目に見えない敵は実態がよくわかっていないだけに大きく報道されている感はあるが、ソーシャル・メディアが浸透した今、その不安は倍増している。中国で拡大した新型コロナウイルスの影響は世界中に広まり、経済に大きな影響を与える懸念が広がっている。ボクシング・ファンが待ち望む4月に米ラスベガスで行われる井上尚弥対ジョンリール・カシメロ戦は中止や延期に追い込まれる可能性が高い。

 ボブ・アラム氏はESPNへ井上対カシメロ戦を無観客試合としてTV局のスタジオで開催する案を示したが開催されるかは不透明感が漂う。米ニューヨークではTopRankは米ニューヨークで開催予定だったスティーブンソン対マリアッガの試合は延期を余儀なくされた。

 これはニューヨーク州が新型コロナウイルスの影響で500人を超えるイベントを中止としたためだ。現時点でラスベガス周辺では4人の新型コロナウイルスの感染者が確認されており少ないが、じょじょに感染が拡大すればネバダ州を管轄するNSAC(ネバダ・アスレチック・コミッション)が興行を中止にする可能性もある。そうすれば、ベガスでの開催は事実上できなくなる。

 米国でコロナウイルスの感染者数は1000人を超えた。各地で自粛、イベント中止の動きがではじめ、井上対カシメロの決戦地ラスベガスでも感染者が出始めている。ラスベガスでは3人の新型コロナウイルスの感染が確認され、一人はMGM系列のミラージュ・ホテルの宿泊者でニューヨークから会議で訪れていたという。感染拡大が鈍化しなければイベントはラスベガスにとって大きな損失を被ることになるが中止さぜるをえない。

 MGMはコロナウイルス感染拡大の予防策としてMGMグランド、マンダレイベイ、ミラージュ、アリアなど系列ホテルのバフェの営業を中止。3月30日シーザーズ・パレス・カジノで開催予定だったCinemaConのカンファレンスが中止、米グーグルは3月にラスベガスで開催予定だったマーケティング関連のイベント中止を決定した。

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新型コロナウイルスの感染者は12万人

 中国で発生した新型コロナウイルスの感染者は世界中で急速なスピードで拡大。全世界の感染者は12万人、死者は4300人を超えた。当初、米国の感染者数は低く米トランプ大統領は封じ込めに成功していると強気の姿勢を崩さなかったが、状況は一転し実態経済にも影響がでている。

 米国の感染者は日が経つにつれ増加。8日に500人だったが、11日時点で1110人を超え死者は30人となり米国でもイベントの自粛、中止の動きがでている。米4大リーグの1つNBAは、ユタ・ジャズに所属する選手がコロナウイルスの陽性反応がでたことで、NBAは12日以降に予定していたシーズンを全試合を中断することを決めた。

 株式相場にも大きな影響を与えている。10日、米マーケットが下落し弱気相場となった。米トランプ大統領はコロナウイルス拡大の景気対策として大型減税政策を発表し一時は期待感で株価は持ち直したが、議会に通るか不透明。コロナウイルスの脅威が強く相場は不安定で乱高下を繰り返した。11日、米国で感染者が増え依然として原油が不安定な影響を受け、S&P指数は前日から4%下げ、最高値を記録した日から下落率は20%を超えた。

 米国でのイベント中止や自粛もはじまり、米ワシントンでは、公立校が休校。カリフォルニア州で開催される予定だった大型のイベントが中止。新たに感染者が11人に増えたイリノイ州は、感染拡大抑止のため非常事態宣言をだした。

 米トランプ大統領は、コロナウイルス拡大の影響を受け会見。今後の方針として新型コロナウイルスの感染者が広がる欧州(英国を除く)からの入国禁止を決め、観光地ラスベガスの経済的な打撃はもはや避けられない事態となっている。まだ、ラスベガスでは感染者が少なく大きなスポーツイベントは中止になってないが今後、感染が広がれば中止や延期となる可能性は極めて高い。

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