村田諒太の初防衛戦の相手が決まった。16日、都内のホテルで記者会見が行われWBA世界ミドル級王者村田諒太(帝拳)/17戦15勝12KO2敗が12月23日、横浜アリーナでWBO同級1位スティーブン・バトラー/30戦28勝24KO1敗1KO1分を相手に初防衛戦に臨むことが正式に発表された。アンダーカードで、WBC世界ライトフライ級王者拳四朗、IBF世界フライ級王者ムザラネ(南アフリカ)の防衛戦がセットされている。
2019年7月の再戦で村田に負けたロブ・ブラント(米)が再戦条項を行使したことで、ブラントと再び戦うことになる可能性もあったが、両陣営が話し合いのもと村田が選択試合の後ブラントとの再戦に応じることで合意した。
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photo by:boxingscene
当初、村田を米国でプロモートするトップランク社は、一時交渉がまとまりかけたジェフ・ホーン(豪)との対戦を目論見、具体化していたが、ホーンがマイケル・ゼラファに負けたことで頓挫。村田の相手は宙に浮いていた。
一方、バトラーは「村田と対戦するほうが自分に分があると感じた」と村田を選択した理由について説明した。バトラーは母国モントリオールを拠点としている。村田にとって、勝って米本土に構えるカネロやゴロフキンにアピールできる相手ではないが、試合は面白くなりそうだ。
バトラーは、24歳と若く成長途中という印象を受けるが、パンチは硬質で好戦的なスタイル。ここで村田に負けたとしてもセカンド・チャンスがあり失うものは殆どない面、乱打戦になれば村田とスタイル的には噛み合い好試合が期待できる。村田は、ブラント再戦に続き良い印象で勝ち、カネロ、ゴロフキンにアピールしたいところだ。
バトラーは、トリッキーでやり難い米本土でも敬遠されるWBO王者アンドレードより勝機があるとみたことは間違いない。当初、バトラーは村田ではなくWBO世界ミドル級王者デメトリアス・アンドレード(米)へ挑戦する資格があり、WBO(世界ボクシング機構)が指名戦を通達していた。バトラーは「マネージャーやプロモーターとの話しもあるし、これは自分1人の決断ではない」と説明した。米国向けにトップランク社と提携関係にあるESPN(米スポーツ専門チャンネル)がESPN+でストリーム配信する。
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アンダーカードも豪華で好試合が期待できる。まずは、計量級で米国でも評価を上げているWBC世界ライトフライ級王者拳四朗/16戦全勝9KOが登場。IBF世界ライトフライ級王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)/37戦35勝30KO2敗とWBC・IBFの王座統一戦、7度目の防衛戦に臨む。
黒田を捌いたベテランのIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)/40戦38勝24KO2敗(2KO)は、八重樫東(大橋)/34戦28勝16KO6敗3KOの挑戦を受ける。ムザラネとは同年代の八重樫は、2017年5月ミラン・メリンド(フィリピン)に敗戦して以降、約30ヶ月ぶりの世界戦の舞台。年齢からもこれがラスト・チャンスになるだろう。
(Via:ESPN)
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