井上尚弥2021年4団体統一に暗雲次戦はIBF指名戦が濃厚

 井上尚弥の2021年4団体王座統一実現が危うくなってきた。12月12日、ノニト・ドネア(フィリピン)と対戦予定だったWBC世界バンタム級王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)がビザの承認がおりず米国入りを断念。ドネアは、元IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦することが決まった。井上が2021年4団体統一できるのかどうか探ってみたい。

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 4団体統一実現は井上と契約する米トップランク社(有力プロモーター)ボブ・アラム氏の手腕次第だが、次戦はIBF(国際ボクシング連盟)指名戦の公算が高い。WBO王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)との統一戦交渉は難航が予想される。そして、照準をあわせるWBC王座は暫定王座が設置が見込まれている。

ドネア対ロドリゲスはWBC暫定バンタム王座

 WBC(世界ボクシング評議会)はドネア対ロドリゲス戦をタイトル・マッチとして承認しなかったが、暫定王座決定戦として承認する構えをみせている。こうなると、2021年ドネア対ウーバーリの勝者に照準をあわせていた井上は待たされる可能性がある。

井上の2021年初戦はIBF指名戦が濃厚

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 2021年最初の試合はIBF1位マイケル・ダスマリナス(フィリピン)との指名戦の公算は高い。正式にドネア対ロドリゲス戦が暫定王座決定戦となれば、WBCは次戦に勝者と正規王者ノルディ・ウーバーリと対戦することを義務付けることになるからだ。そして、WBOとの統一路線もあるが交渉のハードルは高くIBFが認めるかどうか不透明感が漂う。

 井上はIBFから指名戦の指令を受けていたが、WBO王者カシメロとの統一戦にカジをきったことで指名戦を回避したが、カシメロ戦が急遽中止。本来であればダスマリナス戦に戻される可能性もあったが、新型コロナウイルス(COVID-19)がパンデミックとなり渡航が難しくなったこともりマロニーとの選択試合が特例で認められた背景もある。

WBO王者カシメロ戦は実現できるのか

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 カシメロ陣営の挑発はソーシャルメディアを通じてエスカレート。最近ではメディアで取り上げることも多くカシメロとの統一戦の期待は高まっているが、2021年実現するか不透明感が漂う。米国開催であれば、トップランク社ボブ・アラム氏が言うように有観客が大前提。資金調達できるかが鍵となる。

 もともと、井上は4月に決まっていたが新型コロナウイルス(COVID-19)が蔓延し延期。交渉がふたたびスタートしたが報酬をめぐり合意できず頓挫。トップランク副社長カール・モレッティ氏は「7桁のゲート収益を失った」。と決裂理由を上げている。

 パンデミックとなり、井上と契約する米トップランク社は本丸の米ラスベガスで興行再開に踏み切ったもの興行的には厳しかった。コロナ感染症対策のため無観客が前提。チケットや販促品の収入はゼロ、こうしたなかで、新型コロナウイルスの検査費用が2万5000ドル(約270万円)と重しになっている。

 アラム氏はカシメロ戦締結に向け有観客をしきりに強調。試合を中継するESPN(米スポーツ専門チャンネル)が用意する放映権は軽量級であることからそこまで高額ではなく、不足分はトップランク社が興行収益の一部であるチケット収入から補填する手はずだったのだろう。
 
 日本のメディアから、カシメロ戦が消滅した井上は、ジェイソン・マロニー(豪)が締結し軽量級としては異例の100万ドルが報酬として用意されたと報じられている。

 ESPNが100万ドルを用意したかはともかく、トップランク社、ESPNのプロモーションズもあり注目されていたことは事実だが、軽量級の需要が薄い北米のマーケット。井上は高額報酬が約束されたとしてもカシメロは低い報酬だったことは容易に想像できる。

 そして、とりわけ懸念されるのがカシメロがライバル局PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)への移籍だ。井上戦が消滅したカシメロは、協調関係にあるPBCで次戦を模索し9月米国でデューク・マイカー(ガーナ)戦を合意。PBCはギレルモ・リゴンドー(キューバ)、ルイス・ネリ(メキシコ)を傘下に収めオプションは多い。

 カシメロにとって井上はビッグ・ファイトだが、交渉で主導権を握るトップランク社と合意できるかどうか。そして、米国では新型コロナウイルスがふたたび猛威を振るっていることもマイナス材料だ。米テキサスで有観客は収容人数を減らし認められているが、ラスベガスでは一部、観客入りが認めらるがゲート収入が期待できる興行がいつ再開できるは目処はたっていない。

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