)、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の再戦を臨んでいるという。

 WBCは、ラッセルとフェザー級へ階級アップしたレイ・バルガス(メキシコ)に対し指名戦を命じ、いまのところバルガス戦が有力となる。玄人受けしそうなカードだが、マッチメークとしては地味だ。

 階級アップすればガーボンタ・デービス(米)らとのプラチナ・チケットを獲得できるかもしれないが、本当に階級アップするのか不透明感が漂う。ラッセルは以前からも階級アップに言及しているが、フェザー級へ残留し続けている。32歳、全盛期を迎えたラッセルがどういった選択をするのか注目したい。

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