レオ・サンタ・クルス(メキシコ)、米西海岸で大きなファン・ベースを持つ人気者だ。将来的には4階級制覇を達成したファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)やエリック・モラレス(メキシコ)に並び殿堂入りを狙っているのだろうが、生ぬるいマッチメークを誰が認めるのだろうか。スーパーフェザー級初戦はWBA世界スーパーフェザー級スーパー王座決定戦というVIP待遇となった。

 「俺はラッセルJr.戦実現させたかったけど、合意には至らなかった。多分、報酬じゃないかな」
 サンタ・クルスの階級アップは時間の問題だった。とはいえ、フェザー級ではカール・フランプトン、アブネル・マレスとのビッグ・ファイト以外は全て格下相手の防衛戦、はっきりいって期待外れのマッチメイクだった。

 待望され、本人も豪語していたWBC世界フェザー級王者ゲーリー・ラッセルJr.(米)/31戦30勝18KO1敗との統一戦は実現しなかった。むしろ、2人の対決は期待できないものだった。サウスポーのラッセルJr.と対戦する青写真があるならサンタ・クルスの相手も当然、サウスポーになるのが必然だが、サウスポーの対戦相手は用意されなかった。

 もちろん、ラッセルJr.が年1ペースの間隔で、知名度もなくリスキーなラッセル戦をプロモーターらが望んでいなかった可能性も十分考えられるが、同階級にはオスカル・バルデス(メキシコ)や、IBF王者ジョシュ・ワーリントン(英)と好敵手がいただけに実力者との対戦なしで階級を上げたのは残念だ。

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photo by:boxingscene


 サンタ・クルスは、ガーボンタ・デービス(米)が返上したWBA世界スーパーフェザー級スーパー王座決定戦をミゲル・フローレス(メキシコ)/26戦24勝12KO2敗2KOと11月23日米ラスベガスにあるMGMグランドガーデンで争うことが決まった。サンタ・クルス対フローレス戦はWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米)対ルイス・オルティス(キューバ)戦のアンダーカードで行われる。

 人気者のサンタ・クルスは当然、高待遇を受ける。本来であれば、スーパー王者はレギュラー王者はアンドリュー・カンシオ(メキシコ)がスーパ王者となるのが正しいのか。WBAの規定では防衛回数や他団体タイトルを保持する王者をスーパー王座として認定すると記されているが、実際はその限りではなく何かと理由をつけスーパー王座決定戦と承認するケースが殆どで、すべてはWBA次第だ。1つ言えるのは、興行的に大きなイベントになる選手ほど高待遇を受けるケースにある。

 そして、スーパー王者に勝ったからといっても必ずしもスーパー王座が移動するわけではない。一例をあげると、スーパー王者に勝ったアルベルト・マチャド(プエルトリコ)はスーパー王座には認定されなかった。内山高志に勝ったジェスレル・コラレス(パナマ)はWBAからスーパー王座として認定されたが、アルベルト・マチャドに負けたことでスーパー王座は空位。マチャドは、スーパー王者コラレスを破ったがWBAはスーパー王者とは認めなかった。

 そして、翌年2018年4月WBAは、空いたスーパー王座決定戦に計量に失敗してIBF王座を失ったガーボンタ・デービス(米)とヘスス・クエジャール(アルゼンチン)戦をスーパー王座決定戦として承認。このイベントは米ニューヨーク、ブルックリンにあるバークレイズ・センターで行われデービスは35万ドル(約3770万円)の報酬を受け取っている。

 実は、WBAやWBCといった承認団体はタイトルマッチでは出場する王者含め、挑戦者の双方から承認料を徴収している。WBAであれば報酬の3%を徴収、これが主な収入源となっている。つまり、興行規模が大きくなればそれだけ承認団体も稼げるというわけである。

 サンタ・クルスに至っては、WBAは2015年8月29日、正規王者ヘスス・クエジャール(アルゼンチン)が君臨していたが、サンタ・クルス対アブネル・マレス戦を空位の王座決定戦として承認している。2人はフェザー級で上げたばかりで実績はゼロでスーパー王座決定戦に相応しいかは言及するまでもない。

 WBAが承認した理由は2人の知名度だろう。米ロサンゼルスに居住する2人は、観客動員能力に長けている。サンタ・クルスの報酬は100万ドル(約1億950万円)、マレスは7500万円(約8210万円)、WBAがタイトルマッチ(スーパー王座)として承認しない理由はなかった。

 スーパーバンタム級時代も無名選手相手に報酬だけはガッツリ稼いでいるサンタ・クルス、批判は痛くもないだろうがメジャー4団体となり王者の価値は落ち「誰にかった」でその選手の評価が決まる。ホームタウンのロサンゼルスでは人気を誇るが、このまま生ぬるいマッチメークで地元ファンが本当に納得できるかどうか。いまさらマッチメークには期待はしてないが・・・・。

(Via:boxingscene

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