ダニー・ガルシア(米)が2020年1月25日米ニューヨークにあるバークレイズ・センターでイワン・レドカフ(ウクライナ)と対戦し3−0の大差判定勝ちを収めた。一方的な試合だっただけにガルシアが仕留めると思ったが見せ場なく12回終了のゴングを迎えた。
アンダーカードのジャレット・ハード(米)の再起戦に続き、米地上波OXとは対照的に2020年最初のShowtime(米ケーブルTV局)のカードはインパクトがないまま幕を閉じた。マッチメーク的にも微妙だった年始のカード、会場やTVで見たファンが納得した内容だったかは言及するまでもない。
サウスポーのレドカフ、序盤から積極的に攻勢をしかけていったが、そこまで圧力を強められなかった。スロー・スターターの印象が強いガルシアだが安定感は抜群だ。ジャブを軸に丁寧に試合を作っていった。レドカフが打てば、重いジャブや、鋭い右ストレートのリターン、強打で打たせない状況を作った。
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レドカフが攻め込めなかったのは体格差もあるだろう。身長こそ同じだがレドカフはライト級あがりでガルシアはフィジカル、パワーで有利だった。もちろん、有利だったのはフィジカル、パワーといった面だけでなくサーマン、ポーターといったウェルター級強豪と培ってきたキャリアの差も大きかったことは間違いない。
Tongues out, guns out. #GarciaRedkach pic.twitter.com/YK00F2N8xK
— SHOWTIME Boxing (@ShowtimeBoxing) January 26, 2020
ガルシア有利なまま試合は進み中盤以降に決着の期待もあったが、レドカフはタフだった。5回、ブロックからリターン、左右の強打をコネクトしチャンスを掴んだが倒せなかった。6回、ノックダウンを待ちわびる観客席からはブーイング。7回、終盤に右ストレートの有効打を放ったが倒せなかった。
9回、10回と過ぎレドカフは何とかサバイブしているもの勝機は薄く、観客の関心はガルシアがいつフィニッシュするかだったことは間違いないが、ずるずると12回まで進み判定決着となった。ガルシアは「彼はタフだった。もちろんKOするつもりだったけど、最後までスマートに戦ったと思う」と試合後のインタビューで述べた。
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