優遇されるのがボクシング界だ。WBC(世界ボクシング評議会)は現地時間12月9日、ノニト・ドネア(フィリピン)をバンタム級指名挑戦者として承認することを発表。「WBC理事会で、投票の結果バンタム級指名挑戦者としてノニト・ドネアを承認することを決定した」と声明を発表した。

 WBC世界バンタム級王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)は、ドネアとの指名戦が義務付けられる。30日の交渉期間が与えられ期間内に合意に達しなかった場合、2020年1月3日にWBC本部があるメキシコで興行権の入札が行われる。

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photo by:boxingscene

 指名挑戦権を保持するルイス・ネリ(メキシコ)が挑戦権を剥奪され、指名挑戦者の行方に注目が集まっていた。エマヌエル・ロドリゲスはどうなってしまうのだろうか。

 ネリは11月23日、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦の前日計量で体重超過の失態を犯し、ロドリゲス陣営に対し金銭的なオーファーをだし試合強行を目論んだが、ロドリゲス陣営が応じなかったことで急遽試合が中止になっていた。

WBCはドネアをバンタム級1位にランク

 その後、WBC会長マウリシオ・スライマン会長は、ネリをバンタム級ランキングから除外する方針であることを発表。エリミネーター・マッチをエマヌエル・ロドリゲスと上位ランカーで争う意向を示していたが、ドネアがWBCバンタム級1位に躍り出た。

 これは、WBCの優遇措置のほかない。もちろん、WBCがメキシコ選手やスタークラスの選手を優遇するのは今に始まったことではないが、ドネアはWBSS決勝で井上と接戦だったが判定負け。ドネアがロドリゲスと指名挑戦権を争うのであればまだしも、ロドリゲスを差し置いてドネアに指名挑戦権を与えるのは筋が通らず政治的な力が働いたと考えるのが普通だ。

 WBCのランキングは公平性はない。興行価値の高い選手であれば何かと理由をつけタイトルチャンスを与える。暫定王座やダイヤモンド王座設置を発動し正規王者をうまくスライドして、メキシコにルーツのある人気スター選手らにチャンスを与えるのはWBCの常套手段だ。そして、最近ではフランチャイズ王座まで設置して王座乱立は止まらない。

 到底、ロドリゲスはこの展開に納得はいくはずがない。もちろん、WBCがオーファーを出しロドリゲスが辞退した可能性もゼロではないが、ロドリゲスはWBO(世界ボクシング機構)では圏外。現状でIBF8位にランクしているが、直ぐにチャンスは回ってこなくオファーをしていれば承諾しているだろう。続報を待ちたい。

(via:The Ring

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