【結果】バージル・オルティス対バルガス今後はどうなるのか占う

 バージル・オルティス(米)が現地時間24日、米カリフォルニア州インディオにあるファンタジー・スプリング・カジノ&リゾートで、サミュエル・バルガス(コロンビア)と対戦し7回TKO勝ちを収めた。バルガスに何もさせない素晴らしいパフォーマンスを示したオルティスの世界タイトル・マッチは叶うのか。

 勝ったオルティスはプロ通算16戦全勝全KOとパーフェクト・レコードを伸ばした。負けたバルガスはプロ通算39戦31勝14KO6敗3KO2分とした。


Sponsor Link

カリフォルニア、ボクシング復活第一弾

 米カリフォルニアで4ヶ月ぶりにプロ・ボクシングが復活した。新型コロナウイルス(COVID-19)がパンデミック(世界的流行)となり全米の主要都市は都市封鎖が敷かれた。カリフォルニアでも2020年3月からプロ・ボクシングを含めメジャー・スポーツのイベントは消滅していた。

 米カリフォルニア州の格闘技イベントを統括するCSAC(カリフォルニア州アスレチックコミッション)は、カリフォルニア州の感染症対策のガイドラインを策定。まだ、観客をいれることは出来ないが無観客で再スタートする運びとなった。

オルティスはチューン・アップ戦

Embed from Getty Images
 米ボクシング・プロモーターGBP(ゴールデンボーイ・プロモーションズ)が抱える期待のプロスペクトがバージル・オルティスJr.(米)だ。プロ通算15戦全勝全KOとパーフェクト・レコード、ベテランのマウリシオ・ヘレーラ(米)、中堅クラスのアントニオ・オロスコ(メキシコ)を粉砕している。

 以前は、スーパーライト級で調整していたが、強豪が集うウェルター級タイトルに照準を定めた。今回の相手、バルガスはプロ通算38戦31勝(14KO)5敗2KO、ウェルター級では中堅クラスで、チューン・アップ戦にはもってこいの相手。バルガスはエロール・スペンスJr.(米)、ダニー・ガルシア(米)らと対戦したが何れも敗戦。ノックアウト勝ちが続くオルティスは勝ち方に注目が集まっていた。

バルガスに何もさせなかったオルティス

Embed from Getty Images
 優れたジャブ、スピード、パワー、ディフェンスも良い。正確なジャブはバルガスを全く寄せ付けなかった。ESPN(米スポーツ専門チャンネル)によるパンチ集計によると、オルティスのジャブは210発、的中率は43%。フィニッシュも見事だった。

 レフェリーが試合をとめるまで支配していたのはオルティスだった。ジャブでバルガスの動きを止め攻撃をさせなかった。1回、強烈なジャブをもらったバルガスは顎を跳ね上げられはやくも鼻血。バルガスの攻撃はほとんどが空を切り、オルティスの右のリターン、鋭いジャブに終始苦しめられた。2回には、左フックから右ストレートがクリーン・ヒット。パーショットの的中率も高く48%だった。

 4回、右ストレートで一瞬グラつきを見せたバルガス。チャンスと見たオルティスはバルガスをロープに追い詰め怒涛のコンビネーションを叩き込んだがバルガスはなんとか凌いだ。

 5回、バルガスは一転し攻勢に転じたものオルティスの厚いディフェンスに阻まれた。6回をなんとか乗り切ったバルガスだったが、抜群の安定感を誇るオルティスの牙城をくずすことは出来なかった。


 7回、ロープに追い込まれ連打を浴びたバルガスは堪らずクリンチし時間を稼いだが、仕留められるのは時間の問題だった。オルティスの強烈なボディでとまったバルガスは猛攻を受け防戦一方、レフェリーは試合を止めた。

オルティスの次戦はどうなるのか


 バルガスを問題なく退けたオルティス。次戦にも世界タイトル挑戦が期待されるが、とりわけ懸念されるのが契約するGBP(ゴールデンボーイ・プロモーションズ)がタイトルマッチを組めるかどうかだ。現時点でウェルター級王座に空きのポジションはない。

 WBC・IBF王座はライバルのPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)と契約するエロール・スペンスJr.(米)が握ぎり、WBAスーパー王者はPBCと契約するマニー・パッキャオ(フィリピン)、WBOはTopRank(米有力プロモーター)所属のテレンス・クロフォード(米)が握っている。

 もちろん、オルティスはまだ22歳でタイトル挑戦までにキャリアを積むプランもあるだろう。ただ、チューン・アップ戦を挟むにしてもウェルター級のタレントはPBC傘下だ。オルティスはまだ知名度不足、対戦交渉でGBPは興行権で譲歩しなければマッチメイクは難しいかもしれない。

 バルガスに完勝したオルティスは、強打だけでなく丁寧にジャブを使い試合を組み立て高いスキルセットを誇示したことは間違いない。キャリアでベテラン、中堅クラスを粉砕。そろそろ、ウェルター級トップコンテンダーとの戦いがみたいが、求められる相手とのマッチメイクを組めるかどうかGBPの手腕がかかっている。



コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください