井上尚弥との対戦を待ちわびていたジェイソン・マロニー戦績エピソードを紹介

 ジェイソン・マロニー(豪)は以前から井上尚弥との対戦を待ちわびていたという。 「この17年間、ボクシングに人生の全てを捧げ、多くの挫折を経験し井上戦まで多くの犠牲をはらってきた。決戦の夜、両腕を上げる瞬間、それが報われる時なんだ」。以前に井上尚弥の試合を現地観戦していたマロニー。今回はマロニーの戦績と井上戦までのエピソードとESPNのインタビューを簡単に紹介したい。

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ジェイソン・マロニー 戦績キャリアを紹介

ジェイソン・マロニー(モロニー表記あり)
国籍 オーストラリア
年齢 29歳
身長 165cm
リーチ 165cm
スタイル オーソドックス

プロ戦績 22戦21勝18KO1敗 KO率81%

アマチュア戦績 53勝19敗

 オーストラリア、メルボルン郊外にある小さな街ミッチャムで生まれ育ったモロニー。家は中流階級だったという。グローブをはじめてはめたのは13歳の時。アンドリューと格闘技のマネをすることが好きだったという。「13歳の時に父親に頼んでボクシング・ジムに連れて行ってもらったんだ」。とジェイソンは振り返っている。

 双子のアンドリューと共にボクシングをはじめた競争心が強かったという。13歳でボクシングをはじめたマロニー兄弟はアマチュアで活躍。国内のタイトルを4度獲得、2010年コモンウェルス・ゲームに揃って出場したが2人とも2回戦敗退に終わった。フライ級で出場したジェイソンは1回戦でマイケル・コンラン(アイルランド)に勝ったのが、オテン・オテン(ボツワナ)に負けベスト8に終わった。

 プロに転向したのは2014年、元世界フェザー級王者クリス・ジョンをマネジメントしていたトニー・トルジと契約。デビュー当時からスーパーバンタム級を主戦場としていたが、2017年バンタム級で世界挑戦を目指すことに決めた。日本で名前が知れ渡ったのは2018年5月。元世界王者河野公平と対戦し6ラウンドTKO勝ち収めている。

 2018年、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)に出場。1回戦目で評価の高いIBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦。テクニックで上回る王者相手に善戦したが僅差の判定負け。2019年、米有力プロモーターのトップランク社と兄弟で契約を締結した。

井上の試合を観戦したマロニー

 「バンタム級最強の井上尚弥。彼のことはずっと前から注目してたんだ。彼を打ちのめすチャンスを探していた。バンタム級で最強になるのが夢なんだ」。

 あの時、マロニーは将来的に井上との対戦を意識していたのかもしれない。実は、マロニーは渡米した際に現地で井上尚弥の試合を観戦していた。

 2017年9月、双子のアンドリュー・マロニーはマネージャーのトニー・トルジに連れられ渡米。濃厚な日々を過ごしていた。米ロサンゼルス近郊にあるスタブハブ・センターでボクシングを観戦。その時の興行が井上尚弥が米本土に初上陸しHBO(米プレミアムケーブルTV局)が中継した「SUPERFLY」のイベントだった。

 SUPERFLYは名前の通りスーパーフライ級トップクラスのボクサーが集結した軽量級のイベント。井上尚弥はもちろん、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、カルロス・クアドラス(メキシコ)らが参戦した。

 誰もがロマゴンの雪辱を願ったもの、シーサケットがロマゴンを粉砕。現地観戦したマロニー兄弟もショッキングだっただろう。そして、米国初戦の井上は、プエルトリコ系アメリカ人のアントニオ・ニエベスと対戦。2ラウンドに井上の左ボディを刺すと一変。井上の強打に警戒を強めたニエベスは防戦一方。6ラウンド終了、ニエベス陣営が棄権した。

 あの当時、バンタム級だったマロニーはもしかしたら階級アップ目前の井上と将来的な対戦を意識していた可能性はある。ただ、”SUPERFLY”視察は、スーパーフライ級で世界タイトル奪取を目指すアンドリュー・マロニーだったことは間違いない。

 そして、マロニー兄弟はラスベガスに行きミドル級3団体統一戦ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)対サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)戦を観戦した。

 米国での滞在日数は少なかったもの、カネロ、ホルヘ・リナレス、ロマチェンコをリスペクトするマロニーにとって大きな経験となったにちがいない。滞在中、PFP傑作ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)、ノニト・ドネア(フィリピン)らとスパーリングを経験し、米”SUPERFPLY”観戦、世界でもトップクラスのボクサーと濃厚な日々を過ごしたモロニーはこの地で成功する強い意志を持っていたという。

ようやく叶った井上戦

 「メンタル、フィジカル、素晴らしいコンディションだ。これまでのどの試合より勝てる自信がある。もちろん、キャリアで一番タフな戦いになることは分かっている。ただ、これが自分が求めていたことだし実現するために全力をつくしてきたんだ」。

 マロニーは、パンデミック以来、初となるトップランク社の興行でレオナルド・バエスを下した。そして、井上とカシメロの交渉が失敗におわったことで急転直下、井上への挑戦が決まった。オッズは大きく井上に傾いているのは言及するまでもない。マロニーはアンダードッグだ。

 マロニーが勝てると強調。スピード、パワー、フィジカル、どれを見てもハイ・スペックの井上と比較にはならない。井上の脅威となる武器をもっているかどうか。パンチだけでなく、テクニックもあるボクサーにどんな戦略で立ち向かい勝利を掴むのか。ロドリゲス戦のようにペースに引きずり込むにはダーティーな技術も使ってくる可能性はある。はじまってみないとわからないが序盤、井上のパンチを受けたマロニーがどう反応するのかも興味深い。筆者は中盤、井上TKO勝ちを予想している。

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