サバイバル・マッチが決まった。賞金獲得トーナメントWBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)バンタム級準決勝で井上尚弥に敗れた元IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)が元WBA世界バンタム級スーパー王者ラウシー・ウォーレン(米)を相手に再起戦に臨むことが分かった。この試合は次期WBC世界バンタム級挑戦者決定戦として行われる。
 
 井上に負け再起戦の相手がウォーレンとはかなりリスキーだが、それだけ報酬、契約条件も良かったのだろう。ウォーレンはオリンピアンで実力は本物、ノルディ・ウーバーリ(フランス)とWBC(世界ボクシング評議会)王座を争い負けたが、まだしぶとくトップ戦線に残っている。

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ウォーレンはアマ・エリート

photo by:boxingscene


 オハイオ出身のウォーレンは、米国では史上初のオリンピック3大会連続出場経験をもつアマ・エリートだ。五輪ではゾウ・シミン(中国)、ロンドン五輪ではノルディ・ウーバーリ(フランス)敗戦しメダルは叶わなかったが、国際舞台での活躍は多い。プロ転向後は、エイドリアン・ブローナー(米)が主宰するアバウト・ビリオンズに所属している関係もあり、北米でPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)のアンダーカードを任されることも多い。

 決定力に欠けるが、ディフェンス長ける選手でファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)相手に2戦して1勝1敗、泥仕合の中でWBA王座を奪った。その後、暫定王者ザナット・ザキヤノフ(カザフスタン)に負け王座から陥落。階級をスーパーフライ級に下げ、トップ・アマのマックジョー・アローヨ(プエルトリコ)とIBFスーパーフライ級挑戦者決定戦に勝ったが、減量苦の影響か元のバンタム級に舞い戻った。

 その後、アマで因縁のあるノルディ・ウーバーリ(フランス)とWBC世界バンタム級王座決定戦のチャンスを得たが12回、判定負けを喫し王座獲得に失敗している。

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ロドリゲス、井上戦から成長をみせのか

 一方のエマヌエル・ロドリゲスは、日本ではWBSSバンタム級準決勝で井上と戦ったことで多くのファンに認知されている。アマチュア戦績は171勝11敗、2010年シンガポールで開催されたユース・オリンピックにフライ級で出場して優勝、同年バクーで開催されたユース世界選手権で銀メダルを獲得したトップ・アマである。

 ユースを経てロンドン五輪を目指すが、2010年11月に交通事故で火傷を負ったロドリゲスは、万全のコンディションを作れずにいた。プエルトリコの予選トーナメントで、ジェビエール・シントロン(プエルトリコ)に敗れプロへ転向。WBO、WBCの地域タイトルを獲得、オマール・ナルバエス(アルゼンチン)と交渉が報じられたが実現はしなかった。

 その後、英国のポール・バトラーを破りIBFバンタム級王座を獲得。賞金獲得トーナメントWBSSシーズン2でバンタム級開催が決まりエントリーすることが決まり、1回戦目でジェイソン・モロニー(豪)を下し準決勝でWBA世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)と対戦して2回KO負けで王座から陥落した。

 ジャブの上手さではロドリゲスだ。井上との戦いでは2回KO負けを喫したが、1回は井上のジャブに対し右クロスで対抗、ジャブを使い上手く井上をシャット・アウトしている。ウォーレンはディフェンス技術に長け、バック・ギアに入り込むと厄介だが、そこをどう攻め込むのか。井上戦を経てロドリゲスがどう成長したかも興味深い戦いになりそうだ。

(Via:boxingscene

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