【結果】アンジェロ・レオ対トレメイン・ウィリアムス 今後はどうなるのか

 アンジェロ・レオ(米)がトレメイン・ウィリアムス(米)に12回3−0(117−111、2者118−112)の判定勝ちを収めWBO世界スーパーバンタム級王座獲得に成功した。Showtimeが2020年8月1日、米コネチカット州アンキャッツビルのモヒガンサン・アリーナでボクシング・イベント再開第1弾として行われた。

 エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)が王座を返上。空位のWBO世界スーパーバンタム級王座決定戦を制したレオは戦績を20戦全勝9KO。負けたトレメイン・ウィリアムスは無敗レコードを誇っていたが21戦19勝6KO1敗。レオに負けプロ初黒星を喫した。レオは次戦以降、スティーブン・フルトン(米)との対戦が義務付けられている。


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Showtimeボクシング再開初のイベントは波乱の幕開け

 Showtimeが約5ヶ月ぶりにボクシングを再開。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響で3月の興行を最後に全米がロックダウン。興行は中止に追い込まれていた。

 2020年後半ビッグカードを発表したShowtimeだったが、再起第1弾のカードは急遽変更を迫れた。今戦はスティーブン・フルトン(米)がヘッドラインを務める予定だったが、コロナ陽性反応で急遽対戦カードが変更となった。5月からラスベガスを拠点とするトップランク社がイベント再開に踏み切ったが、出場する選手がコロナ陽性反応が相次いでいる。

 コロナ禍で世界は急速に変化している。企業の広告費は大幅に削減。プロ・ボクシングでいえばプロモーターは、ゲート収益(チケット、販促品)がゼロという厳しい状況に加え、無観客ながら新型コロナウイルスの検査などの費用が利益を押し下げる厳しい状態。あらたな収益モデルを模索する必要が出てきている。

フルトンはコロナで出場停止

 オンラインで行われた記者会見にスティーブン・フルトン(米)/18戦全勝8KOの姿はなかった。スティーブン・フルトンは、アンジェロ・レオ(米)と空位のWBO世界スーパーバンタム級王座を争う予定だったが、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示し出場停止となった。
 
 空位の王座決定戦は、アンジェロ・レオ(米)/19戦全勝9KOとフルトンに代わりWBO6位のトレメイン・ウィリアムス(米)/16戦全勝10KO戦をWBO(世界ボクシング機構)が承認。コロナ禍のなかのイベントだけに代役としてウィリアムスがスタンバイされていた可能性はあるが、ウェイト、コンディショニング管理をしていたウィリアムスにチャンスが回ってきた。

 無敗同士の対決。勝者はスーパーバンタム級トップクラスの舞台に上がるチャンスとなる。フルトンはコロナ陽性でドロップ・アウトとなったが、WBOはフルトンに指名挑戦権を与える救済措置を設置。WBOガイドラインにより180日以内に対戦することが義務付けられている。

 レオ、ウィリアムスは、WBOの地域タイトルを獲得して世界ランク入りを果たしている。勝てばWBO王座に加え次戦以降、軽量級で注目されるスティーブン・フルトンとの対戦が保証される。

レオがペースを握った

 序盤は、お互いの利点を生かした主導権争いとなったが中盤以降ペースを掌握したのはレオだった。1回から4回のあいだはペース争い。レオは、ロングから速いジャブをつかれポイント・アウトされたが、中盤以降はプレッシャーを強め接近戦でボディをまとめ相手を疲弊させた。中盤以降は殆どフルマーク、戦略も見事だったが決定打を与えられなかったことが今後の課題だ。

 1回〜2回、幅広スタンスで半身構えのウィリアムスがペースを握った。ロングからレオの手鼻を叩き、入ってくるところに左ストレートステップ・バック、サークリングを使いレオの攻撃を空転させた。
 
 4回まではイーブンか僅差だった。レオはパワーがあるが的中率が低くペースを掴むには、ウィリアムスの中に強引に入り込む必要があった。もちろん、無理やり入ればウィリアムスのカウンターの餌食になるが、距離が開けばウィリアムスが動きやすくなる。

 中盤以降もこの展開が予想されたが「この戦いの重要なキーはボディ・ワークとプレッシャーだった」レオが試合後にこう語ったように以前よりも圧力を強めていった。相手に身体をくっつけボディ、左右のフックは有効だった。

 9回、レオのボディ打ちが効いたのかウィリアムスが急激にスローダウン。レオにロープまで追い詰められクリンチに逃げることが多くなり戦況は厳しくなってきた。レオの攻撃に反撃に転じるも威力はなくディフェンスするのがやっとだった。

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