2020年、年明けPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)カードは波乱の幕開けとなった。米ペンシルベニア州フィラデルフィアで行われたWBA・IBF世界スーパーウェルター級統一タイトルマッチは、ジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)が5回TKOで、ジュリアン・ウィリアムス(米)を下しWBA・IBF王座を獲得。ウィリアムスは初防衛に失敗し王座から陥落した。

 ロサリオは戦績を22戦20勝14KO1敗1KO1分した。苦労してスーパーウェルター級トップ戦線に返り咲きジャレット・ハードを下し評価を上げたウィリアムスは王座から陥落、戦績は31勝27勝16KO2敗2KO1分とした。

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photo by:boxingscene


 5回まではイーブンだったが、パワフルで攻撃的なロサリオがウィリアムスを飲み込んだ。「ウィリアムスは素晴らしいファイターだけど勝つチャンスは十分ある」記者会見で語っていたとおりロサリオは自信があったのだろう。1回、挑戦者ロサリオが積極的に攻撃をしかけていった。ウィリアムスはブロック、フットワークで冷静に対処、ジャブ、ワンツーを上下に散らし丁寧に試合を組み立て有効打を当てた。だが、ロサリオも負けてはいない。2回、ウィリアムスの防壁を崩し右のカウンターを的中させウィリアムスは右上をカットした。

 これまで、ロサリオがプレスをかけウィリアムスが迎え撃つ構図だったがウィリアムスが少しずつプレスを強めた。4回、後退をしていたウィリアムスは足を止めクロス・レンジで打ち合いに応じた。だが、打ち合いに応じたことで、リスクが高まり打ち終わりを狙われたウィリアムスは被弾が増えた。

 5回、序盤からお互いのパンチが交錯した。ロサリオの強打がウィリアムスを襲いスリップ・ダウン。スリップしたのに違いはないが、ロサリオの強打を貰ったウィリアムスのダメージは深刻だった。その後、ロサリオがウィリアムスをロープに追い詰め強烈な右アッパー、左フックを浴びせレフェリーが試合を止めた。
 
 番狂わせを起こした24歳の若武者ロサリオは、一気にトップ・ステージに上り詰め次戦はウィリアムスとの再戦はもちろんWBC世界スーパーウェルター級王者ジャーメル・チャーロ(米)との王座統一戦の期待が高まる。

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