皆様、お久しぶりでございます。asukaです。前回から大分間があいてしまったので、ほとんどの方が忘れてしまっているかもしれませんが・・・

 今回は、試合考察ではなく、試合の予想記事になっています。興味がある方は、読んでいただければ幸いです。(前回は、パッキャオvsブローナーの試合考察記事を書かせて頂きました。興味があればそちらもどうぞ。)

 正六角形をイメージしてみよう。(辺ではなく、頂点が上にくるように正六角形をイメージしてほしい)
上半分の3つの要素はオフェンス。下半分の3つの要素がディフェンスとする。
オフェンスの3つの要素は、パンチ力・スピード・コンビネーション(連打)としよう。
ディフェンスの3つの要素は、タフネス、防御テクニック、対応力としよう。
※1ここでは、防御テクニックは、ダッキング・パリィ・スウェー等を指す。
※2対応力とは、ダウンに陥った際・ピンチに陥った際の行動とする。

 さて、これらの要素を基にパッキャオとサーマンを比べてみよう。
各項目を10点で評価。(ウェルター級内評価ではなく、あくまでパッキャオとサーマンのみで評価する。)

1.パンチ力

パッキャオ 10-9 サーマン

 純粋なパンチ力では恐らく同等であろう。しかしここでわざと差をつけたのは、動いた状態からのパンチ力では、パッキャオの方が上だと判断したからだ。止まった状態=すなわち、ベタ足でのパンチ力は、サーマンの方が上である。若干大振りになることもあるが、定まったフォームで放つパンチには、ダメージング・フィニィッシングするのに十分なパンチを放つのがサーマンである。

 ただ考えてみてほしい。両者のファイトスタイル的にベタ足でのインファイトが考えられるだろうか。パッキャオは間違いなくいつものごとく上体を左右にふり、1・2の突進力のある踏込。そして、コンビネーションの終わり際やコンビネーションの間に見せる破壊力抜群の右フック。

 サーマンは、バックステップでいなしつつ、隙あらば入ってきたところに左右のフックのカウンターで応戦といった試合展開が大いに考えらえる。とするのであれば、突進をするパッキャオの方が相手に与える衝撃も上なのではないだろうか。

 もちろん、サーマンの放つカウンターが当たればパッキャオが受ける衝撃も大きいが。試合展開を考えた時にパンチがヒットした際に相手に与えるダメージは、パッキャオの方が上、すなわちパンチ力が上としても良いだろう。ましてや、バックステップをしながらパンチを放つなど高等テクニックであり、力のこもったパンチを打てるものでもない。

 仮に、サーマンもパッキャオのようなボクシングをするのならば、10-10とするのだが、それはあまり考えられない。純粋な1発のパンチ力は両者互角だが、試合展開から考える放つパンチを考えてパンチ力の考察をすることも重要であろう。そしてサーマンは怪我からの復帰戦で1試合挟んだとはいえ、パンチ力が以前よりもついているとは考えにくいため10-9でパッキャオの優位と予想。

2. スピード

パッキャオ 10-10 サーマン

 ここでは、あまり甲乙をつけがたい。パッキャオはもちろんのこと、踏込からの1・2を武器にしており、年を取ったとはいえ未だ健在。サーマンは、ハンドスピードやフットワークのスピードは以前より定評がある。

 ハンドスピードは互角。パッキャオがストレート系のハンドスピードが速いのに対して、サーマンはフック系のハンドスピードが速い。フットワークのスピード(踏込・ステップ)は、前進への踏込ならパッキャオが上、ショーンポーターをいなしたこともあるサーマンは後退へのスピードがパッキャオよりも上。ハンドスピード・フットワークスピードは互角とみても良いのではなかろうか。

3. コンビネーション

パッキャオ 10-8 サーマン

 パッキャオの武器は何か。1・2はもちろんコンビネーションを武器にのし上がってきたといっても過言ではない。一方のサーマンは、自身のボクシングを構築するスタイルから純粋な手数はあまり多くなく、リスクを冒すコンビネーションはあまり放っているように思われない。
 
 どちらかと言えば、練習でやってきたことを相手のボクシングスタイルを考慮しつつ、いかにしてやりぬくのかが、サーマンのボクシングの本質のようにも思える。パッキャオの全方位的なパンチの連打がイメージできるのに対して、サーマンはいかがであろうか。そのイメージの差が点数の差である。

 オフェンス全般を見てみると。30-27でパッキャオ優位。スピードやコンビネーションで上回るパッキャオに対して、策を講じることができればサーマンが試合を優位に進められるかもしれない。単純な戦闘力ではなく、戦略でひっくり返るのがボクシング。特にフットワークでどうパッキャオをいなすかが重要な鍵になってくるのではないだろうか。サーマンがベタ足を使う展開になれば、パッキャオの勝ち・サーマンが足を使っていなす展開になればサーマン優位(ここではあえて勝ちと書かない)になるのではないか。

4. タフネス

パッキャオ 10-9 サーマン

 タフネスでは正直両者甲乙つけがたい。パッキャオにタフネスがあるかと言われたらそうでもないし、サーマンにタフネスがあると言われたら、そうでもなくボディーへのタフネスがあまりにもない。しかしながら、ボディーへの耐久性があまりにも無いことから、ここはパッキャオを優位としてよいのでなかろうか。

