【結果】ホワイト対ポベトキン、ヘビー級戦線はどうなるのか

 アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)が5回TKOでディリアン・ホワイト(英)を破りWBC世界暫定ヘビー級王座を獲得。ヘビー級タイトル挑戦を臨むホワイトの夢を打ち砕いた。4回に2度ダウンを奪い優勢だったのはホワイトだったが5回、ポベトキンの左アッパーが炸裂。大逆転KO劇だった。

 勝ったポベトキンはプロ通算39戦36勝25KO2敗1KO1分。ホワイトはプロ通算29戦27勝18KO2敗2KOとした。

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 ポベトキン対ホワイトはコロナ禍で注目されていたビッブ・ファイトだった。新型コロナウイルス(COVID-19)がパンデミックとなり世界中のプロ・ボクシングが中止。6月にトップランク社(米有力プロモーター)がイベント再開。8月にはPBCも再開したが渡航規制の影響が響きマッチメークが困難となり注目カードはなかった。

ホワイトはビッグ・ファイト目前の試合

 ホワイトはヘビー級タイトル挑戦がかかる重要な一戦だった。アンソニー・ジョシュア(英)に敗戦して以降は負けなしだったが、オスカル・リバス戦でWBC暫定ヘビー級タイトルを獲得したが、試合後にドーピング違反が発覚。当時ヘビー級王者だったデオンテイ・ワイルダー(米)への挑戦が期待されていたが消滅していた。

 一方、40歳となり全盛期を過ぎたポベトキン、今戦はアンダードッグだった。ホワイトは、アンソニー・ジョシュアに負けたが、デレック・チゾラ、オスカル・リバス、ジョセフ・パーカーに勝ち戦績も十分。後半、ホワイトが勝つ見方が強かった。

 しかし、ポベトキンは40歳を過ぎてもいまだヘビー級のトップラインにしぶとく残り決してあなどれない相手だった。五輪金メダリストでプロでは、ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)、アンソニー・ジョシュア(英)に敗北を喫しているが経験豊富。スピードがあり殺傷能力の高いパンチを持っている。

ポベトキン、大逆転でホワイトを失神KO

  「信じられないよ。ポベトキンのパンチが打ち込まれたの見た時、私は夢のなかにいるような感じだった。ポベトキンの立ち上がりは良くなかったし、ホワイトが上手く戦っていた」。
 イベントを主催するエディ・ハーン氏が試合後のインタビューでこう語ったとおり4回まではホワイトが完全にペースを握っていた。4回までのスコアカードは40−34でホワイトが優勢。ジャブとボディで主導権を握っていた。

 ホワイトも油断していたわけではなかった。立ち上がりはスピードのあるポベトキンのパンチにはブロックでガードを固め対処。前進してくるポベトキンを中に入らせないように正確なジャブでポベトキンの顎を上げ、攻撃をストップさせた。

 3回、ホワイトが強いジャブで試合を作った。4回、右ストレートを2発打ち込み。返しの左フックでポベトキンからダウンを奪った。ダウンを奪われたポベトキンは何とか応戦して凌いだが、後半にホワイトの左アッパーを貰い2度目のダウン。


 5回、開始から30秒後、ポベトキンがジャブをだしホワイトの右ストレートを、左へヘッドスリップして抜けるとそのまま左アッパーをホワイトの顎に叩き込んだ。完全に意識が飛んだホワイトはそのままリングに叩きつけられ試合終了となった。

ポベトキン、次戦はホワイトとの再戦が濃厚


 大逆転劇で勝ったポベトキン、WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英)への挑戦権を獲得したタイトル挑戦はまだ先になる。フューリーはデオンテイ・ワイルダーとの第3戦目を行うことが決まっている。

 興行を主催したマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーン氏は、契約に再戦条項がありホワイトは再戦条項を行使することを明かしている。

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