WBOは井上尚弥対カシメロ統一戦を実現させたい意向

 夢の対決は実現するのか。WBO(世界ボクシング機構)の年次総会が5日、東京・文京区にある東京ドームで開かれ、パウンド・フォー・パウンド(PFP)傑作WBA・WBO世界ライト級統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が初来日。WBA・IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(大橋)と初対面を果たした。

 将来的な対戦だがフレームが違いすぎる。少なくても1,2年のあいだで実現する戦いではなく現時点では現実的な話ではない。井上の次戦は2020年3月、統一戦の機運があがるWBOホルダーのカシメロ戦になるのだろうか。


 井上は現在、WBO王座はホールドしてないが、スーパーフライ級時代にWBO王者であったことでWBO総会に出席。2019年活躍した選手として壇上に呼ばれた。ロマチェンコとのツーショット写真はその時のものである。

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井上、招致にMGMが関心を示す

photo by:boxingscene


 井上と契約したTopRank社(米有力プロモーター)ボブ・アラム氏によれば、井上のTopRankデビュー戦を2020年3月に計画しているという。しかも、招致には米ネバダ州ラスベガスに本部を構えるMGMリゾーツ社が感心を示し保有するMGMグランドガーデンが候補として挙がっているという。

 アラム氏がどこまで本気かは分からないが、WBSSで優勝したとはいえ北米で軽量級の関心度は日本とは違い低く現実的な話だろうか。

 もちろん、MGMグランドの上階を閉鎖して7000人ほどにキャパを絞ることもできるが、井上は北米では2017年9月米ロサンゼルスで試合をしたのみ。まだ米国で目立った露出はない。ジャーニーマンのカシメロも殆ど知られてなく商業的な面で懸念されることは多いが負担がMGMであれば気にすることはないのかもしれない。

 現時点では大箱のMGMグランドガーデンより、隣接する4000人規模のコスモポリタンや、村田諒太が試合をした5000人規模の扇形のMGMパーク・シアターが立地としては最適だと思うが。どうなるのだろうか。

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井上、カシメロの統一戦は行われるのか

 「実現するように動いていきたい」
 WBOパコ・バルカルセル会長は、井上対カシメロの統一戦に積極的な姿勢を示している。

 井上はTopRankと契約を結んだことで北米でのマッチメークは有利に動く。メジャー4団体のWBOはTopRankと密接な関係にあることは言及するまでもない。TopRankはWBOに働きかけるまでもないが、カシメロ陣営が井上戦を臨めば統一戦開催はそう難しくないはずだ。

 TopRankは、傘下に収める選手をWBO王座に挑戦するケースは多い。傘下の選手を王座決定戦に送り込むのはもちろん、王者だった選手が階級をあげれば、空いた空位の王座決定戦に所属するホープを送り込むエレベーター方式はTopRankの常套手段だ。

 2019年12月7日時点で、ウェルター級では2009年マニー・パッキャオ(フィリピン)が王座についてから、2018年テレンス・クロフォード(米)が王座を獲得するまで、WBOのタイトルマッチは全てTopRank傘下で行われている。

 他にもWBC・WBO世界スーパーライト級王者ホセ・ラミレス(米)、WBA・WBOライト級統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)はWBO王座は同傘下のホセ・ペドラサ(プエルトリコ)と勝ちWBO王座を獲得。スーパーフェザー級王者ジャーメル・ヘリング(米)は伊藤に勝ち王座を獲得したが、それ以前はロマチェンコが王座に君臨しロマチェンコが階級をライト級にあげたタイミングで、TopRan興行で売出し中のプエルトリカン、クリストファー・ディアスと伊藤雅雪の王座決定戦の交渉をまとめている。

 TopRankが抱える次世代のエース、シャクール・スティーブンソン(米)はWBO世界フェザー級のタイトルホルダーだ。この階級に至っては2010年ファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)が獲得して以降すべてタイトルマッチはTopRank傘下で開催されている。将来的に井上尚弥の対戦候補に上がるエマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)もTopRankと契約。スーパーバンタム級もここ数年TopRank傘下で行われている。

 WBOとの統一戦の期待感は高いもの次戦は米再上陸で重要な一戦を迎える。WBSSを制覇した井上は世界ランカークラス相手では物足りなくなってしまうが、WBSS決勝ノニト・ドネア(フィリピン)戦で眼窩底骨折を負っておりWBO王者カシメロ戦をTopRankがゴーサインを出すかは不透明感が漂う。もちろん、これはカシメロが井上にとって危険すぎるという訳ではない。

 まずは、相手どうこうより米再上陸戦で強いインパクトを残すことのほうが重要だ。カシメロとの統一戦はそのあと、米国2戦目で注目の一戦としてプロモートしたほうがイベントとしても成功しやすい。もちろん、日本で年末で統一戦を開催してほしいが・・・。初戦はカシメロ戦ではなくIBF(国際ボクシング連盟)1位指名挑戦権をもつマイケル・ダスマリナス(フィリピン)/33戦30勝20KO2敗1KO1分が有力だ。

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