米リング誌がガーボンタ・デービスのPFP入りを検討!ロマチェンコ戦まで占う

 米リング誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングでWBA世界スーパーフェザー級王者ガーボンタ・デービス(米)のランク入りが議論されていたことが分かった。本記事では米リング誌の記事紹介とデービスのPFP、独自評価とPFP決戦を占ってみたい。

Sponsor Link


Sponsor Link

ガーボンタ・デービスがPFPランク入りか

 米リング誌のパネラー、トム・グレイ氏は、WBA世界スーパーフェザー級王者ガーボンタ・デービス(米)のPFPランク入りを議題にあげるが、パネラーのあいだで賛同を得られたのはディエゴ・モリラ氏だけだった。

 10月31日、ガーボンタ・デービス(米)は米テキサスにあるアラモ・ドームでレオ・サンタ・クルス(メキシコ)と対戦。戦慄的なアッパーでサンタ・クルスを完全に沈めセンセーショナルなKO勝ち。これまで、一度も倒されたことがないサンタ・クルスを明白に倒したことで、アナリストやファンの間でデービスのPFPランク入りが議論されていた。

ガーボンタ・デービスのPFP入りは妥当なのか


 確かにサンタ・クルスを明白に撃ち落としたデービスのパフォーマンスは素晴らしかった。しかし、現時点でPFP入りは妥当だろうか。PFPの明確な規定などはないが、対戦相手の水準、勝ち方。が問われるのは共通認識だ。

 元オリンピアンのホセ・ペドラサ(プエルトリコ)を倒しリアム・ウォルシュ(英)を退け、フォンセカ、クエジャール、ウーゴ・ルイス、リカルド・ヌエスと対戦。圧倒的なパフォーマンスを示しKOの山を築いている。

 デービスのパフォーマンスは説得力がある。しかし、タイトル奪取したペドラサを除いても、ウーゴ・ルイス、リカルド・ヌエスが世界基準を満たす相手かは疑問だ。クエジャールにしろ元世界王者の肩書をもつがナチュラルなスーパーフェザー級ではない。

 そして、ライト級デビュー戦となった元世界王者ユリオルキス・ガンボア(米)では大苦戦したこともマイナス材料だ。2ラウンドにガンボアがアキレス腱を断裂したが、デービスがガンボアを捕まえたのは12ラウンドだった。

 ガンボアは、全盛期のスピード、反射神経はない。大方はデービスがはやいラウンドで決着をつける見方をしていただけに、市場予想を下回ったデービスの評価は低調だった。デービス対ガンボアのレビュー記事はこちら

 そして、レオ・サンタ・クルスを明白に勝ったかがPFPが視野に入るかも疑問だ。サンタ・クルスは、バンタム、スーパーバンタム、フェザー、スーパーフェザーと4階級を制覇しているが、スーパーフェザー級でデービスの相手として高水準の相手と言えるだろうか。

 フェザー級では、ライバルのWBC世界フェザー級王者ゲーリー・ラッセルJr.(米)戦は実現しなかった。結局、巨額の金を生み出す同胞アブネル・マレス、カール・フランプトン(英)戦に留まり強豪との対戦は実現せずスーパーフェザー級へ階級アップ。殆ど実績のないミゲル・フローレス(米)に勝ちWBA王座を獲得したが、証明したものは何もない。人気から王座獲得の機会を得たと言わざるをえない。サンタ・クルスは米リング誌のスーパーフェザー級では圏外の評価だ。

デービスがPFP入りするにはロマチェンコ戦

Embed from Getty Images

 サンタ・クルスに勝ちWBA(世界ボクシング協会)のスーパーフェザー、ライト級王座を獲得したデービスのオプションは増える。ただ、何れの階級でもビッグ・ファイトを叶えるのは容易ではない。残念ながらスーパーフェザー級にはデービスの価値を引き上げる相手は見当たらいない。

 ライト級で3団体の王座と米リング誌の王座を巻くテオフィモ・ロペス(米)戦が実現できれば、興味深い。ロペスを陥落させれば、PFP入りが確実視される。だが、締結に向け障害となるのがTV局の違いだ。ロペスはトップランク社と契約しデービスはライバルのShowtime(米ケーブルTV局)と密接な関係にある。

 トップランクと提携するESPNとShowtimeで共同PPVの可能性もあるが、ロペスはスーパーライトに階級アップを示唆。早期に実現するかは不透明感が漂う。

 もう1人のライバル、ライアン・ガルシア(米)やWBC王者デビン・ヘイニー(米)戦はプロモーター間のハードルが高い。ライアン・ガルシアはDAZN(ダ・ゾーン)の主力選手。興行権をめぐり交渉難航は目に見えている。

 何れにせよ、PPV(ペイ・バー・ビュー)デビューを果たしたデービスがスターダムの階段を着実にかけあがっていることは間違いない。サンタ・クルス戦は米メディアによれば、20万世帯超えは確実。予想を上回る見通しだ。

 現時点でデービスのPFP評価はウェイティング・サークルに留まる。2021年はビッグ・ファイト路線は確実。ライト級でビッグ・ファイトを実現すれば、PFPランクに躍り出る可能性は高い。ロペスだけでなく、個人的には一時期話題となったPFP傑作に君臨するワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)戦が実現してほしい。

 パワー対スキル、ロペスと同じ構図だが、スーパーフェザー級屈指のパワーを持つデービスがどういった戦略をとるのか。デービスの高い能力は証明済み。スーパーフェザー級で実現すれば興味深い戦いになることは間違いない。

Sponsor Link

デービスの関連記事

ガーボンタ・デービスがガンボアを12回TKO勝ち2020年ライト級戦線を占う

ガーボンタ・デービス、サンタ・クルス戦が決定2人の戦績から試合予想を展望する

【結果】ロマチェンコ対ロペス今後はどうなるのか

2020年米リング誌PFPランキング・トップ選手の動向


Sponsor Link



コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください