トップランク、フューリー対ワイルダー再戦を12月19日に計画、開催できるのか

 米トップランク社(有力プロモーター)ボブ・アラム氏が、2020年内にWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英)対デオンティ・ワイルダー(米)の第3戦目を米ラスベガスで観客動員して計画していることを明らかにした。アラム氏は観客動員に楽観視しているもの挙行にゴーサインがだされるだろうか。

 ボブ・アラム氏は、ワイルダーと契約するPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)、ネバダ州アスレチック・コミッション(NSAC)と協議しNBAレイダースの本拠地で2020年夏に米ラスベガスに完成したアレジアント・スタジアムで開催する方向で協議していることを明かしている。


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 アレジアント・スタジアムは2020年に米ラスベガスに完成したスタジアムで収容人数は65000人。最大で7万2000人までは収容可能なベガスでは最大級の収容能力を持つ。2020年内はレイダースの無観客試合が行われる。

無観戦試合では難しい理由

 アラム氏は「PBCと協力し12月19日を目標にネバダ州政府と協力し限られた観客を動員し開催する方向で話し合い良い方向で進んでいる。ファンなしでは開催できない。新しいスタジアムで第3戦を開催することが私とPBCの希望なんだ」。観客動員して開催したい意向を示している。

 有料課金制のPPV(ペイ・パー・ビュー)で配信すれば資金調達の心配はないが、主催者側は1000万ドル以上の収益を見込めるビッグ・ファイトを無観戦で挙行する必要はない。新型コロナウイルスがパンデミック(世界的流行)となり既存のビジネスモデルが通用しなくなっている。収入の柱であるチケット収入を失ったプロモーターは、コロナ禍で新型コロナウイルスの検査費用負担などで厳しい状況が続いている。

 前回、新型コロナウイルス感染拡大前に行われた第2戦のゲート収益は1691万ドル。ヘビー級史で99年米ラスベガスで行われたレノックス・ルイス対イベンダー・ホリフィード戦の1680万ドルの記録を更新した。

 しかし、PPVは85万世帯と100万世帯を下回り興行収益2億ドルとも言われたが大幅に下回る結果となった。報酬は、2800万ドル(約31億2430万円)と報じられているが85万世帯では回収はできていない。プロモーターが無観戦ではなく観客動員する理由は資金調達の意味合いも大きそうだ。

フューリー対ワイルダー再戦は年内は厳しい

 アラム氏は楽観視しているもの新型コロナウイルスは脅威は去ってなく難しい状況だ。経済再開はもちろん、ベガスは規制が緩和されたが無観戦に留められている。州政府がゴーサインをださなければ挙行には踏み切れない。現状、ネバダ州の新規感染者増加のスピードは鈍っているものそれでも新規感染者は200人以上と高水準。これから冬にかけ再び感染者が急増する見方もあり予断は許さない状況だ。

 米ラスベガスは徐々に人手は戻りつつあるが、まだ経済回復には至っていない。新型コロナウイルスの影響で2021年世界最大の技術見本市のCESのイベントがオンライン開催へ変更。カジノ、コンサートをはじめスポーツを世界各国から誘致し観光業をメーンとするラスベガスは深刻なダメージを受けている。

 プロ・ボクシングが早期に観客動員が認めれる希望はある。NBAやMLBと違い選手や関係者は限定的で安全を確保しやすいと言った面があるからだ。もちろん、安全のガイドラインが州政府によって認められる必要があるが4大リーグより先に緩和され観客動員が認められる可能性が高い。

 しかし、年内にネバダ州の規制が緩和されるかは不透明だ。年内の開催は厳しいと言わざるをえない。米国内の新規感染者はピークに比べ抑えられているが、秋に向け感染が急拡大リスクがくすぶる。

 フューリー対ワイルダーの再戦が12月19日だとしてリミットは2ヶ月前の10月19日付近で、今後、数ヶ月で状況が好転するとは言い難い。米国は経済再開を急ぎ感染が再拡大したこともあり緩和は慎重に決断されるだろう。製薬会社のワクチンの有効性は11月以降になる見通し。はやくても2021年第1四半期頃だろう。

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