井上尚弥の米再上陸戦の相手がWBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)/33戦29勝20KO4敗(1KO)に決まった。1月31日都内で記者会見し4月25日(日本時間4月26日)に米ネバダ州ラスベガスにあるマンダレイベイ・イベントセンターでカシメロとWBA・IBF・WBO3団体王座統一戦に臨むことを発表。3団体王座を統一すれば日本人初、その後はメジャー4団体制覇の期待が高まる。
井上陣営の意向が通った形だ。井上を獲得に成功したTopRank社ボブ・アラム氏は、はやくからWBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)戦を示唆。TopRankと緊密な関係にあるWBO(世界ボクシング機構)パコバルカルセル会長が、井上との統一戦に積極的な姿勢を示したことも追い風になり3団体王座統一戦の期待が高まっていた。
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当初、井上が持つIBF(国際ボクシング連盟)が井上拓真のスパーリング・パートナーとして来日した経験のある同級1位マイケル・ダスマリナス(フィリピン)との指名戦を命じたことで指名戦になる公算が高かったが、WBO王者カシメロとの交渉に臨むことでIBFから指名戦免除を取り付けた。
井上の米再上陸は2017年9月、約2年7ヶ月ぶり。米西海岸のメッカ、ラスベガスで日本人の軽量級のチャンピオンがミゲール・コット(プエルトリコ)やオスカー・デラ・ホーヤ(米)らレジェンドが戦ったこの規模の会場でメイン・イベントを務めることは初となる。
WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)で優勝した井上尚弥。TopRank(米有力プロモーター)と契約を結びTopRank契約デビュー戦は北米で計画され、MGMリゾーツ社が井上招致に大きな関心を示してた。軽量級の需要が少ないラスベガスで集客などの懸念はあるが、大阪IR実現に向け動き動き出しているMGMが、日本でのイベントに向けての先行投資の可能性はある。
MGMは、主力のMGMグランドガーデン、マンダレイ・ベイをブラックストーン社と共同で設立したファンドへ売却。大阪IR参入の資金にする見方が強い。マンダレイベイは、12000人の収容能力があるが今回は上階は閉鎖され7000人くらいに仕切られるだろう。ボブ・アラム氏は日本から数千人がベガスへ観戦に集まると期待を寄せる。WBSSでノニト・ドネア(フィリピン)戦を制し米メディアでも露出が増えた井上の勝ち方はもちろん、集客力にも注目したい。
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