井岡一翔、PFPランク入りか?!

source by :The Ring

 井岡一翔のパウンド・フォー・パウンド(PFP)入りが見えてきた。田中恒成に圧倒的なパフォーマンスを示した井岡。PFPに入り込む余地があるのかどうか。簡単にみてみたい。

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井岡の世界的評価は高かった

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 スキルは高いそれは証明済みだ。不足していたのは世界的に評価のあるハイ・レベルの対戦相手だった。まずは、実績をみてみよう。ミニマム級ではWBC王者八重樫東との統一戦を制覇しWBA・WBC2団体を統一。ライトフライ級ではフェリックス・アルバラード、フライ級ではファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)に勝利。唯一の負けはアムナット・ルエンロン(タイ)だった。

 相手としては世界基準を満たすと考えて間違いないが、ライトフライ、フライ級でファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、2大巨塔が存在感を強めていた時代だったことを考えるとインパクト不足は否めなかった。

 統一戦は政治的な理由を含め難しかったことは理解できるが、フランシスコ・ロドリゲスJr.(メキシコ)、ミラン・メリンド(フィリピン)、ブライアン・ビロリア(米)ら骨のある対戦相手が欲しかったことは事実だ。

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井岡のPFP入りは目前だった

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 軽量級では存在が薄いがドニー・ニエテス(フィリピン)戦は、ともに4階級制覇がかかった試合で勝てばPFP入りが確実視される戦いだった。すでに、ニエテスの峠は過ぎているが攻防ともにハイレベルで国際的な評価は高かった。

 ニエテスはミニマム、ライトフライ、フライ級と3階級制覇、ライトフライ級ではリング誌の王座を獲得。プロ13戦目で判定負けしてるがその後、世界タイトルマッチを含め14年間負けなし。ライトフライでフランシスコ・ロドリゲスJr.(メキシコ)、井岡戦前にファン・カルロス・レベコをKOで破っている。

 しかし、井岡は一歩及ばず判定負け。その後、ドニー・ニエテスが米リング誌のPFPランク入りを果たしている。もし、井岡が勝てばPFPランクしていたことは間違いなかった。

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田中恒成に圧倒したことでPFP入りの可能性が

田中戦レビュー記事:【結果】井岡一翔対田中恒成、背景から今後はどうなるのか

 50−50と言われたが、はじまってみれば2人の実力差は明白だった。スピードで上回る相手に対し、的確なジャブを当てパワー・ショットは鉄壁のディフェンスで空転させ、自ら得意の土俵に持ち込む戦略は”Sweet Science”そのもの。フィニッシュのパフォーマンスは圧巻だった。

 2021年1月時点で米リング誌は、スーパーフライ級ランキングで井岡を3位としているが、2位のローマン・ゴンサレスよりスーパーフライ級での対戦相手は格上、技術、戦略も上回り筆者は2位の評価とみている。

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 次に現在のPFPランキングをみてみよう。現状、PFPはどういった基準なのか。統一王者となるとPFP入りが見えてくるが現在進行系のためランキング維持も難しい。求められるのが世界的に評価されているボクサーを対戦相手に迎え問われるのは勝ち方だ。

 1−5位までは動かないだろう。6−9位までは割れるが詳しく分析すると追いきれなくなるので消去法でいこう。このなかで、直近の対戦相手の水準に対しパフォーマンス低下が著しいのがゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)だ。もちろん、エストラーダはシーサケットに何とか勝ち8位を維持しているが、シーサケット戦で圧倒的なパフォーマンスを示したわけではなく8位が妥当なのかは議論の余地がある。

 ゴロフキンはカネロに判定負けした時点ではまだ評価は高いものだったが、スティーブ・ロールス(米)戦以降、劣化が顕著にあらわれている。トップ・クラスのセルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ)との戦いでダウン寸前の大苦戦。直近でシェルメタに勝ったが格下相手でミドル級実力者であることを証明した戦いではない。現在進行系のPFPとしては疑問符が付くと言わざるを得ない。

 対して、井岡はここ2年でみると、ドニー・ニエテス(フィリピン)に負けたが、トップクラス相手に印象的な戦いを見せている。マックウイリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)にダウンを奪い完勝。アストン・パリクテ(フィリピン)にKO勝ち、ジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)に判定勝ち。そして、田中恒成をノックアウト。シントロン戦は判定だったが、攻撃、防御、戦略はハイ・レベル、総合的にみれば6位にランクしてるテオフィモ・ロペス(米)以上の実力さえ感じPFPランクに入るこむ余地は充分ある。

 田中恒成との試合は米国では中継されなかったが、PFPランキングを揺さぶる戦いだったことは間違いない。ESPNや米リング誌が井岡一翔をどう評価するのか注目したい。

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