エストラーダ次戦はロマゴンと2020年後半再戦か?!実現を探る

 コロナ禍のなか決まれば現時点で最高のマッチメイクだ。WBC世界スーパーフライ級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)と、カリ・ヤファイをセンセーショナルなKO勝ちで米国で再起に成功したWBA世界スーパーフライ級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の対戦交渉が具体化していることが分かった。

 エストラーダをプロモートするサンフィール・プロモーションズが交渉を明かし今年後半に実現を示唆している。

交渉のキーは報酬

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 交渉において、焦点となるのが報酬だ。エストラーダは以前、100万ドル以上の報酬を受取る中量級スター選手を例にあげ、軽量級の報酬アップを要求。フライ級時代、交渉テーブルにロマゴンがあがり両陣営のあいだで合意にむけ話し合いが進められたが統一戦が消滅した過去がある。

 だが、再戦は互いにとってメリットは大きく両陣営が臨めば合意は難しくない。シーサケットにリベンジが成功したエストラーダは、DAZN(ダ・ゾーン)と提携関係にあるマッチルーム・ボクシングUSAと契約を結んでいる。

 ゴンサレスをプロモートする帝拳プロモーションズは、北米に有数なパイプラインを持ち、2020年2月の北米復帰戦となったカリ・ヤファイ(英)戦はマッチルーム・ボクシングと契約をまとめ交渉において障害はない。そして、2人のファン・ベースがある米ロサンゼルス近郊で開催すれば注目を集め商業的にも成功する公算は高く利害は一致する。

 もちろん、報酬の問題とエストラーダの怪我は懸念事項だが、両雄にとって中立地である北米のマーケットでこれ以上の対戦相手はなく合理的な有力オプションだ。交渉が失敗におわればロマゴンは、トップランクと密接な関係にある帝拳プロモーションズは、IBF王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)もオプションとなってくるだろう。

 正統派スタイル、盤石なスタイルを持ち抜群の安定感を誇るのがエストラーダだ。プロ戦績43戦40勝27KO3敗、フライ、スーパーフライ級と2階級を制覇している。ブライアン・ビロリアを倒し、ミラン・メリンド(フィリピン)、ジョバンニ・セグラ(メキシコ)といった強豪をたおしフライ級で実績を積み上げ存在感を強めた。

 エルナン・マルケス戦以降、古傷の拳の手術をしたことでブランクを作ったが、スーパーフライ級転向を決めたエストラーダは、ライバルのロマゴンや井上尚弥がエントリーするHBO(米プレミアム・ケーブルTV局)の”Superfly”シリーズに登場。カルロス・クアドラス(メキシコ)、シーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)戦と軽量級の第1戦で活躍している。

 ロマゴンに2連勝しWBC王座と米リング誌王座をまくシーサケットへのリベンジに成功したエストラーダはWBC(世界ボクシング評議会)王者となり、2020年6月6日時点で米リング誌スーパーフライ級で王者となっている。

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スーパーフライ級での再戦

 ロマゴンとの再戦はエストラーダにとってキャリアで重要な一戦となる。かつて、パウンド・フォー・パウンド(PFP)キングだったロマゴンに明白に勝てば軽量級での存在感をさらに高めることができる。エストラーダは2012年の第1戦で普段より軽い108ポンド(ライトフライ級リミット)に無理に削ぎ落とした感は否めない。第1戦では終始圧力をかけたロマゴンがエストラーダを追う構図となったが、再戦は第1戦と違う展開になる可能性がある。

 ミニマムからスーパーフライ級と4階級制覇という偉業を達成したロマゴン。しかし、スーパーフライ級に転級したことで適正階級を超え、安定感が薄れている。もちろん、ロマゴンの峠は過ぎたということもあるが、4階級制覇したクアドラス戦にしてもパワー・レスが目立ち、シーサケットとの2戦では完全に打ち負けている。

 スーパーフライ級にフィットしているのはエストラーダだろう。カルロス・クアドラス(メキシコ)、シーサケットとの2戦で当たり負けしない強いフィジカル、タフネスを証明。高い技術力で相手を空転させることもできる。

 もちろん、ヤファイ戦でみせた強さを取り戻したロマゴンが過去最高のコンディションでリングに臨めばどうなるかわからない。何れにしても、PFPキングだったロマゴンが再び株をあげる絶好の機会だ。

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