何とかベルト奪取に成功したゴロフキン、はやくも次戦が動き始めている。IBF(国際ボクシング連盟)の王座を獲得したゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)/42戦40勝35KO1敗1分は次戦、IBF同級1位カミル・シェルメタ(ポーランド)/21戦全勝5KOの指名戦が具体化。ゴロフキンを共同プロモートするマッチルーム・ボクシングを率いるエディ・ハーン氏は、2月29日会場を米イリノイ州シカゴにあるウィントラス・アリーナを挙げている。

 北米に参戦したマッチルームは兼ねてから、米ニューヨーク、ロサンゼルス以外にもボストンやシカゴ主要都市で新たなマーケットを開拓したいと公言していた。「2月29日にアリーナを予約している」ここは、2019年10月12日オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)がヘビー級デビューを果たした会場で、DAZNのイベントは空席が目立つが9000人以上の観客を動員し商業的に成功を収めている。

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ゴロフキン、デレイビャンチェンコは激戦に

photo by:boxingscene


 ミドル級クラシック・ファイト、年間最高試合の候補にあがる激戦だった。試合後、両選手は病院へ検査のため記者会見をパスしたことでダメージが心配されたが、深刻なダメージはなく両選手は退院していている。

 打っては外していたよう見えたが、試合後の顔は腫れていた。この戦いで優れたパフォーマンスを示したデレイビャンチェンコも厳しい戦いを強いられていたのだ。CompuBoxで統計された情報によると、ゴロフキンの打撃はデレイビャンチェンコの頭部に221発的中。MRIによる検査で脳に損傷はなかったが、ゴロフキンの左フックで右目をカットしたことで10針を縫った。

 ミドル級トップのダニエル・ジェイコブス(米)と接戦を繰り広げたデレイビャンチェンコは評価をあげたが、まだ過小評価されていた感があった。米主要メディアはデレイビャンチェンコを評価するもゴロフキンのキャリアとパワーを評価し終盤ノックアウトする見方をしていた。

 2回のタイトルマッチをし惜しくも王座獲得には至らなかったが、拠点とする米ニューヨークで、デレイビャンチェンコは同門ダニエル・ジェイコブス(米)戦に続きゴロフキン戦で大きく株を上げた。2020年はさらに大きな戦いが用意されることは間違いない。

 デレイビャンチェンコは、持ち前の機動力を活かし中間距離から鋭いジャブをダブル、トリプルで出し、距離をつめ接近戦で露骨に腹へのパンチを嫌うゴロフキンの腹を攻め、ゴロフキンのカウンター・アタックは、サイドへ周りこみ相手が直ぐに打てないポジションをキープした。

 デレイビャンチェンコ勝ちの声が多かったのは、ゴロフキンをロープ際まで追い詰め後退させ、防戦一方に追い詰めたなどスコア以上に好材料があったからだろう。

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ゴロフキンは体調不良だったのか?!

 衰えは急速に進行していた。ゴロフキンは体調不良だったことが明かされているが、スピード、パワーは大きく欠落。いつもなら相手を後退させるほど強いプレスをかけるが、スピードで優れるデレイビャンチェンコを捕まえることは容易ではなかった。

 米メディアによると、ゴロフキンは試合1週間前から体調を崩し、VADA(アンチ・ボランティアドーピング機関)と相談し風薬を服用。火曜日に回復傾向にあったが、翌日水曜日に体調は悪くなったという。

 実は、CompuBoxを見る限り的中率はそこまで悪くなかった。実際はデレイビャンチェンコと殆ど変わらなかったが、これほどゴロフキンがキャリアの中で被弾したことははじめて。そして、これだけ被弾させたにも関わらずフィニッシュに持ち込めなかったのは、デレビャンチェンコのタフさも評価すべきところだが、下半身の衰えは疑いの余地はない。

 試合後は、デレイビャンチェンコと同じベルビュー病院へ直行。念のため、MRI検査を受けた。検査に異常はなく。午前3時には、ニューヨーク市内にある祝杯パーティで顔をだしている。

 ゴロフキンは2020年にもカネロとの再戦の方針で間違いない。その前にIBF(国際ボクシング連盟)の指名戦に臨む公算が高いが、11月2日にWBO世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)戦を控えるゴロフキンとの再戦に無関心だったカネロが再戦にオープンな考えを示せば2020年5月に早期にまとまる可能性もある。もちろん、カネロが無傷であることが前提条件となるが・・・・。

(Via:ESPN

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