【結果速報】ゴロフキン対シェルメタ今後はどうなるのか占う

 ボクシング・IBF世界ミドル級タイトルマッチが12月18日米フロリダで行われ王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)が7回、計4度のダウンを奪いIBF指名挑戦者カミュ・シェルメタ(ポーランド)にTKO勝ちを収め初防衛に成功。試合背景からゴロフキンの次戦を探ってみたい。

 ゴロフキンは高齢、直近の試合内容、14ヶ月のブランク明けでパフォーマンスが心配されたが、圧倒的なパワーでシェルメタをねじ伏せた。ゴロフキンは43戦41勝36KO1敗1分、シェルメタは22戦21勝5KO1敗1KOとした。

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キャリア終盤で商品価値をあげたゴロフキン

 HBO(米ケーブルTV局)がボクシング中継撤退を決めた時、ゴロフキンはすでにピークアウトしていたが、キャリアでもっとも商品価値をあげたときだった。DAZN、ESPN(米スポーツ専門チャンネル)、PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)がゴロフキン獲得に向け動いた。
 
 アル・ヘイモン氏が主導するPBCは、WBC世界ミドル級王者ジャーモール・チャーロ(米)戦を含むPPV(ペイ・パー・ビュー)戦、8桁の報酬(数千万ドル)を掲示。ゴロフキンが選んだのはDAZNだった。6戦、約1億ドル(ストック・オプション含む)。カネロ再戦の契約にはボーナスもあったという。

 DAZNと契約を結んだゴロフキンだが衰えは急速に進行していた。DAZNのデビュー戦となったスティーブ・ロールス(米)戦は半ば強引にノックアウト。迎えたセルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ)戦は大方の予想を覆す大苦戦だった。

 デレイビャンチェンコ戦で、反射神経、スピードは下落傾向。足元も流れることが多く衰えは顕著に現れた。

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カネロとの再戦が消滅

 カネロが固くなにゴロフキンとの再戦を拒否したことで実現が危惧されたが、カネロが同意したことで2020年9月メキシコの独立記念日の週末に向け再戦プロジェクトが動き出したもの、新型コロナウイルス(COVID-19)が世界的流行となった影響で全てが霧散した。

 ゴロフキンはシェルメタ戦がまとまり、2020年5月カネロとWBO世界スーパーミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(英)戦が合意。2人が勝てば9月メキシコの独立記念日にカネロ対ゴロフキンの3戦目が行わる計画で条件面で同意していたという。

 しかし、パンデミックとなり事業ポートフォリオの殆どがスポーツのDAZNは、世界中のプロ・スポーツの需要が蒸発したことで大きな打撃を受けた。決戦地の舞台となる米ラスベガスでは観客動員が認められずゲート収入がなくなったことで計画は全て白紙。

 欧州にローンチし購読者は右肩上がりに増加していったが、コロナ禍となりDAZNは設立以来の窮地に立たされていた。ビッグ・ディールを獲得したゴロフキンだったが、景況感が悪くなったDAZNはゴロフキンに対し報酬減額を求めていた。

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シェルメタ戦で払拭できるのか

 デレイビャンチェンコ戦は2019年間最高試合の1つだったが、ゴロフキンに多くの疑問を投げかけられる戦いだった。試合後、体調不良だったことが明かされたが、ミドル級トップクラスの実力者なのか疑問だった。

国籍 ポーランド
身長 176cm
プロ戦績: 21戦全勝5KO 23%

 ゴロフキンの衰えは明らかだったものシェルメタ戦のオッズはカザフスタン人に大きく傾いていた。スピード、反射神経は落ちているがパワーで勝るゴロフキンが勝つ見方が多くシェルメタはアンダードッグ。ゴロフキンが勝つのは当然。かせられたミッションはインパクトだった。

ゴロフキン対シェルメタ結果

 スピードの衰えはあったが、ゴロフキンは得意のパワー・ジャブで試合をコントロール。正確なジャブ、アッパー、ボディの有効打を突き刺し計4度のダウンを奪いシェルメタを棄権に追い込んだ

 直近の試合内容と14ヶ月のレイ・オフの影響が懸念されたが、スピード、反射神経は鈍化しているものパワーパンチは健在で動きはシャープだった。だが、一方でシェルメタはIBF指名挑戦者だがトップ・レベルとは言えず、ゴロフキンがミドル級で健在を証明できる相手ではなかった。

 序盤、シェルメタは積極的に攻勢にでたが徐々にゴロフキンがジャブで制空権を支配すると飲み込まれていった。1ラウンド終了間際に左フックを貰いダウン。2ラウンド追加のダウンを奪われると劣勢となった。

 シェルメタはKO率が示すとおり23%とゴロフキンと比較するとパワーは圧倒的な差があった。3ラウンド以降もゴロフキンがパワージャブをコツコツと当て、ジャブから右アッパー、右ストレートと理にかなったコンボでシェルメタを追い込んだ。

 パンチスタッツによると、トータルパンチはゴロフキンが554発中228発(41%)、ジャブが317発中94発(30%)、シェルメタはトータル327発中59発(18%)、ジャブが192発と10発(10%)。パワーパンチでもゴロフキンが大きく上回り237発中134発(57%)、シェルメタは135発中49発(36%)だった。

 4ラウンド、左フックで3度目のダウンを奪ったゴロフキン。焦点はシェルメタをどうノックアウトするかだった。5、6ラウンドとゴロフキンはハードなコンビネーションを叩き込みノックアウトを試みた。ェルメタは倒れなかったが、ダメージは蓄積し疲弊。ストップも考えられた。

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 7ラウンド、ゴロフキンはさらに攻勢を強めジャブからワンツー、右のオーバーハンドと強打を繰り出しシェルメタは耐えたが、ラウンド中盤に入りカウンターのダブル・ジャブをシェルメタの顎に命中すると4度目のダウン。7回終わりコーナーに戻ったがシェルメタ陣営が棄権をもうしでたことで試合終了となった。

ゴロフキン対シェルメタ動画

ゴロフキンの次戦はどうなるのかカネロとの再戦は

 依然としてカネロとの再戦は大きなイベントだが、3部作目として賞味期限切れは否めない。ゴロフキンは38歳とピークアウト、一方のカネロは全盛期を迎えている。

 ゴロフキンの防衛戦がカネロ対スミスの前日になったことで、カネロとの再戦機運が高まっていると報じられているが、それは本当だろうか。シェルメタとの防衛戦が現地時間の金曜日にセットされたのは、シェルメタの知名度不足にほかならない。

 実際、カネロやゴロフキンは再戦に関して興味を示してない。カネロに関してはスーパーミドル級で王座統一を掲げ、カラム・スミスに勝てば、WBO王者BJサンダースやIBF王者カラブ・プラント(米)と交渉する構えを見せている。

source by The Ring

 では、ゴロフキンのオプションは誰か。

 相性の悪いWBO王者デメトリアス・アンドレード(米)はスーパーミドル級に階級アップを示唆。一度、合意しドーピングで中止になったBJサンダース戦に関心を示している。願わくば、WBC王者ジャーモール・チャーロ(米)との統一戦がみたいが、TV局のハードルがあり交渉は簡単に進みそうにない。現実的に考えると2021年以降はタイトル挑戦機会を伺うハイメ・ムンギア(メキシコ)や、村田諒太と東京ドームでのメガ・ファイトも有力オプションとなるだろう。

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