大きな話題を呼ぶヘビー級だけに残念なニュースだ。WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)クルーザー級に出場して4団体を統一したオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)は、K-1で活躍したタイロン・スポーン(オランダ)を相手にヘビー級デビュー戦が決まっていたが、直前でスポーンのドーピング違反が発覚した。近いうちに、代替選手が発表される見通しとなっている。

 「タイロン・スポーンがドーピング検査で陽性反応が出た連絡を受けた」興行を主宰するリード・プロモーターであるマッチルーム・ボクシングを率いるエディ・ハーン氏はスポーンがVADA(ボランティア・アンチ・ドーピング委員会によるドーピング検査で陽性反応があったことを明かした。
 
 タイロンは「VADAの報告書に記載されている物質を摂取した覚えがない。Bサンプルのテストを依頼した」。と潔白を主張。タイロンは先週イリノイ州のコミッションによる薬物テスト検査をクリアしている。

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photo by:boxingscene


 ハーン氏は代替選手がスタンバイしていることを明かしたが、交渉中であることを理由に明言は避けた。現時点では、試合を管轄するイリノイ州のコミッションは、スポーンのライセンス交付について正式な通知はしてないが、スポーンは出場できない可能性が高い。

 スポーンの検体から、VADAで禁止薬物として指定されているクロミフェンが検出。女性の不妊治療役として使用されるが、筋肉増強剤によってホルモンバランスが崩れる副作用を抑えるため効果があるとして、マスキング剤としてWADAを含め国際的に禁止薬物として指定されている。

 エディ・ハーンが主宰するイベントは、これで4人目のドーピング違反者となる。しかも、3人がヘビー級選手だった。2018年10月、デメトリアス・アンドレード(米)と空位のWBO世界ミドル級王座決定戦を争うはずだったビリー・ジョー・サンダース(英)は直前のVADAの薬物検査でオキシロフリンの陽性反応を示した。

 検出されたオキシロフリンはWADA(世界アンチ・ドーピング機関)、UKAD(イギリス・アンチ・ドーピング機関)では競技前に限っては禁止薬物として指定されていないが、マサチューセッツ州のコミッションはサンダースのライセンス交付は認めなかった。

 アンソニー・ジョシュア(英)と対戦が決まっていたジャレル・ミラー(米)は、ドーピング検査で複数の禁止薬物が検出され試合出場が決定。アンディ・ルイス(メキシコ)が代替選手を努め、大番狂わせでヘビー級に新たな旋風を巻き起こした。

 7月20日、ディリアン・ホワイト(英)はロンドンでオスカル・リバス(コロンビア)と対戦したが試合の3日前にUKADによって行われた薬物検査で陽性反応を示していたが、独立調査委員会のヒアリング後に対戦が許可されていた。

(Via:boxingscene

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