T.J.ドヘニーを下しWBA・IBF世界スーパーバンタム級統一王者となったダニエル・ローマン(米)は次戦、同級2位ウズベキスタンのトップ・プロスペクト、ムロジョン・アフマダリエフ/6戦全勝5KOと指名戦に臨むことが分かった。

 WBA(世界ボクシング協会)は現地時間2日、本部があるパナマでローマン対アフマダリエフの指名戦の入札を行いアフマダリエフをプロモートする、ロシアのワールド・オブ・ボクシングが14万5000ドル(約1560万円)で単独入札をし興行権落札に成功した。

 WBAは、9月30日までに指名戦を行うよう命じている。現段階で開催地は未定だが、ウズベキスタン、ロシア、米ロサンゼルスが候補として挙がっている。

 当初、ローマンをプロモートするマッチルーム・ボクシングは、新たに契約を結んだWBC世界スーパーフライ級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)とローマンを同興行でセットする戦略を描いていたが興行権が渡ったことで難しくなった。

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ローマンと対戦するアフマダリエフのキャリア

photo by:boxingscene

 中央アジア・ウズベキスタン出身24歳のアフマダリエフ、アマ通算300勝15敗のアマ・エリートで有力選手として期待されている。8つの国内タイトルを総なめ、2015年世界選手権で銀メダル、アジア選手権で銀メダル、翌年2016年リオ五輪にバンタム級で出場して銅メダル、2017年アジア選手権で金メダルを獲得している。

 アフマダリエフは、ウズベキスタンの首都タシケントから東へ300キロのナマンガンで生まれ育っている。家庭環境は至って普通。父親は工場で働き母親は家事をしていたという。

 幼少の頃はトラブル・メーカーだったと話すアフマダリエフ「ウズベキスタンは米国よりも厳しい環境でした。子供の頃ギャングではなかったですが、家族には迷惑をかけました。家庭は貧困ではなかったですが、低所得層にあたると思います」と振り返った。

 現在は、米カリフォルニア州インディオに居住。元世界王者アブネル・マレス(メキシコ)、フリオ・ディアス、ティモシー・ブラッドリー(米)のトレーナーを務めたジョエル・ディアス氏がついている。プロ転向後、ジョセフ・ディアス(米)、フランシスコ・バルガス(メキシコ)、ディエゴ・デラ・ホーヤ(メキシコ)らプロで第一戦で活躍している選手とスパーリングで拳をあわせている。

 僅かプロ5戦だが、スピード、特にパワーは世界クラスと言っても過言ではない。5戦目で中堅クラスのアイザック・サラテ(米)/22戦16勝2KO3敗2分に圧勝。まだストップ負けのないランカーのサラテを9回、硬質な強打の連打でレフェリー・ストップに追い込み、WBAの指名挑戦権を獲得した。直近は、山中慎介と対戦経験のあるカルロス・カールソンに勝利している。

 アフマダリエフのマネージャーは「我々は彼がプロ10戦目をむかえる前に世界タイトルマッチを計画をしている。ビボルは、6戦目でWBA暫定タイトルを獲得して11戦目で正規王者になった。彼も同じ道をたどることになる」と話していた。実は、アフマダリエフはWBA世界スーパーミドル級王者ディミトリー・ビボル(ロシア)のマネージャーを務めるコルニロフ氏が務めている。

 プロ・キャリアでは、松本亮(大橋)を破りモイセス・フローロレス(メキシコ)、ギャビン・マクドネル(英)を下しT.J.ドヘニー(アイルランド)を破ったローマンが上だが、うかうかはしてられない厳しい一戦になることは間違いない。トップ・プロスペクトを止めることができるか楽しみな試合だ。

(Via:boxingscene

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