ライアン・ガルシア対ルーク・キャンベル戦が合意キャンベルの戦績は

 ライアン・ガルシア(米)対ルーク・キャンベル(英)の交渉が合意。WBC(世界ボクシング評議会)がセットするWBC世界ライト級暫定王座決定戦は、2020年11月米ロサンゼルスで開催されることが決定した。

 途中、WBCが正式決定のアナウンスを出したもの合意してなく多くの混乱を招きいた。高額ファイトマネーを求めるライアン・ガルシア陣営との交渉はまとまらず入札になる恐れもあったが無事に締結した。勝者は正規王者デビン・ハニー(米)との統一戦が義務付けられる。

ガルシア、キャンベル戦がパンデミックのなかまとまった

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 新型コロナウイルス(COVID-19)がパンデミック(世界的流行)となり、渡航規制が敷かれていることが締結のハードルだと思われたが米国で行うことが合意。3月にパンデミックとなり世界的に入国規制が掛かり米国入り、ビザ取得は難しかった。

 WBCは合意が近いことを受け興行権入札を8月11日ふたたび延期した。結果的に入札期限に間に合わなかったがGBP、マッチルームは契約締結に向け協議を進め合意に達した。

 「GBPと契約条件に関していくつか課題がありました。彼らは条件に満足していなかった。彼らはそれを行う権利がある。それを解決するのに24時間しかなかった」。キャンベルをプロモートするマッチルーム・ボクシング代表を務めるエディ・ハーン氏は交渉の最終段階で課題を解決したことを明かした。契約条件のため詳細は明かされなかったが、再戦条項かもしれない。

ガルシアはリナレスら複数の候補があがるも決裂

 近未来のスター候補にしろ契約するGBP(ゴールデンボーイ・プロモーションズ)は、ファイトマネー、対戦相手の選定と頭を悩ましたことは間違いない。ガルシアは複数の対戦候補が挙がり交渉されてきたが何れも合意に達することなく破断した。

 まず候補にあがったのがホルヘ・リナレス(ベネズエラ)だった。新型コロナウイルスが世界的流行となる前は、7月米ロサンゼルスにあるステイプルズ・センターと日程、場所と具体化したが「オファーは同意できるものではなかった」とガルシア陣営の代理人は、交渉が決裂したことを明かしていた。

 オファー金額など踏み込んだコメントはなかったが、400万ドル(約4億3047万円)の価値があると主張するガルシア陣営がファイトマネーで同意しなかったのだろう。もちろん、ファイトマネーだけでなく陣営が求めるタイトル・マッチでなかったことも決裂要因の1つだろう。

 その後、GBPは元世界王者ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)戦をオファーするがこれも決裂。どこまで本気だったかわからないがGBP傘下のバージル・オルティス(米)戦を20万ドル(約2152万円)でオファーするが契約成立には至らなかった。米メディアによるとガルシアは最低で50万ドル(約4304万円)のファイトマネーを求めていたという。

キャンベルのキャリア、戦績

ルーク・キャンベル
出身:イングランド
身長:175cm リーチ180cm
スタイル:サウスポー

プロ戦績:23戦20勝(16KO)3敗
WBCシルバー・タイトル
アマ戦績:153戦24敗
2012年ロンドン五輪バンタム級優勝
2011年世界選手権バンタム級銅メダル
2008年ヨーロッパ選手権バンタム級優勝

 アマ・エリート出身のキャンベル。ロンドン五輪バンタム級で金メダルを獲得、アマチュア戦績は153戦24敗、2011年世界選手権銅メダル、2008年ヨーロッパ選手権バンタム級で優勝している。

 2013年プロへ転向したキャンベルはWBCライト級地域タイトルを獲得し世界ランクも視野に入るが、2015年イヴァン・メンディに1−2の判定負け。初黒星を喫しプロの洗礼を受ける。


 その後、中堅選手を相手にチューン・アップ戦を重ねWBCシルバータイトルを獲得。2017年、WBAの指名挑戦権を得たキャンべルは米カリフォルニア州ロサンゼルスにあるフォーラムでWBA世界ライト級王者ホルヘ・リナレス(ベネズエラ)戦へ臨んだ。リナレスのハイ・スピードに苦戦し、結果的に負けてしまったが内容的には善戦した。

 そして、再起戦を経てプロ初黒星を喫したイヴァン・メンディ(フランス)と因縁の再戦に臨み3−0の判定勝ちで雪辱を果たした。

 その後、マイキー・ガルシア(米)が王座を返上したWBCライト級王座決定戦を当時WBA・WBOライト級のベルトをまとめるワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と争うことが決まったが、異例づくしだった。通常、他団体のベルトを保持する場合、王座決定戦にエントリーを認めることはない。もちろん、WBCの決定は優遇措置の他ならない。

  金メダリスト対決のオッズはロマチェンコに傾きリナレスに善戦したとはいえキャンベルは不利、アンダードッグだった。前半こそ様子見だったロマチェンコは、徐々にギアをあげペースを掌握。11回にダウンを奪われ健闘むなしく3−0で負けた。

キャンベル戦はガルシアのビッグ・テストになる


 これまで、ライト級で中堅選手相手にKOを量産してきたガルシアは、キャリア最大の相手、タフネス、戦術、パワー、スピードが通用するか全てが試される戦いになる。

 ライト級トップはもちろんPFP傑作ロマチェンコだ。キャンベルは2020年8月時点の米リング誌ライト級の評価は4位。負けはしたがワシル・ロマチェンコ、ホルヘ・リナレス戦の内容が高く評価されている。32歳のキャンベル、今戦はライト級トップ・ラインに戻れるかどうかキャリアの分岐点となる。

 注目すべきはガルシアがキャンベルにどう勝つかだ。対戦相手の水準、キャリアで上回るキャンベル相手とどう戦うか。インパクトある勝ち方ができれば、ライト級で正真正銘の実力者だ。



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