また世界タイトルマッチで体重超過が起きた。2019年では6月に米国で行われたコミー対ベルトラン戦でベルトランが体重超過した以来となる。しかも、今回は4.6ポンド(2キロ超え)という稀に見る大幅な体重超過だ。健康面のリスクなども考慮に入れ慎重に検討する必要があるが、適正体重の見直し、統一ルールを策定するなど改善、厳罰な処分を科さなければ世界タイトルマッチにおいても体重超過するものは後を絶たないだろう。

 現地時間8月31日、米ミネアポリスで行われるWBA世界スーパーウェルター級王座決定戦の計量が30日に行われ、1時間以上遅れ計量会場に現れた同級6位ラモン・アルバレス(メキシコ)は、何と154ポンド(スーパーウェルター級リミット)を大きく上回る158.6ポンド、4.6ポンドの体重超過で計量に失格した。

 アルバレスと戦うエリスランディ・ララは、153.75ポンドで計量をクリア。米メディアによれば、大幅な体重超過を犯したが試合は行われる。当然アルバレスは王座に就く権利は剥奪され、エリスランディ・ララ(キューバ)が勝てば新王者誕生。負けた場合は空位となる変則ルールが適応される。

 アルバレスは、ブランドン・リオス(米)にストップ負けその後、ホセ・カルロス・パスに勝ち再起に成功し、WBAのベルトを巻くチャンスを得たが体重超過によって台無しにすることになった。

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photo by:boxingscene


 キューバ出身でテキサス州ヒューストンに居住するララは、拠点を米ラスベガスに移している。これまでトレーナーはロニー・シールズが務めていたが、米ラスベガスに自前のジムを構え同じキューバ人のウガスなどを教えるイスマエル・サラス氏にトレーナーを変更した。

 トレーナー変更は、2019年3月2日米バークレイズ・センターで対戦したブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)戦でドローとなったことが要因の1つだろう。速い足と、長い手足を最大限に活かした迎撃スタイルが最大の武器だが、最近は年齢からかラウンドを重ねると減速感もでてきている。

 アマ大国キューバ出身のララは過去にポール・ウィリアムス(米)、サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)、オースティン・トラウト(米)紛れもない強豪らに挑みハイ・スキルを誇示したが、2018年4月7日、階級屈指のフィジカルとタフネスをもつジャレット・ハード(米)に敗れ王座から陥落した。

 ハード戦は年間最高試合としてノミネートされ、ララはダウンを喫し負けたがそこまで商品価値を落とす戦いではなくその後、WBAセカンド・タイトルを保持していたアルゼンチンの王者ブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)へ挑戦するチャンスを得た。アマで実績を積んだカスターニョは評価は高かったが、実績からララ優位の見方が多かった。しかし、決定打はなく結果は判定にもつれ込みカスターニョがドロー防衛。ラモン・アルバレス戦はセカンド・タイトルだが、勝てばハードを下しWBA・IBFの2団体王者となったジュリアン・ウィリアムズ(米)戦が見えてくる。

(Via:boxingscene

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