【週末結果】井岡対田中振り返りサラス・トレーナーの戦略

 週末の振り返り。まずは、大晦日行われた井岡対田中の試合を振り返ってみたい。オッズは田中有利だったもの、蓋をあけてみれれば井岡の圧勝劇だった。今回は、試合の振り返りと井岡のトレーナー、イスマエル・サラス氏の試合後のインタビューを簡単に紹介する。

 試合結果レビュー:結果】井岡一翔対田中恒成、背景から今後はどうなるのか

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井岡、田中のスキルは大きかった

 50−50と言われていたが2人のスキルの差は大きく写った。序盤、田中のスピードが際立ったが、ベテランの井岡は冷静に対処した。井岡が優れていたのがジャブを軸として組み立て、鉄壁のディフェンス・ワーク、そして勝つための戦略だった。

source by :boxingscene

 田中の攻撃は一見すると派手だが、パンチの的中率が悪くうち終わりがガラ空きという致命的な欠陥を抱えていた。上記がCompuBoxが集計したラウンド毎のパンチの手数と的中率である。井岡は、田中の攻撃のうち終わりに的中率の高いジャブ、ワンツー、田中を前に出させ自分の土俵に誘いこんだ。

 井岡は約12ヶ月ぶりだったが、サビつくどころか31歳の井岡はいまもなお成長を感じた。目立ったのが高いディフェンス能力だった。1ラウンド、立ち上がりの田中のワンツーは瞬時にスリッピング・アウェーで事なきを得たが、まともに貰っていたら危なかっただろう。だが、それ以外は殆ど危ない場面はなかった。

 ムービン・センスに優れブロック、パーリーだけでなくヘッドムーブ、ボディワークを使う井岡の身体は柔らかい。もちろん、うち終わりのオンガード・ポジションという高い基礎力もある。肩越しのブロック、瞬間的なスウェー、ロープ際のエスケープ、高度なディフェンス技術は、ディフェンスの名手フロイド・メイウェザーJr.(米)を思い起こさせる。試合を見た方はもう一度、見直すと面白いかもしれない。

井岡のトレーナー、サラス氏の戦略

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 キューバの名匠イスマエル・サラス氏は、井岡のパンチが田中を消耗させるのは時間の問題だったことを把握していたという。万能型の井岡はカウンターも得意。田中はディフェンスに大きな欠点があり、そこをつく戦略をとっていたという。

「井岡は優れたカウンター・パンチャーだ。我々は田中の攻撃を誘う戦略をたてた。彼は前にでて攻撃能力は高いがガードは緩い。そこを狙う戦略をとった」。イスマエル・サラス氏は語っている。

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井岡の次戦はどうなるのか

source by :The Ring

 「115、118ポンドに素晴らしい戦いがある」。サラス氏は、31歳の井岡はあと数戦、キャリアは限りなく終わりに近づいていることを示唆している。

 井岡がターゲットとするのが3月12日に米国で行われるWBC・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)対ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の勝者だ。

 どちらと戦ったとしても井岡が勝つ可能性は充分ある。個人的にはプライム・タイムを迎え一度、交渉が失敗におわっているエストラーダ戦がみたい。2人とも高度なスキルを持っている。決まれば軽量級最高峰のカードとして議論の余地はない。

 いまとなってはPFPとしては井岡のほうが若干上回るかもしれない。だが、エストラーダの経歴も井岡と遜色なく多くの強豪と戦ってきている。ハイ・レベルな戦いが決まれば、ここ数年で間違いなく最高峰の軽量級カード。勝てば井岡は議論の余地のない王者となる。

 だが、井岡が試合がおわったばかり、エストラーダ対ロマゴンは3月と空白が空いてしまうことから井岡は1戦挟むか、夏頃まで休養しダイレクトに臨むプランがあり、流動的となるだろう。

 軽量級はリネラル王者エストラーダを筆頭に、次点にロマゴン、井岡、対抗IBF王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)、トップコンテンダーにはシーサケット(タイ)と強豪が揃い井岡はその中心に位置する。2021年統一戦を期待したい。

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