【結果】ジャロン・エニス対アブレウ、ウェルター級期待のホープ

 ウェルター級期待の新人、ジャロン・エニス(米)が、ファン・カルロス・アブレウ(ドミニカ共和国)と対戦し6回TKO勝ちを収めた。メインのルビン対ガウシャが凡戦。一際目立ったのがエニスだ。トップクラスの相手でなかったものKO負けのないアブレウから3度のダウンを奪いきっちり仕事を仕上げたエニスはウェルター級で無視できない存在となっている。

 勝ったエニスは26戦全勝24KOと連勝レコードを伸ばした。負けたアブレウは31戦23勝21KO6敗(1KO)1分とした。


Sponsor Link

 147ポンド(ウェルター級リミット)契約ウェイトだったが前日計量でアブレウは3ポンド・オーバーの体重超過を起こしている。

 ジャロン・エニス(米)。17階級のなかでも強豪が集まりもっとも競争が激しいウェルター級のトップ・プロスペクトといえばこの男だ。178cm、リーチ188cm恵まれた体格。スピード、パワー、反射神経、アジリティ、身体能も高い。現ウェルター級では群を抜いていると言っても過言ではない。

 もちろん、タフネス、挽回力と証明されてない面もあるが、目を引くのが優れたジャブ、スイッチもできる。相手を圧倒するコンビネーション。バランスも良いし身体も柔らかい。攻撃力が目立つが、ボディ・ワークも上手くディフェンスも良く盤石なスタイルを持つ。何よりエキサイティングなスタイルが魅力だ。

ジャロン・エニス 戦績

ジャロン・エニス
身長 178cm
リーチ 188cm
出身 米ペンシルベニア州フィラデルフィア
スタイル オーソドックス

プロ戦績 25戦全勝23KO KO率92%

アマチュア戦績 58勝3敗
2015年ナショナル・ゴールデングローブ優勝
2014年ナショナル・ゴールデングローブス 準優勝

 23歳のエニスは、3兄弟の末っ子として生まれプロ・ボクサーである父親にトレーニングを受けている。 58勝3敗、世界選手権や五輪で実績を残してないもの米国内で実績を残している。2014年ナショナル・ゴールデン・グローブス銀メダル、2015年ナショナル・ゴールデン・グローブスで優勝。2015年、オリンピック・トライアルで、ゲーリー・ラッセルに僅差の判定負けを喫し代表から外れた。

 2016年、プロへ転向。多方面からオファーがあったエニスは注目度は高かった。KOを量産したエニス、まだ世界基準の相手との経験はないが、スピード、破壊力は抜群。序盤からハイ・ペースでリズムを掴みKOを積み上げ、これまで判定となったのは2戦のみ。序盤で殆どの相手を粉砕している。

 2018年、空位のWBC(世界ボクシング評議会)地域タイトルを争ったアルバレス戦では、序盤からスピードで圧倒。3回に4度のダウンを奪う圧勝劇。同年11月、アレックス・サウセド、ブラッド・ソロモンと戦ったレイモンド・セラーノを2ラウンド、3回のダウンを奪い勝利した。

ハイパフォーマンスを示したエニス

 完璧な勝利だった。体能力豊かなエニスは序盤からハイペースでビシバシと強打を叩き込んだ。アブレウは長い距離に手を焼いた。距離が開けば鋭いジャブが飛んでくるし、接近戦でも苦戦を強いられた。エニスのハードなジャブが顔面をとらえるとアブレウが止まるシーンや後退する場面も。それだけ、エニスがパワーがあるということだろう。


 5ラウンド、サウスポー・スタンスのエニスに対しアブレウは接近戦に変更。だが、当たり負けしないエニスはフィジカルも強く、クロスレンジで強打を叩き込んでくるから手に負えない。5ラウンド、アブレウの右をショルダー・ロールしたエニスは右アッパーを叩き込みダウンを奪った。アブレウは立ち上がりサバイブしたが6ラウンド、エニスが2度のダウンを奪いレフェリーが試合を止めた。

エニスはタイトル挑戦はできるのか


 もっとも、層があつくタレントが揃うのがウェルター級だ。昔と違い4つのタイトルがあるとはいえ世界タイトル挑戦は容易ではない。いまの現役王者はネームバリューが低い割にリスキーなエニスとはやりたがらないだろう。基本路線の1つがWBA暫定ウェルター級王者ジャメル・ジェームス(米)戦だろう。

 WBAスーパー王者がマニー・パッキャオ(フィリピン)、IBF・WBCをまとめるのがダニー・ガルシア(米)と11月に防衛戦を行うエロール・スペンスJr.(米)、WBOがテレンス・クロフォード(米)となっている。しばらく、ビッグネームからは敬遠される存在となりそうだ。

Sponsor Link

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください