エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の次戦が正式に決定した。Showtime(米ケーブルTV局)は12月19日米コネチカット州アンキャッスルで、エマヌエル・ロドリゲスとレイマート・ガバリョ(プフィリピン)戦を正式に発表。WBC暫定バンタム級王座決定戦として行われる。
今回は、見どころとロドリゲスの相手レイマート・ガバリョを簡単に紹介そして、ドネアはどうなるのか見てみたい。
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WBCは暫定王座決定戦として承認
関連記事:ドネアがコロナ陽性ロドリゲスWBC王座決定戦は延期かどうなるのか
全く別のカードに置き換わった。
ガバリョが世界挑戦の資格があるWBCランク15位内にランクしてなかったが、予想どおりWBC(世界ボクシング評議会)は例外を認めた。カバリョの戦績、WBAバンタム級1位であったことが認めた背景にあるかもしれない。何れにせよ、ShowtimeのヘッドラインでWBCが認めない理由が見当たらないのも事実だ。
もともと、ウバーリ、ドネアがWBC世界バンタム級タイトルマッチを争う予定だったが、ウバーリが新型コロナウイルスに感染したことで休養王者へ。WBCは空位の王座決定戦としてノニト・ドネア(フィリピン)対エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を設置したが、今度はそのドネアが新型コロナウイルスの陽性となり辞退を余儀なくされた。
Sponsor Linkドネアはどうなるのか
ロドリゲス対ガバリョ戦をWBCが暫定王座決定戦として認めたことで、ドネアの今後はどうなるのか。ドネアは再検査で陰性、ロドリゲス戦出場をアピール。先行きは不当面だが、今後は休養王者ウバーリや、ロドリゲス対カバリョ戦の勝者のオプションとなるだろう。
Sponsor Linkwho is レイマート・ガバリョ戦績キャリア
レイマート・ガバリョ
国籍 フィリピン
年齢 24歳
身長 168cm
リーチ 173cm
米リング誌 圏外
ESPN 圏外
プロ戦績 23戦全勝20KO KO率86%
フィリピン、ジェネラルサントス出身24歳。現在は、マニー・パッキャオ(フィリピン)のMPプロモーションが共同プロモートしている。23戦全勝レコードを誇るが世界基準を満たす相手と戦った経験はなく試されてないことが多い。唯一の勝利はノニト・ドネア(フィリピン)と戦ったステフォン・ヤングか。それでも中堅クラスだろう。
ガバリョは、ホセ・ベラスケスと対戦が決まっていたが、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の対戦相手として白羽の矢が立った。「ロドリゲスはベラスケスより優れている。レイマートはスターになる運命にある」MPプロモーションズと共同プロモートするサンマンプロモーションズのジム・クロード・マナンキール氏は期待を寄せている。
Sponsor Linkロドリゲスは再び存在感を示すことができるか
一方、アマ・エリート出身のロドリゲス。日本ではWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)準決勝でWBA世界バンタム級王者井上尚弥と対戦したことでロドリゲスの名前を知っているファンは多いだろう。
プロに転じキャリアを積んだロドリゲスが注目を集めたのが2015年。その後、2018年5月、完全アウェイの英国でバンタム級で定評があったポール・バトラー(英)を沈めたことで、バンタ級で存在感を示す井上尚弥の好敵手になる期待があった。
ロドリゲスは、井上のような爆発的なパワーはないが井上と同じように基本に忠実で堅実なボクシングだ。なかでも優れているのが左ジャブだ。WBSSで準決勝で井上に負けてしまったが、ジャブの差し合いではロドリゲスは負けてなかった。パンチの精度も高くコンパクト、カウンターも備えている。
井上の好敵手の期待が高かったが、後に井上と対戦するジェイソン・マロニー(豪)のラフ・アッタックに苦戦したことで、ロドリゲスの評価は下落。井上に負けたロドリゲスは、ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)や五輪連覇のオリンピアン元世界王者ルーシー・ウォーレン(米)との再起戦が交渉テーブルにあがったが何れも実現せずにおわった。
そして、2019年11月ルイス・ネリー(メキシコ)との試合が合意したが、ネリーが体重超過の失態。ネリー陣営は再計量を拒否し違約金をロドリゲス陣営に支払い減量せずに試合強行を目論んだが、ロドリゲス陣営が拒否したことで試合が中止となった。
Sponsor Linkガバリョは本物なのか
ガバリョはダイヤの原石なのかどうか。北米のメジャー舞台Showtimeのヘッドラインでロドリゲスを飲み込めばスターダムに上り詰めることができるステップ・アップ戦だ。
KO率はあてにならないが、現バンタム級のなかでも強打者でバンタム級プロスペクトの1人であることは間違いない。ガードの上から吹き飛ばすパンチは強烈。とにかく、序盤からお構いなしに上下にパワーショットを放ってくる。2019年2月、中村戦では1ラウンド、2回のダウンを奪い2ラウンドにダウンを追加しストップ勝ち。殆どの試合を序盤で終わらせ判定となったのはステフォン・ヤング戦とキャリア序盤の1戦のみ。
戦績、キャリアではプエルトリカンのロドリゲスに軍配があがるが、戦いにおいてビッグショットは大きなアドバンテージになる。もちろん、まだガバリョはトップクラスとの実績はなく荒い面もあるが、ロドリゲスは19ヶ月以上の長いブランクがある。ガバリョは躊躇なく打ち込んでくるだろう。何れにせよ沸かせる戦いになることは間違いない。
WBC王座のトーナメントはウバーリ、ドネア、ロドリゲス、そしてガバリョと好戦的な選手が揃った。まずは、初戦のロドリゲス対ガバリョに注目したい。
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