井上尚弥が2021年バンタム級4団体統一できるのか占う。

 ハロウィン、今週末ゴングを迎えるIBF・WBA世界バンタム級スーパー王者井上尚弥対ジェイソン・モロニー(豪)戦の話題がようやく海外メディアでも挙がってきている。今日は、ESPN(米スポーツ専門チャンネル)の記事、井上のメジャー4団体制覇を紹介。井上の状況を整理し実現性を探ってみたい。

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ESPN記者は井上のメジャー4団体制覇に期待

 記事では、井上尚弥が2021年にバンタム級王者となるかに言及。ESPN記者のベン・ベイビー記者は実現するだろうとしている。井上が118ポンド(バンタム級で)でナンバーワンだ。彼が最高峰であることは2019年11月、WBSS決勝ノニト・ドネア(フィリピン)戦で証明された。

 井上は、IBF・WBAメジャー2団体のベルトを持っている。”Undisputed”、議論の余地のない王者を阻むのがWBC王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)、WBO王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)だ。

 井上の才能はなんの疑問はないが、メジャー4団体制覇するにはマッチメイクの成立にかかっている。彼は来年(2021年)に4団体統一するなら2試合しなければならない。トップランク社がマッチメイクに全力を注げば年末までにメジャー4団体を制覇することができる」。と述べている。

 少し、井上の状況を整理してみよう。

井上は4団体統一王者となれるのか

 はっきりいってどうなるのか分からない。今後の動向次第で大きく変わる可能性もある。井上は米国でトップランク社がプロモートしていることで米国でのマッチメイクは有利に動くが、対抗WBO王者カシメロはライバルのShowtime(米ケーブル)に出場。単線契約の可能性もあり先行きは不透明だ。

WBO王者カシメロ戦の実現の可能性は

 WBO王者カシメロはPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)と契約する可能性があり、カシメロが契約すれば井上との交渉は難しくなってくる。トップランク社が逃したカシメロは戻ってこないかもしれない。

 PBCデビュー戦、デューク・マイカー(ガーナ)戦を派手なKO劇で飾ったことで、Showtime(米ケーブルTV局)やPBCとの単線契約のオファーがかかる可能性は高い。そして、井上戦の交渉でとりわけ懸念されるのがカシメロの条件面だ。
 
 前回は、4月に合意していたもの新型コロナウイルス(COVID-19)がパンデミック(世界的流行)となり延期。ふたたび交渉がスタートしたもの、一向に進呈しない交渉に嫌気が指したカシメロ陣営は、強調関係にあるPBC出場の機会を探り井上戦の交渉は決裂した。

 もちろん、カシメロにとって井上は最大のオプションにちがいはないが、カシメロがPBCに移籍することで一気にオプションは広がる。リゴンドー、ドネア、1階級あげスーパーバンタム級でルイス・ネリ戦も視野に入ってくる。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

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WBC王者ノルディ・ウーバーリ or ドネア

 WBC王者ウーバーリは12月、Showtimeでノニト・ドネア(フィリピン)を相手に防衛戦を行うことが決まっている。地味ながら好ファイトが予想される。どちらが勝っても井上のオプションにあがるだろう。

 トップアマ出身のウーバーリは、トップランク社と協調関係にあるMTKグローバルと契約。母国フランスには大きなマーケットがないことも井上戦合意のプラス材料だ。ただ、弟の敵討ちのシナリオとしては面白いが、米国で話題になるマッチメイクにはなり難い面がある。

 ドネアは井上戦前まで評価は下落傾向にあったが井上戦で高いパフォーマンスを示したことで評価をあげた。ドネアは、タイトルを獲得した場合、複数のオプションを示している。まずは、井上との再戦、そして、階級をWBA世界スーパーフライ級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)への挑戦を表明している。

 ドネアは5階級制覇と言われているがスーパーフライ級は暫定王座で実際には4階級。スーパーフライ級で王座を獲得して5階級制覇を目論んでいるのだろう。スーパーフライ級に下げれるのかどうか。WBSSに出場しフェザー級からバンタム級に下げたドネアはスーパーフライ級に落とすことも可能だったと減量は問題ないと自信を見せている。

 ドネア戦が米ロサンゼルス近郊で開催されれば注目を浴び井上にとっても大きなメリットになる。交渉に向けての不安材料はドネアは以前、トップランク社と契約している点だ。トップランク社が適正な報酬を掲示するかどうか。もちろん、日本で再戦を行えば成功することは言及するまでもない。

カシメロ、ウーバーリ、ドネア、この3人が来年以降、有力視されるマッチメイクだ。もし、4団体統一すれば日本人は初となる快挙。ただ、井上がモロニー戦をクリアした場合、IBFから指名戦が義務付けられる公算が高い。2021年以降、井上がメジャー4団体制覇するにはトップランク社が統一戦をまとめることができるかどうか。マッチメイクの手腕にかかっている。

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