 では、ディフェンスの要素で考えてみよう。

5. 防御技術

(ダッキング・パリィ・スウェー・スリップ・ブロック・ステップ)
パッキャオ 8-10 サーマン

 まず、パッキャオの防御についてイメージして欲しい。特筆するものはあるだろうか。しいて言うならば、スリップ・パリィ・ステップが組み合わさったウィービングではなかろうか。状態を左右にゆらし、相手に狙いを定まらせず、タイミングをみてパンチを放つのがパッキャオのスタイルではなかろうか。一回相手に打ち込まれると、脇を絞ってガードを顔の高さまであげてひたすらにブロッキング。隙を見て脱出。それがパッキャオの防御ではなかろうか。

 では対するサーマンはどうか。試合中では、ダッキング・スウェー・スリップ・ステップがいずれも高頻度で見られる。多少打ち合ったが、vsポーターやvsダニー・ガルシア辺りでは、このあたりのテクニックレベルがいずれも高水準にあるのを証明してくれたようにも思われる。個人的なイメージではあるが、パッキャオは堅牢な城塞に対して、サーマンは、闘牛士のよう。ボクシングで優位なのは、カウンターを常時放てる闘牛士タイプであるのは忘れないでほしい。

6. 対応力

パッキャオ 8-9サーマン

 点数に差をつけないならば、本来9-10とするべきではあるが、両者に難があるためここでは、8-9。パッキャオならばvsマルケス4。サーマンならばvsホセシトロペス。両者ともにダウンを奪われた際やピンチになった際の行動が打ちに行く・打ち返すをモットーにしているのである。

 足が使える状況ならば、左右への動き・足が使えない状況ならば、クリンチ。サーマンは、まだしもパッキャオがダメージを負った際にクリンチに行くシーンはあまり見受けられない。どちらかといえば、応戦をしてむしろダウンを奪ってしまうタイプ。ダウンを奪える力を秘めているからこそ、打ちに行く。もっともクリンチに逃れまくるパッキャオを見たくないのだが。

 そして、防御技術でも触れたが、パッキャオには、クリンチかブロッキングにしか選択肢があまりないように思われる。バックステップを多用し、相手のパンチを外し続けるパッキャオを見たことがない。ピンチに陥った際の瞬時の判断力と対応の幅の広さでサーマン優位か。

 ディフェンス全般で見てみると、26-28でサーマン優位。総合で比較すると56-55でパッキャオがやや優位か。しかしながら先ほどふれたとおり、単純な戦闘力で上回っていても、戦略でひっくり返すことができるのがボクシング。戦闘力が優れているボクサーが強いように思われるが、戦略(ボクシングIQというべきか)で長けているボクサーが強いのもまた事実。戦闘力と戦略の両方が長けているのが、PFPランキング上位にくる選手なのではなかろうか。

 さて、試合展開を考えてみよう。パッキャオはいつものごとく1・2を主体に手数を出していく。サーマンは、バックステップを使いつつも、要所要所でジャブやフックのカウンターを狙っていくのではなかろうか。

 パッキャオはサーマンのボディーに狙いをつけつつも、上下の打ち分け。サーマンは、パッキャオのワンのタイミングに合わせて左フックを狙う。といった感じだろうか。あくまで想像でしかないが。パッキャオの勝つ鍵になるは、ボディーへの攻撃・サーマンが勝つ鍵になるのは、フットワークからのジャブ。パッキャオが気持ちよくボクシングをすれば、パッキャオの判定どころかKO勝ちがうかがえる。

 一方で、パッキャオが入ってきたステップと同じ分だけ、バックステップをし、ジャブを放てればサーマンの判定勝ちがあるかもしれない。マルケスのようなカウンターをサーマンは狙わないでしょう。ボラードを打つ選手でもないし、正面から真っ向に構えるよう想像もし難い。だから、サーマンのKO勝ちはないのでは。

 もし筆者がサーマンのトレーナーならば、指示することは5つ。
①パックと同じ歩幅でバックステップor入ってきた以上にバックステップ。ロープ際等で無理ならば、左フックを放ちながら、脱出。
②先手は常にこちらから。ジャブ・ジャブ・ジャブ。ポイント奪取スタイルで。
③左周りにサークリングの徹底
④カウンターを狙うなら右ストレートで。特に序盤は右ストレート。
⑤クリンチになった際は、体を入れ替えて、パッキャオをロープ際に押し込む。ロープに背を追った状態でクリンチを終わらせない。

①~⑤はいずれもパッキャオが嫌がること。マルケスやブラッドリー、メイウェザーがやった作戦をとることが重要。

 最終予想ではあるが、手数が上回ったパッキャオの判定勝ち。(116-112、116-112、115-113)サーマン優位とささやかれるけど、蓋をあけて見ればいつものパッキャオショーと予想。

Sponsor Link

パッキャオ対サーマンの関連記事

パッキャオ、サーマンとWBA王座統一戦が正式に決定!

パッキャオ対ブローナー試合内容を考察

Sponsor Link