スーパーフェザー級で猛威を振るっていたガーボンタ・デービス(米)がついにライト級へ参戦する。米アスレチック社マイク・クッピンガー氏によれば、デービスは保持していたWBA世界スーパーフェザー級王座を返上したことが分かった。デービスの返上を受けWBA(世界ボクシング協会)はデービスをライト級1位に承認。ライト級初戦は世界タイトルマッチとなる公算が高い。

 24歳、成長期のデービスは減量苦だった。2017年8月フランシスコ・フォンセカと防衛戦を行ったが公式計量でリミットを2ポンド超える体重超過の失態。再計量にも応じなかったことで計量失格、保持していたIBF(国際ボクシング連盟)王座を剥奪されている。

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デービス対ファーマー戦の交渉は難航

photo by:boxingscene


 タイムリミットは迫っていたが、デービスが階級を上げた理由は他団体王者IBFタイトルを保持するテビン・ファーマー(米)との統一戦の話がまとまらなかったこと、スーパーフェザー級でビッグ・ファイトができないことも要因の1つとしてあったに違いない。

 ファーマーをプロモートするエディ・ハーン氏は、デービスとの王座統一戦締結に向けメイウェザー・プロモーションズと対話してきたが交渉は決裂した。もっとも、両者のあいだにはプロモーター、TV局の問題が大きく立ちはだかり合意は難しかった。

 テビン・ファーマーは、DAZN(ダ・ゾーン)の顔として定着しているが、興行面では苦戦を強いられている。エディ・ハーン氏が米メリーランド州ボルティモアに凱旋して1万4000人以上の観客を動員したデービスの集客力に魅力を感じたことは間違いない。DAZNと提携しているマッチルーム・ボクシングUSAの指揮をとるエディ・ハーン氏の主催するイベントは空席は目立つ。英国とは違い北米でのプロモーションの難しさを肌で感じていることは間違いない。

 米メディアによると、エディ・ハーン氏は1戦限りDAZNに移籍することを条件にデービス陣営に500万ドルのオファーを掲示。一方、デービス陣営は200万ドルを掲示したが、まとまることはなかった。興行の主役を務めファイトマネーは100万ドルを超えたデービス。500万ドルは破格のオファーだ。合意できなかったもう1つの理由として、デービスがメイウェザー・プロモーションズと契約していることも関係してそうだ。

 メイウェザー・プロモーションズは知っての通り、マネーの申し子フロイド・メイウェザー(米)が舵をとっている。メイウェザーは、現役時代Showtime(米ケーブルTV局)と大型契約を結び、いまでも協調関係にあることは否定できない。Showtimeは、これまでにもデービスの試合を直近、PPVのアンダーカード含めて6試合中継。メイウェザーの中でデービスをShowtimeの看板選手として育てあげるプランがあるのだろう。

 デービス対ファーマーは望みは薄かったが、可能性はあった。エディ・ハーン氏は、米トップランク社(有力プロモーター)傘下の次期スター候補WBC世界スーパーライト級王者ホセ・カルロス・ラミレス(米)とマッチルームがプロモートするモーリス・フッカー(米)戦をトップランク社と協議しDAZNでまとめたことがある。DAZNという条件だがライバル局の選手を高待遇で迎え入れている。ただ、ShowtimeはPPV(ペイ・パー・ビュー)イベントとして打ち出したかったのだろう。

 デービスは、空位となっているWBA世界ライト級王座決定戦に出場することは確実視されている。気になる相手はメイウェザー・プロモーションズに所属するデービスと同じPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)傘下でWBAランク2位にランクするユリオルキス・ガンボア(キューバ)だ。ガンボア自身もデービス戦を臨んでいることから交渉が具体化すれば直ぐにでもまとまるだろう。

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デービスの後釜はサンタ・クルス?

photo credit by:The Ring Magazine

 そして、デービスの後釜を狙っているのが、WBA世界フェザー級スーパー王者レオ・サンタ・クルス(メキシコ)だ。デービスが保持していたのは、スーパー王座で、WBAセカンドホルダーのアンドリュー・カンシオ(メキシコ)が正王者になったが、何でもありのWBAならサンタ・クルスの功績を認めるなど理由をつけてスーパー王座決定戦を挙行しても何ら不思議ではない。

 WBAは、各階級でスーパー王者が君臨する場合、事実上スーパー王者、正規王者(セカンドホルダー)の2名体制を設けている。WBAの規定でスーパー王者は防衛記録や統一王者となった場合スーパー王者に昇格するとしているが、明確な決まりはなく全てはWBAの裁量だ。

 実際、2018年4月21日米ニューヨーク、バークレイズ・センターで行われたデービス対クエジャール戦は、正王者アルベルト・マチャド(プエルトリコ)君臨しているにも関わらずWBAは空位のスーパー王座決定戦として認めている。もちろん、デービスは功績があるわけでもない。何れにせよ、人気者のサンタ・クルスはチャンスを掴むだろう。

(Via:boxingscene

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