オスカル・バルデス(メキシコ)は王座返上を選択した。トップランクは、ピークが過ぎた選手に対して、ホープを当て込むことがあっても、商品価値が高いうちは潰し合いはさせない。階級をあげさせ王座を明け渡しホープに王座決定戦に挑ませるのがいつものパターンだ。

 減量苦を明かしていたバルデスは、WBO(世界ボクシング機構)から同じトップランク(米有力プロモーター)傘下で同級1位リオ五輪銅メダリストのシャクール・スティーブンソン(米)と指名戦を命じられ、指名戦に応じるか動向に注目が集まっていたが、予想通り王座を返上することを決定。スーパーフェザー級へ階級アップを決めた。今後、スーパーフェザー級戦線はどうなるのか。

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バルデスは王座返上ベルチェル戦か

photo by:boxingscene


 「オスカルにベルチェル戦のオファーをする予定だ」トップランク、カール・モレッティ氏は、バルデス対WBC世界スーパーフェザー級王者ミゲル・ベルチェル(メキシコ)を示唆。「バルデスは体重が増え130ポンドでビッグ・ファイトを期待している」と述べている。

 バルデスの強振、ベルチェルの強打のコンビネーション、激戦必至が予想できる好カードになるが、バルデスのパワー、フィジカルが通用するかどうか階級アップにあたり不安視されることは多い。ベルチェルは、フランシスコ・バルガス(メキシコ)、三浦隆司、ミゲル・ローマン(メキシコ)を下し、通算5度の防衛を果たしている。

 強打者ベルチェル戦に照準を合わせるのか。それとも、カール・フランプトン(英)戦に舵をきるのか。同じトップランク傘下選手でWBOにはジャーメル・ヘリング(米)も居る。パズルのピースがどう埋められるのか。トップランク陣営がどう結論をだすのか興味深い。

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スティーブンはゴンサレスと王座決定戦か?!

 一方、バルデスに振られたシャクール・スティーブンソン。WBOは、バルデスの王座返上を受け同級2位ジョエ・ゴンサレス(米)と空位の王座決定戦を行うよう両陣営に通達。30日以内に合意しない場合、興行権は入札となる。

 トップランク傘下のリオ五輪組み、スティーブンソン、ティオフィモ・ロペス(米)、マイケル・コンラン(アイルランド)のなかで一番期待されているのが、シャクール・スティーブンソンだろう。

 プロ通算12戦全勝、直近は故郷米ニュージャージーへ凱旋してメーンを務め世界タイトル挑戦の舞台は整いつつある。山中慎介、レオ・サンタ・クルス(メキシコ)の王座へ挑戦した経験があるアルベルト・ゲバラ(メキシコ)を完全にシャットアウト、KOで葬っている。

 顔面、ボディ、長いリードから繰り出されるパンチはどれも威力がある。それでいて、打ち終わりはステップバック、戻しも早くディフェンスにぬかりなく安定感もある。僅かプロ12戦ながらいつ世界挑戦してもおかしくないほど仕上がってきている。

 一方、ジョエ・ゴンサレス(米)はプロ通算23戦全勝14KO、ゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)が抱えるフェザー級のプロスペクト。先日、7月13日米ロサンゼルスにあるディグニティ・ヘルス・スポーツパークで開催されたバルガス対亀田のアンダーカードで、中堅クラスのミゲル・アヴィラ(米)に勝利。「スティーブンソン、ジョセフ・ディアス(米)、いつでも彼らと戦う準備はできている」強調した。

 GBP、トップランクの構図になるが報酬が適正であれば合意する可能性は高い。GBPは、これまでにも積極的に対立するPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)や、トップランクにもレンタルしてきている。

(Via:boxingscene

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