米カリフォルニア州でコロナ禍のなかプロ・ボクシング復活の兆し

 米カリフォルニア州の格闘技を統括するカリフォルニア州アスレチック・コミッション(CSAC)は5月28日、夏までにイベント再開に向けた緊急のガイドラインを策定した。州からガイドラインが承認されると、3月から新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となっていたカリフォルニアでプロ・ボクシングを含め格闘技イベントが再開できることになる。

 全米では、新型コロナウイルス(COVID-19)による感染拡大防止による都市封鎖が緩和され、企業が経済活動を再開。スポーツ再開の動きも各地で進み米ラスベガスでは、トップランク社(米有力プロモーター)のイベントを州を管轄するコミッションが認めている。米カリフォルニア州でも緩和され知事は6月第一周目からプロ・スポーツの無観客開催を認める方針を示している。

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photo by:boxingscene


 カリフォルニアで興行を模索しているのはロサンゼルスに拠点を置くゴールデンボーイ・プロモーション(GBP)だ。GBPエリック・ゴメス氏は7月4日、イベント再開に向け関係者らとガイドラインを策定し協議中であることをESPN(米スポーツ専門チャンネル)に明かした。州が正式に認めれば無観客開催を前提とした新たな興行スタイルで再スタートをきれそうだ。

 すでに、米ネバダ州では州を管轄するNSAC(ネバダ州アスレチック・コミッション)が、定例会でトップランク社が申請した6月9日ラスベガスでの興行を承認。トップランクは6月9日米ラスベガスでシャクール・スティーブンソン(米)をヘッドラインとした無観客イベントでプロ・ボクシング再スタートすることを正式に発表した。

 ワクチンが開発されるまでは、暫くは各州が策定した新型コロナウイルス感染症のガイドラインのもと前例にない興行で行われる。CSACのガイドラインによると、選手は、関係者全員の隔離環境が用意。滞在するホテルに到着すると新型コロナウイルスのテストが行われるという。

 これはすでに、各国で行われている新型コロナウイルス感染症対策の1つで、検査結果がでるまで自主隔離される方式だ。試合に出場する選手は試合までの間、人との接触を避ける必要がでてくるため、会場と隣接する宿泊施設を利用する。

 原則、試合を行う建物に入る関係者ら全員が検査を受ける必要がある。ベガスでの興行もカリフォルニアと同様で、MGMグランドガーデン・アリーナなどベガスの主要アリーナを運営するMGMが、試合会場となる施設を提供。徒歩圏内に位置する宿泊施設を用意することで人との接触を極力減らす。

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収益は押し下げる

 無観客として開催されることが決まったもの、当面のあいだはプロモーターは収益面で厳しい局面が続くだろう。現状可能なマッチメークは限定的だ。今後は、世界各国の渡航規制は緩和する見通しだが、現状では米国以外の選手を米国にすぐに呼び込むことは難しい状況に変わりはない。

 無観客開催が続けばゲート収益(チケット、販促品の売上)がなく収益は減少する。そして、新たに新型コロナウイルス感染症対策費用を負担する必要があり経費は重くのしかかる。プロモーターは新型コロナウイルスの検査費用として2万5000ドル(約273万円)支払う必要があるという。選手のファイトマネーは放映権で賄われるが最悪、選手の報酬は減額される可能性もあるだろう。

観客を入れてのイベント開催はいつなのか

 観客を動員してのイベント開催は感染再拡大の恐れがあるが、各国では新型コロナウイルス感染症対策を実施して観客を入れスポーツ・イベントを開催する動きも進んでいる。台湾では5月からプロ野球を1試合最大で1000人を動員して開催することを決め、2000人に拡大にして通常開催に向け前進している。

 今後、TopRankは段階的にイベントを緩和し9月に観客を動員。12月には制限なしにする方針を示している。だが、新型コロナウイルスの脅威が消えたわけではなく第2波のリスクはつきまとう。感染が再拡大すれば興行をストップせざるを得ない事態となる可能性もある。

 米ミネソタ州で発生した白人警察官による黒人暴行死事件を巡り全米に拡大したデモは、フランスでも大規模デモに発展し新型コロナウイルス感染再拡大のリスクが高まっている。欧米は新型コロナウイルスの感染者の推移はピークアウトしたが、規制が緩められ経済再活動の影響で感染者は増加傾向。米テキサス州で最大50%の観客動員を承認する可能性が報じられているが、波乱になる可能性もあり依然として先行きは不透明だ。いずれにしても、6月9日トップランクの興行がポストコロナ時代のスタイルになりそうだ。

(Via:boxingscene

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