ジェイソン・モロニーが井上尚弥戦を実現した背景

 IBF・WBA世界バンタム級王者井上尚弥対ジェイソン・モロニー(豪)、今週末ゴングを迎える。ジェイソン・モロニーが井上への挑戦を掴んだ背景をみてみたい

「次の対戦相手はカシメロか井上になると確信していたよ」。モロニーはコロナ禍のなか米ラスベガスの行動規制が緩みイベント再開に踏み切った契約するトップランク社(米有力プロモーター)のイベントに出場するため5月に渡米。レオナルド・バエス(メキシコ)に勝ったモロニーはタイトル挑戦に近いポジションにいた。

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 「カシメロがデューク・マイカー戦に進んだことで井上戦が実現すると感じていたよ」。
 実際、モロニーが井上戦を獲得できるかは五分五分だった。

井上はカシメロ戦が消滅

 井上は4月米ラスベガスでWBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)との王座統一戦が決まっていたがコロナ禍で延期。トップランクがイベントを再開したことで、カシメロとの交渉もふたたびスタートしたが、報酬をめぐり交渉は難航。カシメロ陣営はShowtime(米ケーブルTV局)でデューク・マイカー(ガーナ)と対戦することが決まり井上戦は消滅した。

 トップランク副社長カール・モレッティ氏は「7桁のゲート収益を失った」。決裂理由を明かしていた。カシメロは安い報酬を掲示されたことは容易に想像できる。直近のテテテ戦は7万5250ドル(約810万円)だった。

 井上の報酬は日本のメディアから100万ドル(1億442万円)と言われている。中継するESPNが2人にどこまで報酬を支払うのか真相は定かではないが、トップランク社ボブ・アラム氏は井上対カシメロ戦に関しては観客有での開催を強調。あてにしていたゲート収入が消失したことで、資金調達が難しくなったのだろう。

 そして、チャンスが回ってきたのがモロニーだ。トップランクは、報酬の関係でカシメロ戦の合意が難しくなるとモロニーを井上の候補としてあげていた。「もちろん、サインするまでは公式なものはない。でも、米国にふたたび戻るための航空券が予約されていることを聞いて、井上戦が実現すると実感したよ」。

 カシメロ戦が消滅したことでモロニー戦が合意する可能性は極めて高かった。モロニーは井上と同じトップランク社と契約していたことで、条件面で同意すれば合意は難しくなかった。

モロニーはアンダードッグ

 「渡航規制が緩和されたことは幸運だった。空港は殆ど人がいないし飛行機もガラガラでシドニーからサンフランシスコまでのフライトはとても快適だった」。
 トップランク社が公式発表。モロニーは10月2日、決戦地の米ラスベガスに降り立っている。

 「アンダードッグであることは嫌いではないよ。ファンや関係者が間違っていたことを証明することは大好きだしね。17歳の時から多くのことを犠牲にしてボクシングに人生を捧げてきた。自分が誰よりも努力していることを自負しているし多くのことを犠牲にしてきた。いま特別なことを成し遂げようとしている」。

 ウィリアムヒルのオッズは1−12。もちろん、モロニーがアンダードッグだ。「井上は優れたスピードを持っている。でも、完璧なボクサーなんかいない。皆、欠点があるし負けないボクサーはいない」。モロニーが言うとおり井上に勝てば大番狂わせとなることは間違いない。

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