オレクサンドル・グウォジク、何もなくて本当に良かった。先日、日本で村田諒太と交流のあるパトリック・デイ(米)が亡くなり、リング禍は2019年に入り四人目、グウォジクの容態が心配されていた。オレクサンドル・グウォジク(ウクライナ)が、米ペンシルベニア州フィラデルフィアの病院から無事に退院したことが分かった。グウォジクは現地時間18日、フィラデルフィアでIBF世界ライトヘビー級王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア)と王座統一戦をしたが10回TKO負け。試合後、後頭部に痛みを訴えていたため、その後病院へ直行した。

 「すべてクリアになった」グウォジクのトレーナーであるテディ・アトラスは「脳に出血はない。神に感謝しているよ。後頭部の痛みは我々はクリアにする必要があった」と検査結果を明らかにした。ライトヘビー級屈指の統一戦、序盤は拮抗したがベテルビエフが徐々にグウォジクの体力を削ぎ、豪腕を振るい10回、3度のダウンを奪いTKO勝ちを収めている。

Sponsor Link

photo by:boxingscene


 試合後、グウォジクはテディ・アトラス氏と、救急車が待機しているところまで歩き検査のため病院へ。後頭部の痛みを訴えるグウォジクは複数の検査を受ける必要があり、24時間以上の時間を要した。予防措置として2日間の安静期間をとった。試合のなかでベテルビエフのラビット・パンチが影響した可能性はあるが、大事に至らなくて良かった。

 ベテルビエフも不遇の王者の1人だろう。旧ソ連勢は階級屈指の知名度を誇りカネロとのメガ・マッチを手に入れたWBO世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)を除き、ファン・ベースがない北米市場で商品価値を上げるのは並大抵のことではない。与えられた試合に勝つだけでなく、時に不利な条件にも応じなければならない。人気者が優遇されるボクシングの世界は理不尽だが、そうしなければネーム・バリューを上げることは難しく北米でビッグ・マネーを掴むことは難しい。

 イボン・ミシェル氏と法廷闘争となり一時はどうなるかと思ったが、無事にトップランク社(米有力プロモーター)と契約を交わし王座統一に成功。2017年、2018年は年一試合と試合枯れに苦しんだが、トップランク社と組んだことでその問題は解消される見込みだ。

 今後は、カネロ対コバレフ戦が控え王座統一戦の期待が高まるが、カネロがコバレフに勝ったとしても危険な上、ネームバリューがないベテルビエフ戦は実現する気配はない。今後は、まず、2020年1月中国で、IBF同級1位メン・ファンロン(中国)との指名戦交渉が進んでいる。

 カネロ戦は期待できないが、フリー・エージェントのWBA世界ライトヘビー級王者ディミトリー・ビボル(ロシア)との王座統一戦や、トップランク傘下のジェシー・ハート(米)、ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)とのオプションも考えられる。

(Via:ESPN

Sponsor Link

関連記事

スティーブンソン、グウォジク戦後に危篤状態だったが回復