最近のトレンドは統一路線だ。北米のホスト局が増えたおかげで、競争力が増しプロモーターが選手をプロテクトせず積極的に統一戦を組む姿勢には好感が持てる。米プレミアム・ケーブルTV局HBOがボクシング中継から撤退したことで、軽量級イベントSuperflyは終焉したが、スーパーフライ級最強を決める舞台はDAZN(ダ・ゾーン)が後継しそうだ。

 シーサケット(タイ)との再戦でリベンジに成功したWBC世界スーパーフライ級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)/43戦40勝27KO3敗は、エストラーダと同傘下マッチルーム・ボクシングがプロモートするWBA王者カリ・ヤファイ(英)/26戦全勝15KOとの王座統一戦の交渉がスタート。12月14日、開催に向け交渉が進められている。

 合意にあたりプロモーターの問題もなければ、一番面倒なTV局の障害もない。条件面で同意すればあとは、開催地を決定するのみだろう。

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エストラーダ将来的にはIBF、WBO王者との統一戦

 エストラーダをマッチルーム・ボクシングと共同プロモートするサンフィール・プロモーションズを主宰するフェルナンド・ベルトラン氏は「その日に王座統一戦を行いたい。ヤファイとの統一戦はエキサイティングだ」ヤファイとの王座統一戦に方針を定めた。そして、ヤファイに勝てばIBF王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)、WBO王者井岡一翔との王座統一戦に向かうと将来的なプランを明かしている。

 レジェンドのナジーム・ハメド(英)と同じイエメンにルーツを持つヤファイは、アマチュア戦績は160勝26敗、ナショナル・チームにも所属していたトップアマだ。19歳で北京五輪出場(2回戦敗退)、世界選手権にも出場している。2012年にプロへ転向して、2016年12月河野公平からタイトルを奪ったパナマのルイス・コンセプションと対戦。王者をアウト・ボックスし判定勝ちバーミンガム初の世界王者となった。

 その後、村中優、石田匠を下したヤファイは、2018年5月に米デビュー戦でデビッド・カルモナに勝利。戦績こそ無敗で安定感はあるが、単調でインパクトは薄く当時、王者だった井上尚弥(大橋)戦が浮上したが、井上の好敵手としては考えられなかった。

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 ヤファイは、米リング誌スーパーフライ級では、王者エストラーダ、シーサケット、ドニー・ニエテス(フィリピン)、WBO王者井岡一翔の次点となる4位にランク。シーサケット、エストラーダらと比較すると存在感は薄い。

 直近、WBA1位ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)との指名戦では、リスク・ヘッジに余念がないヤファイがいつも以上に攻勢を強め手数を出したが、結局は決定力に欠け見せ場を作ることができなかった。

 一方、ヤファイとは対照的に評価を上げたのがエストラーダだ。リネラル王者シーサケットとの再戦を制してWBC王座と米リング誌スーパーフライ級王座も獲得した。シーサケットとの再戦は後半シーサケットがサウスポーにスイッチし挽回してきたが何とかリベンジに成功した。ヤファイ戦は条件をクリアーすれば直ぐにでも合意するだろう。その後のシナリオとして、シーサケットとのラバー・マッチが予想されるが、WBO王者井岡一翔との統一戦実現を期待したい。

(Via:boxingscene

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