井岡一翔米リング誌PFP10位にランクインその理由は何か

source by :The Ring

 ボクシング・井岡一翔が米リング誌パウンド・フォー・パウンド(PFP)で10位にランクした。米リング誌は2021年1月PFPランクを更新。上位1−9位は変わらず10位に新たに井岡一翔がランクイン。前回、10位だったゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)は脱落した。米リング誌の評価と、井岡がPFPにランクした理由を探ってみたい。

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2021年リング誌PFPランキング

1 サウル・カネロ・アルバレス
2 井上尚弥
3 テレンス・クロフォード
4 オレクサンデル・ウシク
5 エロール・スペンスJr.
6 テオフィモ・ロペス
7 ワシル・ロマチェンコ
8 ファン・フランシスコ・エストラーダ
9 ジョシュ・テイラー
10 井岡一翔

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米リング誌 井岡一翔の評価

 米リング誌のパネラーのあいだでは3階級制覇した田中をノックアウトした井岡一翔のPFP入りが議論され、5人のパネラーは井岡一翔をPFP入りすることに同意。ゴロフキンが脱落した。

 パネラーの1人ウェイン・ライト氏は「田中恒成を圧倒した戦いは印象的だった。10位にランクさせることに同意」。トム・グレイ氏は「ゴロフキンは好きだけど、彼のいまのレベルは井岡一翔に達していない。ゴロフキンが復活すればまた戻る可能性はあるだろう」。田中恒成の印象的な戦いがPFP入りの好材料となった。

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井岡一翔のPFP入りは不思議ではなかった

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 4階級制覇した井岡は、PFPトップ10圏内に近いポジションにいたことを考えるとPFP入りは不思議ではなかった。実際、スーパーフライ級にあげた井岡は2018年12月、3階級制覇したドニー・ニエテス(フィリピン)戦で勝てばPFP入りは確実視されていた。

 フライ級時代、3階級を制覇した井岡は安定感があり評価は高いものだったが、対戦相手のレベルアップが求められていた。当時、世界的に評価の高いボクサーを破っていれば早期にPFP入りしていた可能性はある。

 ミニマム時代、八重樫東をやぶりWBA・WBC2団体を統一。フライ級でファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)に2戦2勝したが、それ以外は格下相手。ファン・フランシスコ・エストラーダ、2大巨頭が強い存在感を示していた時代で井岡はその影に隠れていた。

 もし、その当時評価の高かったフランシスコ・ロドリゲスJr.(メキシコ)や、ミラン・メリンド(フィリピン)、ブライアン・ビロリア(米)と戦い勝っていればフライ級での評価はもっと説得力あるものだっただろう。

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ゴロフキンはPFPから脱落

 10位だったゴロフキンはいつ脱落しても不思議ではなかった。カネロとの再戦を終えたゴロフキンのパフォーマンスは下落傾向だった。

 カネロとの再戦以降、トップクラスは大苦戦したセルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ)のみで、PFPというよりミドル級でトップクラスの実力者かも疑問符がついている。スティーブ・ロールス、直近のシェルメタは格下相手だった。

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井岡がPFP入りできた理由

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 まず、PFP入りの基準をみてみよう。米リング誌の場合、PFP入りはパネラー同士のディスカッションで決まる。明確なPFP入りの基準はないが指標になるのが、米リング誌独自に選出している各階級ごとの格付けランキングだ。井岡は、対戦相手のレベル、勝ち方、これまでの経歴も含めPFP入り基準を充分満たしている。

 メジャー4団体あるが、米リング誌王座や統一王者、複数階級を制覇している場合は評価は高まる。そして、ランキング入りするには防衛回数は重要ではなく、どんな相手にどんな勝ち方をしたのか。世界的に評価されている相手なのかが問われる傾向にある。

source by :The Ring

 井岡の米リング誌スーパーフライ級での評価をみてみよう。現状、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に次ぐ3位だが筆者は2位の評価。首位はエストラーダ、次点にシーサケットだがこの4人のあいだに大きな差はなく実績レベルではロマゴンより上だろう。

 適正階級を超えたロマゴン。スーパーフライ級での実績はカルロス・クアドラス(メキシコ)、カリ・ヤファイ(英)のみ。クアドラス戦は大苦戦、そして当時トップだったシーサケットとは2戦2敗。首位エストラーダもシーサケットに1勝1敗。2戦目はギリギリの戦いで実績は直近のカルロス・クアドラス戦のみだ。

 一方、井岡はドニー・ニエテスに負けたものトップクラスのマックウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)、アストン・パリクテ(フィリピン)をKO、ジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)に判定勝ち。トップ・コンテンダーを退け米リング誌フライ級1位田中恒成にノックアウト勝ちした井岡のほうがスーパーフライ級ではロマゴンより実績は大きい。

 3月にはエストラーダ対ロマゴンの再戦が行われ、内容によってはPFPランクが動く可能性もある。何れにせよ、田中戦で高いパフォーマンスを示した井岡がこの先、エストラーダやロマゴン、対抗IBF王者ジェルィン・アンカハス(フィリピン)戦に勝ち抜けば、PFPランクはさらに上がるだろう。2021年は統一戦に期待したい。

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