井上尚弥対ドネアがBWAA2019年間最高試合にノミネート!

 激闘だったWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)優勝決定戦の余波はまだまだ続きそうだ。BWAA(全米ボクシング記者協会)が、11月埼玉スーパーアリーナで行われたIBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)対WBA世界バンタム級スーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)戦を2019年間最高試合にノミネートすることを発表した。

 過去に日本人がBWAAの年間最高試合を受賞したのは三浦隆司のみ。2015年米ネバダ州ラスベガスで行われたフランシスコ・バルガス(メキシコ)戦が2015年間最高試合として選ばれた。2016年には亀海喜寛対ヘスス・ソト・カラス戦がBWAAの年間最高試合としてノミネートされている。

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photo by:boxingscene


 2019年、DAZN(ダ・ゾーン)が北米マーケットに本格的に参戦したことで競争力が増し好カードが多かった。まだ2019年の全てのカードは終わってないが、現時点でも名勝負が多い年だったことは間違いない。BWAAがノミネートする他の戦いも紹介する。

パッキャオ対サーマン

 「40歳でも無敗の王者に勝てることを世界に示したいんだ」本当に40歳なのか。年齢を感じさせないのがマニー・パッキャオ(フィリピン)だ。上院議員となり責務が増し、以前よりもまとまったトレーニングをすることが難しくなってしまったが、まだまだファンを魅了し勇気づけてくれる。

 エイドリアン・ブローナー(米)を大差の判定で撃ち破ったが、キース・サーマン(米)はウェルター級の住人で、怪我でブランクがあったが40歳となったパッキャオの相手としては厳しい見方が多かった。

 レジェンドは序盤からサーマンを揺さぶりかけダウンを奪った。しかし、パッキャオも全盛期の動きではなくサーマンの強打を何発も浴びて苦しい場面も多かった。それでも、2−1の判定勝ち。年齢と共にスタイル・チェンジし、これまで強豪と対戦した経験値はサーマンを遥かに凌ぐ。年間最高試合に相応しい戦いだった。

パッキャオがブローナーに完勝!ウェルター級でトップクラスであることを証明した

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ゴロフキン対デレイビャンチェンコ

 「米国ならいつかは認めてくれる」米西海岸に降り立ったゴロフキンはいつもそう思っていたはずだ。今ではスターの地位を築いたがそれは長い道のりだった。ゴロフキンの歩みはリスペクトしかない。ようやく、アメリカン・ドリームを掴みDAZNと数億円規模の契約を掴んだゴロフキンだが、すでに年齢は37歳を迎えていた。
 
 ウクライナン、セルゲイ・デレイビャンチェンコ戦は、ゴロフキンがミドル級の実力者であることを証明する必要があった。

 オッズはゴロフキンに傾いていたが厳しい戦いだった。デレイビャンチェンコからダウンを奪ったもの、デレイビャンチェンコの機動力を生かした戦法に苦しめられた。自慢のパワー・ショットは空を切り、デレイビャンチェンコのボディが刺さりダウン寸前まで追い込まれた。

ゴロフキン苦しかったが何とか判定でデレイビャンチェンコに勝利 Part1

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スペンス対ポーター

 ウェルター級最強の呼び声の高いスペンス。しかし、これまで勝ってきた相手で強豪に入るのは王座を獲得したケル・ブルック(英)のみでスペンスの実力に疑問を呈す声も少なくなかった。

 スペンスがポーターをノックアウトする見方もあったが、最高のコンディションに仕上げてきたポーターを簡単にはいなすことは出来なかった。今回はタフなポーターが相手。被弾覚悟で突っ込んくる。カウンターで仕留めようとするが逆に打ち込まれる場面もあり一進一退の状況が続いた。
 
 2−1(116−111,115−112,116−111)のスコアほどの差が感じられる試合ではなかった。苦しい戦いで勝ったスペンスはこの試合でタフネス、メンタルと多くのことを証明した戦いだった。

スペンスがポーターに判定勝ちWBC・IBFの2団体統一王者に次戦はどうなるのか

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ジョシュア対ルイス

 年間最高試合というより”Upset of the year”だ。大番狂わせだった。英国ボクシング界のスーパー・スター、ジョシュア。ボクシングの殿堂米ニューヨークにあるMSGでセットされたルイスとの一戦は、米国で計画される対抗WBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米)とのメガ・ファイトに繋げる重要な一戦だった。

 ルイスからダウンを奪いジョシュアが勝つと思ったが、波乱が待ち受けていた。接近戦でルイスの強打を浴びジョシュアがダウン。一気に窮地に立たされたジョシュアはアウト・ボックスに切り替えたが、接近戦で相打ちで打ち込んでくるルイスに攻め込まれ2度のダウン。マットでマウス・ピースを吐き出したジョシュアに戦意は感じられないように映った。この試合のあと英国ボクシング・ファンは喪失感を抱いたに違いない。

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テーラー対プログレイス

 WBSS主催者側が報酬の支払いが遅延し試合開催が危惧されたが、提携するマッチルーム・ボクシングがまとめ事なきを得たが、本来であれば絶対に許されないことだ。WBSSシーズン2は結果的によかったもの、WBSSは多くの信頼を失った。このままシーズン3を開催するのであれば、資金調達が大きな課題だ。

 無敗同士の対決だっただけに高度な技術戦が展開された。サイズで上回るテーラーがフィジカルを全面に出し、プログレイスにプレスを掛けださせない格好を作った。プログレイスも効果的なジャブ、カウンターで応戦、どちらも譲らない展開が続いたが、サイズで上回るテーラーが有利だった。この戦いでテーラーは中間距離だけでなく接近戦でも戦えることを証明。何よりタフだった。

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