TopRank社(米有力プロモーター)が手がけるスーパーフェザー級シリーズがついに開幕する。米ボクシングシーンによると、WBO世界スーパーフェザー級王者ジャーメル・ヘリング(米)は6月13日、敵地英ベルファストで、元2階級制覇王者カール・フランプトン(英)を相手に2度目の防衛戦に臨むことが分かった。

 33歳になったフランプトン、年齢的にも今がピークだろう。軽量級ながらビッグファイトを実現し高額ファイト・マネーも受け取り順調なキャリアを歩んでいる。故郷ベルファストでタイトルを奪取しTopRank社が主催するスーパーフェザー級シリーズ決勝リーグへ進むことができるだろうか。

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 フランプトンが初の世界タイトルを獲得したのがここベルファストだった。IBF世界スーパーバンタム級タイトルホルダーのキコ・マルチネスに3−0の大差判定勝ちで王座奪取。その後、サイクロン・プロモーションズと決別し北米で影響力のあるアル・ヘイモン氏と契約を果たしビッグ・チャンスを掴むことになる。

 ヘイモンと契約し迎えた無名のアレハンドロ・ゴンサレス(メキシコ)との米国デビュー戦は、硬さがみられ序盤にダウンを奪われるピンチに見舞われたが判定で勝ちデビュー戦を白星で飾った。2016年2月、ボクシングバブル絶頂期の英国で人気のあるスコット・クイッグ(英)とのWBA・IBF2団体王座統一戦が英・マンチェスターで実現。試合はいつもよりリスク回避が目立ったが判定勝ちで2団体統一に成功した。

 そして、階級をフェザー級に上げ米西海岸でヒスパニック層から支持のあるレオ・サンタ・クルス(メキシコ)への挑戦が米ニューヨーク、ブルックリンにあるバークレイズ・センターで決まり報酬はキャリア最高の50万ドルを受け取った。

 ニューヨークは、フランプトンにとってアウェイとなるが、アイリッシュ・コミュニティの多い地この土地ではサンタ・クルスよりフランプトンの声援が目立った。試合は12回、2−0の判定勝ちを収め2階級目となるフェザー級王座獲得に成功した。

 そして、サンタ・クルスのホームである米ラスベガスで迎えた即時再戦は、エリック・モラレス(メキシコ)やマルコ・アントニ・バレラ(メキシコ)ら著名な軽量級スター達が熱戦を繰り広げた聖地MGMグランドガーデン・アリーナでセットされた。

 試合は負けてしまったもの、報酬は第一戦の2倍となる100万ドル(約1億1000万円)とキャリア最高額の報酬を手にした。クイッグとの統一戦、ヘイモンと契約しレオ・サンタ・クルス戦に持ち込んだキャリア形成は、フランプトンにとって最適だったことは言及するまでもない。

 フランプトンは一旦、英国の老舗プロモーターのフランク・ウォーレンと契約し主戦場を北米から英国に移した。ノニト・ドネア(フィリピン)とのWBO世界フェザー級暫定王座決定戦を制し正規王者オスカル・バルデス(メキシコ)戦を目論んだがバルデスが怪我で長期離脱。IBF世界フェザー級王者ジョシュ・ワーリントン(英)へ挑戦したが0−3の判定負けを喫した。

 その後、TopRank社と契約。エマニュエル・ドミンゲスと対戦予定だったが、ホテルのロビーで飾ってあったコンクリートが落下し側にいたフランプトンの左手を直撃し骨折したことにより急遽試合が中止となった。兼ねてからスーパーフェザー級へ転向示唆していたフランプトンは、2019年11月30日、テイラー・マクレアリーとスーパーフェザー級10回戦を行い10回、3−0の判定勝ち。

 3階級目となるスーパーフェザー級王座へ挑むことが決まったもの、フェザー級で小柄なフランプトンがどこまで通用するだろうか。ナチュラルなスーパーフェザー級のヘリングとの体格差は歴然、パワーを埋める戦術があるかが勝敗を分けるポイントとなる。

 対戦相手のヘリングはboxrecのデータでは身長178cm、リーチ178cm、身長で13cm、リーチでは21cmと大きな差がある。ワーリントン戦ではフィジカル負けで打ち合いに応戦したものワーリントンを押し込むことが出来ずにいた。サイズで上回りバックギアで対抗できるカードを持つヘリング有利な展開が予想される。ヘリングを下せば3階級制覇となるがこのチャンレンジは、フランプトンにとって厳しいものになることは間違いない。

(Via:boxing scene

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