ワイルダー対フューリー再戦。いよいよ、2020年今年最初のビッグ・イベントが行われる。興行を主宰するTopRank社(米有力プロモーター)ボブ・アラム氏は、興行収益2億ドル(約230億円)に到達すると見込み「今年最大のボクシング・イベントだ」と期待を寄せる。プロ・ボクシングは米国でメジャー・スポーツ復活の起爆剤となるだろうか。

 2億ドルという莫大な収益の柱になっているのがペイ・パー・ビュー(PPV)だ。PPVは、有料課金でデメリットもあり「終わった」と指摘する声もあるが、プロモーター、スーパースター選手にとっては何十億円という高額報酬が約束されるビジネス・モデルである。

 メジャーリーグなどで数百億円を複数年で契約するケースはあるが、フロイド・メイウェザーJr(米)やマニー・パッキャオ(フィリピン)といったスター選手は、このPPVシステムで1試合で、数百億円という莫大な報酬を稼いでいる。莫大な収益を生むビジネス・モデルだが、クローズドになり結果的にボクシングというスポーツの繁栄には繋がらないという批判もある。

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ワイルダー、フューリーは過去最高のファイトマネー

photo by:boxingscene


 再戦は過去最高の報酬になる見通しだ。米メディアによると2人は、2800万ドル(約31億2430万円)以上のファイトマネーが保証されているという。現地のコミッションNSAC(ネバダ州アスレチック・コミッション)によると2人の報酬は500万ドルと発表されている。

 アラム氏の試算どおり200万世帯がPPVを購入すれば、ファイトマネーは2800万ドル以上に押し上げられることは間違いない。

 今戦のPPVは79.99ドル。200万世帯に購入されれば(約1億6000万ドル)、ゲート収益(チケット、現地物販の売上)フューリーの母国英国でのPPV収益、スポンサー、クローズド・サーキット、海外への放映権などを追加すれば2億ドルに達するという試算だ。

 米メディアによると、ペイ・パー・ビューの報酬分配は50−50、最終的に衛星ネットワーク事業者の受け取りを除くと約1億5000万ドル。選手が受け取る報酬はプロモーターとの契約に依存するが、TopRank社ボブ・アラム氏によれば契約するタイソン・フューリーは約70%受け取り、TopRank社は残りの30%受け取る契約であることを明かしている。

 ワイルダー対フューリー再戦は、ダイレクト・リマッチとなる可能性もあったが先送りにしたことは正解だった。前回はShowtime(米ケーブルTV局)でPPV配信されたが、プロモーション不足に加えフューリーの北米での知名度不足と悪材料が重なりPPVは32万5000万世帯と低調だった。

 前回は、プロモーション不足もあったが現地ベガスでは空前の盛り上がりを見せている。前日計量の会場MGMグランドには多くの観客が押し寄せ長蛇の列ができた。米国でスポーツ専門チャンネルとして幅広く認知されているESPN、FOXが米国で人気があるスーパーボールで、大々的なプロモーション活動を行ったことが盛況につながったのだろう。

 アラム氏が見込むとおり200万世帯が購入すれば2015年5月に行われた「世紀の一戦」フロイド・メイウェザーJr.(米)対マニー・パッキャオ(フィリピン)以来の快挙となる。結果はもちろん今後、TopRankとライバル関係にあるワイルダーをマネージメントする北米で勢力を強めるアル・ヘイモン氏が共同歩調を取るのかにも注目したい。

(Via:ESPN

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