ガルシア対キャンベル戦WBCが公式アナウンスしたものまだ未決

 WBC(世界ボクシング評議会)がライアン・ガルシア対ルーク・キャンベルの一戦公式アナウンスしたが、まだ合意はしていない。ガルシアと契約するGBP(ゴールデンボーイ・プロモーションズ)オスカー・デラ・ホーヤ氏は合意を否定。2020年7月31日時点でオフィシャル発表はない。情報過多となる時代、正しい情報を掴んでおきたい。

 まず、試合の正式決定を承認団体が主催するプロモーターやTV局よりはやく公式に発表することは殆どない。もちろん、承認団体はタイトル承認するにあたり契約情報を握っていることは間違いないが、プロモーターやTV局が発表していない状況のなかでは、承認団体のアナウンスは公式と捉えないほうが良い。

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 実際、今回合意したという確かなソースはない。試合を主催するGBP(ゴールデンボーイ・プロモーションズ)も決定報道を否定。米メディアによると、交渉は進んでいるもの正式契約には至っていないという。今回は、実は複雑なライアン・ガルシアの次戦を整理してみたい。

ライアン・ガルシアはWBOもチャンス

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 ライアン・ガルシアはWBCが指令したルーク・キャンベルとのWBC暫定王座決定戦ばかり報じられているが他にも選択肢がある。実は、WBO(世界ボクシング機構)が、次期挑戦者決定戦のオファーを出している。ビッグ・ファイト路線であればWBOだがリスキー、ガルシア陣営も悩みどころだろう。

 WBOのライト級挑戦者決定戦の相手は、WBO3位エマヌエル・タゴー(ガーナ)/32勝31勝15KO1敗1KO。ガーナを主戦場にしているボクサー、プロ・デビュー戦で負けて以来31連勝。WBOの地域タイトルを獲得して次期挑戦者決定戦にエントリーしている。

 ガルシアは、タゴーに勝てばPFP傑作WBA・WBO2団体を統一するワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)へ挑戦する権利を獲得できるが、今のガルシアが勝てる見込みがあるだろうか。

 自身を400万ドル(約4億1705万円)の価値があると自負しているもの、これまでライト級で世界水準の相手に買った実績はなく現段階では過大評価と言わざるを得ない。スピード、パワーはあることは証明されているが格下相手が中心。劣勢になったときのタフネスも未知数。ガルシア陣営としてもWBOにカジを切るのであればチューン・アップ戦を数試合はさみたいところだろう。

WBCはデビン・ハニー

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 WBCが指令したルーク・キャンベル(英)戦に方針を決めた場合、WBC世界ライト級王者デビン・ハニー(米)が最終標的となるが、その前にルーク・キャンベル(英)を倒す必要がある。キャンベルはこれまでの対戦相手とは別格だ。

 ロンドン五輪バンタム級で金メダルを獲得したキャンベルは、アマ通算153勝24敗、世界選手権で銅メダルを獲得している。プロではホルヘ・リナレス、ワシル・ロマチェンコといったトップに敗戦したもの、リナレスを追い詰め善戦。2020年7月時点米リング誌ライト級では4位、次点がライアン・ガルシアの評価となっている。

ガルシアがどう決断するのか


 WBC、WBO、将来有望株の1人ライアン・ガルシアがチームと話あいどう決断を下すのか非常に興味深い。プロモーターの関係からすればWBCのオプションが有力だろう。ガルシア、キャンベルのプロモーターは異なるもの、提携するのはDAZN(ダ・ゾーン)でその先のデビン・ハニーとのマッチメイクも容易だからだ。

 WBO路線であれば、トップランクとESPN(米スポーツ専門チャンネル)が提携している関係で交渉は少し複雑になる。もちろん、以前にロマチェンコとキャンベルが合意した背景があり、そこまで交渉のハードルは高くないもの、ガルシア陣営がWBO路線に踏み切るとは思えにくい。

 WBCの先走り感はあるが、ガルシア対キャンベルの一戦が決まる可能性は極めて高い。もちろん、ガルシアが納得する報酬が掲示されることが条件になる。ただ、ガルシアもGBPと契約条件で揉めればキャリアが停滞する懸念もあり、ずるずると引き延ばせばチャンスを失う。WBCの交渉締切は現地時間8月7日。今後、数週間で答えがでるだろう。

(Via:boxingscene

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