【結果速報】デヴィン・ヘイニー対ユリオルキス・ガンボア

 デビン・ヘイニー(米)が11月7日、米フロリダ州にあるハードロック・ホテル&カジノで元世界王者ユリオルキス・ガンボア(キューバ)と対戦し12回3−0(120−107 2者、118-109)の判定勝ちを収めた。勝ったもの、ライバルのガーボンタ・デービス(米)、テオフィモ・ロペス(米)に次ぐパフォーマンスは示せなかった。

 勝ったヘイニーは25戦全勝15KO、ガンボアは34勝30勝18KO4敗(3KO)とした。

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デビン・ヘイニーにとってどんな戦いだったのか

デビン・ヘイニー(デヴィン・ヘイニー表記あり)
国籍 米国
年齢 21歳
身長 173cm
リーチ 180cm
右オーソドックス

プロ戦績:24戦全勝 15KO
WBC世界ライト級王者

アマチュア戦績: 130勝8敗

2013年ジュニア世界選手権 ベスト8
2013年ジュニア全米選手権 準優勝
2014年ジュニア全米選手権優勝
2015年ユース全米選手権優勝

 ライト級で存在感を示すことができるかどうか。ライバル達はライト級で才能を発揮し存在感を示している。ガーボンタ・デービスはレオ・サンタ・クルスと対戦。6ラウンド、コーナーでカウンターのアッパーが炸裂しサンタ・クルスはそのままコーナーに倒れ込み。センセーショナルなKO勝ち。PPV(ペイ・パー・ビュー)も20万世帯超えは確実視されスターダムの階段を着実にあがってきている。

 もう一人のライバル、テオフィモ・ロペスは、PFP傑作ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)を3−0の判定勝ちで下し3団体統一に成功。もちろん、ヘイニーもその戦いを見ている。「この階級はベストの階級だ。ライト級は才能を持つボクサーが多い。しかも、試合を重ねるごとに彼らは成長している」。ESPNのインタビューでこう語ったヘイニー。

 新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大によりトレーニング・キャンプも大きく変わった。いつもならカリフォルニアのベイエリアにあるSNACのトレーニング施設で、減量の調整に定評があるビクター・コンテ氏のもとで指導を受けるが、コロナ禍で自主隔離を余儀なくされた。

 そして、ヘイニーが本格的にトレーニングに復帰する際に、親しい家族の友人スティーブン・グラント氏が亡くなった。グラント氏はヘイニーの試合やスパーリングに参画。ヘイニーの人生に影響与えた人物だったという。

「インパクトある勝ち方をしたい。これまでガンボアと戦った誰よりも明白に倒し、これまで戦ってきた相手で最も優れた相手であることを彼に示したい」。
 肩の手術、パンデミック、親しい友人の死と辛い経験をしたヘイニー。直近のパフォーマンスは良いものではなかった。ただ、ヘイニーの評価は高い。休養明けライバルのデービス、ロペスに続くアピールができるか。問われるのは勝ち方だ。

 一方、ユリオルキス・ガンボア(キューバ)はアテネ五輪優勝のアマ・エリート。高い能力を持つが38歳となりキャリア終盤だ。テレンス・クロフォード(米)に敗れた以降は印象が薄れている。

 ジェイソン・ソーサ(米)、ローマン・マルチネス(プエルトリコ)に勝ちガーボンタ・デービス(米)戦に進んだもの、デービスの生贄だったことは言及するまでもない。

 アンダードッグだったガンボアは2ラウンドにアキレス腱を断裂。12ラウンド、KO負けしたが最終ラウンドまでデービスに対抗。「ライト級は多くのビッグ・ファイトを作ることができる。その最初の戦いが土曜の夜だ」。ヘイニーが早い段階でガンボアを仕留める期待が高い。ゲートキーパーが大番狂わせを起こすことができるか。

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ヘイニー対ガンボア結果

エキサイティングとは程遠い戦いだった。

 「インパクトある勝ち方をしたい」。試合前ヘイニーはこう語っていたが残念ながら今戦でそれは見せることができなかった。優れた攻撃、防御を見せたもの見せ場なし。ライト級でライバルのガーボンタ・デービス(米)、テオフィモ・ロペス(米)に続く印象的な勝利を飾れなかった。

 序盤、ヘイニーがコントロール。ハンドスピード、的中率の差は明白だった。ロングのジャブ、ステップバックで距離を作りガンボアに攻撃させなかった。ロングから放つジャブは精度も高く見栄えも良い。3ラウンド、L字ガードからガンボアを迎撃。攻撃、防御ともシームレスでハイ・レベルだった。


 パンチスタッツはヘイニーが401発中133発(33%)的中。一方、ガンボアは472発と手数は多かったもの的中率84発(18%)だった。

 中盤以降、ガンボアの高いガードをどう崩すかが課題だった。これだけ、堅実なボクサーだとスピードに劣るガンボアは対抗し難い。ヘイニーは足も速くディフェンシブになると崩すのはトップボクサーでも難しいだろう。ヘイニーは、7ラウンドに右ストレート、8ラウンドにワンツーをヒットさせたがガンボアに効かせることができなかった。

 終盤、依然としてヘイニーのスタイルは堅い。精度の高いパンチを顔面、ボディにヒットさせた。一方、ガンボアは前半より攻撃を増やし反撃に転じるシーンもあった。

 もちろん、ディフェンスの上手いヘイニーに当てることは難しかったが、反撃に転じたのはポイントだけでなくヘイニーのパワーを感じなかった面もありそうだ。ヘイニーはスピードこそ速いがロペスやデービスと比較するとパンチも撃ち抜くかんじではなく、パワーもあるようには見えない。クロフォードやデービス、階級屈指のパワーの持ち主と戦ったガンボアが脅威とみなかった可能性は高い。

 フロイド・メイウェザーJr.(米)に近い男といわれるヘイニー。確かにディフェンス能力は高い。限りなく負けないボクシングはメイウェザーに通じる面もある。しかし、まだ21歳と若い。ディフェンシブ、安全運転スタイルが米国で人気がでるかは疑問だ。次戦はWBCライト級暫定タイトルを争うライアン・ガルシア(米)対ルーク・キャンベル(英)との統一戦が有力視される。

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