【結果】エリクソン・ルビン対テレル・ガウシャ、今後の行方を占う

 WBCスーパーウェルター級シルバータイトル・マッチが行われ、エリクソン・ルビン(米)が3−0(118−110、116−112、115−113)の判定でテレル・ガウシャ(米)を下しWBC王者への挑戦権を手に入れた。”ハンマー”の異名はどこへ。ルビンは勝ったものガウシャを圧倒とはいかず、印象的なシーンはなく安全運転。世界前哨戦としてはパフォーマンス不足だったと言わざるをえない。

 ルビンは、24戦23勝16KO1敗(1KO)、負けたガウシャは24戦21勝10KO2敗1分とした。

[adsensse]

ルビンはふたたびトップラインにたてるか

エリクソン・ルビン
身長 177cm
リーチ 189cm
年齢 24歳
国籍 アメリカ
スタイル サウスポー

プロ戦績 23戦22勝16KO1敗1KO KO率69%
アマチュア戦績 143戦7敗
2013年ナショナル・ゴールデン・グローブス優勝
2012年PALナショナル選手権優勝

 スーパーウェルター級で新星と言われ期待されていたのがエリクソン・ルビン(米)だ。しかし、初タイトル挑戦では無残なKO負け。あれから3年が経過しWBC(世界ボクシング評議会)のエリミネーション・マッチをテレル・ガルシャと争うことが決定。再び存在感を示せるだろうか。

 「兄がボクシング・ジムから帰ってきてボクシングを教えてくれたんだ」。兄の影響を受けルビンは8歳の時にボクシングをはじめたという。アマチュアで結果を残し2016年リオ五輪代表として期待されたが、18歳を迎えるルビンは2013年プロへ転向。元統一ヘビー級王者マイク・タイソン(米)が設立したアイアン・マイク・プロモーションズと契約した。

 デビュー戦をKOで飾ったルビンはプロで頭角を現した。マイク・タイソンも「ルビンは世界のトップ選手相手にスパーリングしても支配的だった」と太鼓判を推す選手。スーパーウェルター級トップ・プロスペクトとして注目を集めていた。

 プロ19戦目でWBCホルダーのジャーメル・チャーロ(米)戦が決定。トップ戦績でタイトル挑戦がかないチャーロを脅かす存在とまで言われていた一方でプロモートするタイソンは「まだ相手がソフトだ。プロのリングで逆境に直面したことがない」と経験不足の一面を指摘していた。


 はじめてのタイトル挑戦は1ラウンドKO負け。まだ、お互いジャブで探りあっているなか、チャーロがダブル・ジャブ、ルビンが左サイドに動いた瞬間右アッパーのカウンターが炸裂しそのままマットに沈んだ。

 マッチメーク自体は華がなく地味だがタイトル挑戦を目指すルビンにとって、元世界王者と経験があるガウシャ戦はタイトル挑戦前の試金石となる。ガウシャは直近で元王者オースティン・トラウト(米)戦はドロー、元王者エリスランディ・ララ(キューバ)に0−2の判定負けしている。
 
 初タイトル挑戦失敗から3年が経過。ルビンは「あの試合で多くのことを学んだよ。悔しかったけど負けを受け入れた。俺はまだこの階級をけん引していきたいと思っている」。トップ戦線返り咲きを誓った。成長した姿を見せることができるかも注目だった。

見せ場なくルビンが判定勝ち

 ソーシャルメディアでは眠たくなる、白熱しないなど厳しい指摘が相次いだ。トップアマ同士の戦いはアクションがないままチェス・マッチで終わり、トップ・ラインに返り咲いたもの内容は期待外れだった。

 互いにリスクを最小限に抑えた。見応えないまま序盤、中盤を終えた。このまま、チェス・マッチが続き判定決着も漂い迎えた10ラウンド、ようやく試合が動いた。ガウシャの右オーバーハンドでルビンがグラついた。ロープに押し込まれルビンはガウシャの連打を何とか耐え抜きクリンチに逃れた。


 危ないシーンがあったルビンだが、1ラウンドから丁寧にポイント・メイク。ルビンは試合後「スーパーウェルター級トップコンテンダーの1人に勝った。チャーロとの再戦は準備はできている」と語ったもの、印象的なシーンは12ラウンド、ガウシャに右のカウンターをヒットさせたのみ。慎重さが目立ち以前の爆発的なパワーショットは影を潜めた。


 WBCシルバータイトルを獲得したルビンは今後、9月26日スーパーウェルター級3団体統一を争うジャーメル・チャーロ(米)とエドウィン・ロサリオ(プエルトリコ)の勝者へ挑戦が濃厚となるが、今日のパフォーマンスではチャーロとのリマッチ、ロサリオ、何れと戦ってもかなり厳しい戦いを強いられるだろう。

Sponsor Link
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください